ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

キャーをちょうだい

2012年09月15日 | 日々奮戦


【ハツユキカズラ PEN E-P3】

久し振りにフォトアルバムを作った。8月26日に行った木曽駒の時のやつだ。ハリマネにプレゼントしたら、かなりレベルの高い「キャー」が来た。よっしゃ~っだ。30数年の付き合いの中でも5指に入るかもだ。(ハリマネブログでキャーと言っている



ほとんど一緒にいるので気づかれないようにこっそり作るのが難しい。この前、美容院に出かけたスキに思いっきり頑張ってみた。色々キャプションのためのデータを集めるのもさりげなく、気づかれないように。何やってんの~なんて覗かれてもポーカーフェイスでかわせる技術も持ち合わせている。なんだかんだ遅くなってしまったのは勘弁だけど、全く気づかれることなく発注完了。そして昨日、さっそく届いたのだ。
まったく予想していなかったと見えて、顔が完璧に「キャー」になっていて、ハリ天としては実に大きな満足感を手にすることが出来た。趣味の一つだからな。好きなんだなぁ、昔からこういうのが。なので、めでたしめでたし。

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泳ぎに行った

2012年09月14日 | トレーニング


【必須アイテム by PEN E-P3 クロスプロセス】

もう当分トライアスロンの予定は入っていないけど、泳ぎに行ってきた。佐渡の海以来だ。ふん、呼吸なんて苦しくも何ともない。半月振りでちょっと泳ぎがバラバラ感ありだが、今日はゆっくりでいいんだ。そんなに泳がなくてもいいんだ。カラダほぐしだ。そう言い聞かせて、自分の脳に保険をかけておいた。
団体貸し切りで2コース使われていて、一般Uターンコースは1コースしかない。3人のおばちゃんがバックで泳いでいる。ターンして前からふら~って寄ってくるからおっとっとと立ち止まる。一安心。これで少ししか泳げなかったとしても理由がはっきりした。益々リラックスして適当に泳いでいた。ら、おばちゃん達いなくなってしまって、「お一人コース独占、思いっきりどうぞ~」モードになってしまった。止まれなくなった。止まれないからガンガン泳ぎだした。そうしたらいい感じが戻ってきてスイスイ進み出した。でも、着替えた後に汗みどろになりたくないから10分前には上がろう、そう決めていた。いつもと同じ1時間チケットで入場している。1500mで切り上げでいい。だけど、だけど、だけど。結局プールサイドの時計とにらめっこしながらギリギリまで泳いでちょうど2000m。水から上がってからは即レース仕様、トランジションだ。ダッシュでロッカーへ向かい、シャワー浴びて着替えて、ありがとうございました~と受付をタイムスタンプからジャスト1時間で通過。
勝った(誰にだ)。

誰かさんと同じ、こういう勝負が好きなのが三女の結。その結は本日ハッピィバースディだ。何だって25歳だって!!おめでとう♪

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魔の9月だなんて

2012年09月13日 | 日々奮戦


【bright colors by 5D+EF50mmF1.4】

自分の誕生月はやっぱり快適な気分で過ごしたいというのは当然の想い。でも若かりし頃のハリ天にとって誕生月はげに怖ろしき月だった。(他人から見たらたいしたことないのだろうが)何故か次から次へと不安な出来事や悲しい出来事が降り掛かってくる。絶好調の8月から一気に奈落の底へ突き落とされたかの如く頭を抱えて部屋に閉じこもったものだった(大袈裟)。また今年も9月か・・。
なんて、ちょっと眉間にシワを寄せてみたい年頃だったのだろうか。

しかし、長い年月を経た今はどうだ。「魔の9月」なんてあり得ない。しっかりコントロール可能だ。明るく楽しく元気に。自分も家族も上機嫌で毎日を過ごすこと。これが1番なのだ。そのための一つの方法が、脳への新しい刺激注入だ。

今年の9月はいきなり佐渡スイムリタイアで始まったけど、これはこれで相当に刺激的な出来事だった。歴史創ったど!って感じ。
そして小さな出来事だけど、息子の文化祭なんかに初めて足を運んで若い刺激をたっぷり浴びてきた。馴染みのない街を歩くのも感動の連続だった。雪だるま式に一つの刺激が次の刺激を呼び覚ますって感じで大わらわ。
今は昔となった「魔の9月」。懐かしい響き。

