ふと、目にしたネットのコラム
頷きながら、口癖を思い出そうとしながら、読んでしまいました。
みんなかどうかはさておき、私について言えば、
元カノの成分が、鉄分を同じくらいに恋い、おっと、濃いのです。
心の奥の、それも、一番深いところの澱として溜まっていた塊が、
一つの出会いをきっかけに、熱を帯び溶け出しいます。
一度は、諦めかけた、それでも、最後にもう一度、縁があればと、
画廊に戻り、その絵の前で、じっと見つめる。
数時間前に、引き出しの一番底にしまってある写真を想いながら、
物想いに耽る、女性の横顔、写真と似ているような、似ていないような
結局、手から離れ、思い出になり、成分となり、固まってしまったけれど、
目の前の絵は、別の方の手元に、届けられることなく、
どこか遠くを見ているような、見ていないような、物想いの様子。
口癖は、思い出せなかったけれど、懐かしい声が聞こえてきたよう。
今、まだ梱包も説いていないけれど、手元に、
こんな下衆で、変態なおじさんの手元に引き取られるなんて、
申し訳ない気持ちもあるのです。
とは言え、縁があるのならば、独り占めしたかった。
私の成分の、大きくて、付き合いの永いそれが、
ひょっこりと、絵になって、戻ってきてくれた気がするから。
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