橘芹那さん、すごくきれいだよね、
女の子だけじゃなくって、
男の娘も、見られることで、綺麗になるのだなって、
こうして見比べるとよくわかる。
生まれたままの姿にならなければ、
「スルー」なんて言葉は、超越してる。
最近読んだ、川本 直著、河出書房新社刊の 「「男の娘」たち」は、
橘さん、その他の「男の娘」さんたちへのインタビューをもとに、
彼女達の生き方や考え方に焦点を当てた本です。
真っ赤な表紙が、ちょっと刺激的ですが、
面白半分とか、キワモノとしてとらえたものでなく、
正面から向き合って、彼女達に寄り添う姿勢で、まとめられています。
私が二丁目の女装のお店に出かけなくなった、この十年、
その間に、世の中が、女装さんの世界がどのように変わったのか
私にとっての「失われた十年」を埋め、今の世界へ繋がる流れを
インタビューを通して切り取っています。
新しい発見だったのは、
動画を乗せた橘さんの性志向のこと、
作者も記しているとおり、女性の姿に近づこうとする人は、
女装さんでも、男の娘でも、自分の性志向を同性を主としないことが多いけど、
彼女は、女性に近づく目的が、男性の興味を惹くためとはっきりと言っていること。
確かに、トラニーチェイサー(tranny chaser)だけでなく、
シンプルなヘテロセクシャルな人であっても、自然に受け入れられるという意味で、
彼女は成功していると思うし、あとに続く人も増えてくると思うのです。
もちろん、女装から、「男の娘」に深化したことで、
男性が側にも抵抗が低くなったことも理由かもしれないけど。
もうひとつ驚いたのは、「隠れた」男の娘さん達のこと、
戸籍の変更はともかく、元の性別に知られずに、
完全に女性として生活している男の子達のこと、
どうやら、世の中は、すごく先に進んでいるようです。
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