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復帰の兆し

2012年09月12日 | 日々奮戦


【歓喜の歌 by GR DIGITAL3】

ほぼ復活です。
いやいや、正確に言うなら走る練習をちゃんと出来るようになったってことです。
「復活」というより「復帰」でしょうか。
東京マラソン後の軽い故障&UTMFでの滑落怪我が引き金となって、右足スネから足首にかけての鋭い痛みに随分悩まされました。歩きや上り坂では何でもないので緊迫感が薄く、思いの外長引かせてしまいました。ただ、おかげでスイムやバイクトレをしっかり出来たので悪いことばかりでもなかったのですけど。
 
土曜日に激下りランOKを確認。昨日は2時間以上のLSDを平均キロ9分半、フォアフットでしっかり踏みしめ続けることOKを確認。今日はスピード練習で数ヶ月ぶりの心拍170オーバーの全力走、足のことを気にせずにクリアを確認。
仕事柄、細かいあれこれが残っていることに気づいてはいますが、ほぼOK。「ほぼ」というのは数値的に言えば9割。東京マラソン前、2月以来のまともなラントレ再開しています。なんか単純に嬉しいです!

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暗号解読

2012年09月11日 | 日々奮戦



先週の火曜日、ハリ天57歳のバースディに息子の弾から1枚の手紙をもらった。
が、まったくの意味不明。暗号? 解読せよと。
さぁ、大変。解読まで相当の時間を費やしたけど(書く方も大変だったらしいが)
その先には感動の雨と嵐が待っていたのだった。

サンクス息子よ。その息子は本日セブンティーン。
高校野球やオリンピック、その他あちこちでセブンティーンを目にする機会が多かった夏だったけど、みんな我が息子とは同じ人種とは思えなくって思わず笑っちまう。
 
この父の高校2年時と比べても、その学校生活振りはとても親子とは思えない程の違いがある。自分とは全く異なる道を歩みつつあってわくわくしてくる。彼がこれからどう生きていくのか、父親にはなかなか予想がつかない。ハリ天が持っている経験値の外にあるからだ。だからこれが実に楽しみ。おめでとう。

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嬉しい筋肉痛

2012年09月10日 | トレーニング


【収穫続々 by GRD3】

一昨日の土曜日、8/18以来の「坂路調教」をやった。あの時は足が痛くて全然下れなかった。
午後も遅い時間だったのに暑いし、お昼に久し振りの我が家ブレッド食べ過ぎでもたれているし、期待度はかなり低いスタートだった。上りはまずまず。問題は下りだ。
足裏を思いっきり叩きつけるようにして下る(by 岩本メソッド)。着地筋(大腿四頭筋)をガツンと鍛えるためだ。でも右足首上が痛くてそれどころではなかったのだ。よれよれと降りてきただけの意気消沈トレだった。

あれから3週間。恐る恐るの下りスタート。勾配がきつくなって着地の衝撃も強くなる。おっ、大丈夫か。大丈夫だ。徐々にスピードアップ。だけど調子に乗り過ぎてはいけない。ちゃんと頭のどこかでしっかりとブレーキも踏む。冬場は3分前半で下っていた区間を1分増し程度で。それだって前回に比べたら雲泥の差だ。思わず顔がにやける。特に勾配のきつい区間を過ぎると、満足希望速度から30秒オーバー程度で安定。半分を過ぎると下り坂の勢いだけではスピードを維持出来なったけど、これはいわゆる走力不足、練習不足なので想定内。だからこれだけ走れれば普通の練習だよっていう実感。大収穫だ。

・・・が、しかし。この往復20kmの「坂路調教」がどれだけ負荷が高いかを思い知らされることになる。筋肉痛だ。足だけでなく体のあちこちが軋み、ガチガチにこわばっているののだ。昨日は一日駅や息子の学校の階段をヨレヨレ。2日目の今日もまだイタタ、イタタと足を引きずっている。でもね、久し振りにちゃんと練習出来た満足感は半端ない。実に嬉しい嬉しい筋肉痛なのだ。

