【使われなかったゼッケンベルト】
一体何が起こったのか。だけど四の五の考えている場合じゃない。苦しい。ストップだ。そう決断した所で頭の中は真っ白けっけ。
医療テントの椅子で測ってもらった血中酸素飽和度の値が96。酸素は十分。脈拍も102とか。たぶん顔色も悪くなかったろうし、手足がしびれるとか、頭が痛いとか、吐き気がするとか、めまいがするとか、ふらつくとか、ろれつが回らないとかもなかった。血圧が160と言ってもこの最悪の事態を考えると別に当然の値と言える。落ち着いてしまったら本当に何でもない。
でも、なぜそんな症状が出たのか。
考えられるマイナス要素を書き出してみた。
・2~3年前の夏の絶不調から辿り着いた塩分過剰からの脱出作戦で徹底して減塩に励んだけど、この所また気が緩んでいた。前日にラーメン(白ゴマ味噌)がっつりとかレース朝に味噌汁とか、いつもと違った食事状況。
・夏のロングラン、ロングライドの見えない疲れが出ていたか。
・土曜日に受け付け会場で滝汗がひどかった。
・直前野菜不足
・前日から深呼吸や胸を張ると胸骨の中央1点に軽い打撲様の軽い痛みがあって気にはしていた。→不安
・心拍ベルト+トライスーツ+フルウエットスーツの締め付けを水中できつく感じていた。→不安
・昨年の珠洲トライアスロン以来、ウエットスーツで泳いでいない。→不安
・水温が高かった。
・年代別で好成績を収めれば自費参加だけど世界選手権に行ける。行ってくればってハリマネから檄を受けていた。→やけにその気になっていたのか。→プレッシャー?
・結構練習が出来ていたので「こんなはずはない」っていう焦りが一気に高まってしまった。→一種のパニックかプレッシャー?
・7年振りの参戦に気合い入り過ぎだったか。気迫空回りか。→プレッシャー?
直後は心臓の異常と焦ったけど、帰宅後上記のように冷静に状況をリプレイし、症状を調べまくった結果・・・・
ほぼ、恐らく、間違いなく、過換気症候群(by Wikipedia)とピタリで心配なさそう。ハリマネも超納得。
【発生機序】
何らかの原因で呼吸を必要以上に行うことがきっかけとなり発症する。パニック障害などの患者に多くみられるが、運動直後や過度の不安や緊張などから引き起こされる場合もある。
過換気症候群は、水泳(特にダイビングなどの息止め競技など)で危険とされ禁じられている、「ハイパーベンチレーション呼吸法(ダイビングなどの息止め競技などで潜水時間を伸ばすことができるために盛んに行われている潜水前に行う呼吸法)」と同様に、血液中の酸素と二酸化炭素のバランスが崩れ、酸素過多になり、二酸化炭素不足となる状態。呼気からの二酸化炭素の排出が必要量を超え動脈血の二酸化炭素濃度が減少して血液がアルカリ性に傾くため、息苦しさを覚える。そのため、無意識に延髄が反射によって呼吸を停止させ、血液中の二酸化炭素を増加させようとする。しかし、大脳皮質は、呼吸ができなくなるのを異常と捉え、さらに呼吸させようとする。また、血管が収縮してしまい、軽度の場合は手足の痺れ、重度の場合は筋肉が硬直する。それらが悪循環になって発作がひどくなっていく。これが、ハードなスポーツによっておこる場合は過呼吸症候群となる。
【症状】
過換気症候群によって引き起こされる症状には以下のようなものがある。
① 息苦しさ
② 呼吸が速くなる(呼吸を深くすると胸部に圧迫を感じる)
③ 胸部の圧迫感や痛み
④ 動悸
⑤ 目眩
⑥ 手足や唇の痺れ
⑦ 頭がボーとする
⑧ 死の恐怖を感じる
⑨ (まれに)失神
直接的にこの症状が起因して死ぬ事はない。しかし心臓発作などを誘発し死に至るケースもある。 他の病気で発熱し、息が荒くなっただけで発症するケースもある。
でも本日、健康診断に行き、ちゃんと看護師さんとお医者さんにこまごま説明して相談したし、血圧も心電図もレントゲン写真もその他診察でも問題なし。これ以上はわからないから一応精密検査をしておけばいいでしょうという結果でした。
ま、「大山鳴動して死せる鼠一匹」って感じかな。お騒がせでした。
そんなお騒がせなハリ天、こんな感覚的分析ブログ書きながら本日無事57回目のバースディを迎えました。だけど57ってちょっと中途半端な感じだな。
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