妄想を少しと、好きな物、好きな事を備忘録のように、

好きなもの、好きなこと、
思いついたまま綴っています。

好きの範囲は人それぞれ、お注意下さい。

六本木の宇宙の入り口

2016年12月23日 | QOL

新橋の駅前のビル、昭和の香りが残る場所です。

その一階、ディスカウントチケットのお店が軒を並べる場所があります。

あるいは新宿西口の大ガードのわき。

 

この場所に来るたびに、日本って曲りなりにも資本主義の国などだと感じるのです。

そして、今、どんな映画が、絵画展が、スポーツが人気なのかが分る場所です。

例えば、若冲、シン・ゴジラ、人気のあるチケットは早々に売り切れます。

そうでなかったり、会期が終わりに近づくと、その店の名のごとくディスカウントで販売されます。

森美術館で開催中の「宇宙と芸術展」

残り二週間だということもあるからか、これが今、大きく値を下げて売られています。

相場は半額、幾つかのお店ではそれ以下で、

では、本当にその程度のモノかといえば、正反対で、

見ごたえのある。素晴らしい作品が紹介されています。

例えば、

空山 基の「セクシーロボット」

後姿のお尻のあたりに、不思議なエロスを感じます。

あるいは、ブリリアントノイズ。

宇宙の音をモチーフに光と音のシャワーを感じることが

静かだと思われている宇宙が、実は騒がしい場所でもあると、

そんなテーマの作品です。


とくに素晴らしかったのが、

追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点 - Light in Dark

この作品を見るためだけにここに出かけるだけの価値があります。

ネットで動画で見ることが出来ますが。

三次元の空間で、3Dではないけれど、

まるでそうかのように、光が立体的に躍動するのです。

 

映像と音が日々進歩している今。

ひょっとすると、新しい傑作は、

モニターの、半導体の中で生まれるのではないか、

そんな予感を感じさせる展覧会でした。

 

ともあれ、都01の都バスの往復運賃を払っても、

正規の入場料よりも安いか、トントンで見られるのならば、

残りわずかとはいえ、見逃すには惜しい展覧会です。

 

宇宙の入り口とのキャッチフレーズですが、新しい芸術の入り口でもあります



最新の画像もっと見る

コメントを投稿