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想像を絶する彼らに遭遇する一日

2012年09月09日 | 日々奮戦



大袈裟なタイトル。だけど、ホント。
入場者数が日本一だとかいう噂が流れているというので、どんなものか出かけてきた。息子の高校の文化祭。
 
朝の7時集合だという息子から「今、並んでいる人240人だってさ」っていうメールが入った。何だと。早めに家を出てみたけどまだ開場前なのに本当に長蛇の列。1番のウリ・3年生各クラス毎の劇の整理券、最初の公演分はすでに終了だって。噂の真実をいきなり知らされる。
(・・・と、まぁそれから並びに並んでなんとか息子のお薦めのクラス・第2公演の整理券はゲット。)

そして、すごい人並みをかき分けながらあちこち覗く。
懐かしのディープパープルの曲にギターを鳴かせる彼、チアダンスのリハーサルに余念のない彼女たち、真っ白な空手着で走り回る少林寺拳法部の子ら、我らの教室に来てくれと必死の呼び込みを続けるお揃いのポロシャツ姿、圧巻の吹奏楽団、そしてひっそりとピタゴラスイッチを動かしていたのは物理部部長の我が息子だ、やぁ。
今日一日で目にした高校生達が、みな同じ高校生とはとても思えない。個性満タンの異人種たち。どこで我を見つめる道が変わるのだろうか。何がそれぞれのモノを追い求めさせるのだろうか。
そこここに、高校生の「一生懸命」が飛び交っていて、何を見てもジーン。ジーンと来るような所じゃない所でもジーン。想像を絶する彼らのそれぞれに遭遇してジンジンしていたハリ天だった。

【装飾門委員会の息子が一人で下書きしたという門】

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人並み

2012年09月08日 | 日々奮戦



もう1回佐渡トラ関連の話。
昨年のハセツネでハイドレーション破裂事件の時にまさか自分の身に起こるなんて・・・と絶句したけど、後で同じような経験をしている人がかなりいることを知り、びっくりした。今回の過換気症候群症状についても同じだった。ブランクを作ったとは言え、今までずいぶんトライアスロンレースには参加している。それでも今回のようなのは初体験。考えたことすらなかった。だけどスイムで息苦しくなったり、呼吸が良くできなくなったり、泳げなくなったりしたことって、みんな結構あるんだということを知った。
極めつけは、ツイッターで@bolder_boulderさんからの「村上春樹『走ることについて語るときに・・・』」 に同じ感じの記述がございます。」というコメント。
「村上氏もスイムが原因で一時トライアスロンから離れていたそうですが過呼吸が原因と分かり復活されたそうです。」と@bolder_boulderさん。さっそく本棚から引っ張り出してきた。
村上春樹著『走ることについて語るときに僕の語ること』。ようやく思い出した。最後の章がトライアスロン話題だったんだ。もうすっかり忘れていた。過呼吸云々というくだり、まさにその通り、ぴたり同じ体験だ。以前読んだ時は他人事だったんだなぁ。全く記憶に残っていなかった。ステキな文体でハリ天が佐渡で味わった感覚を表現して下さっている。そしてこんなことも。

過呼吸問題では「自分では厚かましい性格だと思っていたのだけど、これで意外に神経質なところがあるんだな」と思った。スタート前にそれほど神経が高ぶっていたなんて、本人にもまったくわからなかった。でもちゃんと緊張していたのだ。人並みに。
<『走ることについて僕の語ること』第9章少なくとも最後まで歩かなかった 文庫版P241>

みんなおんなじ経験しているんだ。そ、ハリ天も人並みだったってことがよーくわかったのだ。

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ご機嫌に生きるために

2012年09月07日 | 日々奮戦



ハリ天、大のお気に入りスポーツドクター辻 秀一先生の講演会に行ってきた。ハリマネも一緒。
心を「切り替える」技術。
自分の心は自分で創り出せるということ。
自分に始まり自分に終わる。
「とらわれ」に気づく自分。
方向は間違っていないな。
あ~、面白かった、楽しかった。二人で一緒に行ったので、「感情」もシェアしあえて最高。

・・・が、眠い。

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10年一瞬

2012年09月06日 | 日々奮戦



心躍らせ迎えた7年振りの佐渡トライアスロンは、ほぼ一瞬で終了のホイッスルが鳴ってしまった。
だけど悪いことばかりじゃない。同じ一瞬でもステキな一瞬もあったのだ。
昔の大会でご一緒して仲良くなっていた長野のMさん一家、長女に声をかけて下さって新婚家庭に居候までさせてもらっていたコーチの千葉さん(愛弟子が今回日本選手権優勝)。大ベテランで頼りにしていた山倉さん、娘同士が同い年で競い合っていた大松さん一家。男子日本選手権初優勝の山本くん、大阪から出てきた頃一緒に連れ歩いたこともあったベルマーレの益田くん、その他、今回は顔を合わせられなかったけど、昔から親子で参加していたHさんが10年経っても親子参加だった。みんなみんなハリ天夫婦とは10年ほどの空白があった人達ばかり。だけど、佐渡で顔を合わせた途端、そんな空白は一瞬で埋まっていった。月日の流れなんてどこ行った、だ。すごい。
そうか10年なんて一瞬。心は大いに躍りまくったのだった。

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感情的動向+

2012年09月05日 | トライアスロン


【ONLY ONE】

コツコツと愚直に積み重ねた末に幸運は訪れる。が、それはまた一瞬で暗転もする。

バイクのメカトラとか、ちょっとした不注意からミスを犯したとか、チョンボをしたとか、気持ちで負けてしまったとか、そんなだったら「悔しさ」が全面に出てしまったはず。今回のリタイアは「悔しさ」はなく、ひたすら「残念」で「悲しい」出来事だった。史上最大の勇気を振り絞れたこと自体は自分でも褒めておく。それでもこの日のためにひたむきに時間をかけて積み上げたものが、舞台にほぼ上がることなく崩れ去って行く様を味わうのはとてつもなく悲しかった。

次々に顔を合わせた友人達には笑って状況を説明出来ていたけど、本当は何をどう整理すればいいのか、どう切り替えればいいのか、自分の心の中はぐしゃぐしゃで出口の見えない混沌とした世界だった。
ハリマネが「じゃ、今日は一緒に応援に行こう」って背中を押してくれたおかげで、すぐにページだけはめくることが出来た。
応援バスの座席で何度も何度もため息をつく。「後悔」とか「悔しさ」は微塵も感じていなかった。「虚しさ」と「悲しさ」が交互にリズム運動。
やりたいことをやりたいようにやってきている。だからいつ出来なくなったとしてもそれはそれで満足さ。いつもそんな風に思っていた。だけど、戦わずして突き落とされると、これで出来なくなるのは嫌だと心の中で叫び続けている自分もいた。
Facebookに皆さんから次々と寄せられるコメントを読みつつ、窓の外をバイクで疾走している選手を見ていたら、一度だけ涙がこぼれた。本当に一度だけ。あとはしょうがない、ただそれだけだった。これも自分史の中の太文字1行であるはずだから。

昨日健診で看護師さんに「一度そういうことがあると、トラウマというか次回が大変かもですね」と言われた。「いや、すぐに忘れちゃうから大丈夫ですよ!」って、逆に励ましちゃった。今はすっかりそういう状況。

【10年以上振りの再会とは思えん!】

記録のために書き残しているけど、何事もなかったかのように練習も再開。佐渡で大勢の旧知の人達に会えて最高に楽しかったことだけが最前面に固定され、これにて一件落着。

☆☆☆佐渡アルバム☆☆☆ご自由にどうぞ!

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感覚的分析+

2012年09月04日 | 日々奮戦


【使われなかったゼッケンベルト】

一体何が起こったのか。だけど四の五の考えている場合じゃない。苦しい。ストップだ。そう決断した所で頭の中は真っ白けっけ。
医療テントの椅子で測ってもらった血中酸素飽和度の値が96。酸素は十分。脈拍も102とか。たぶん顔色も悪くなかったろうし、手足がしびれるとか、頭が痛いとか、吐き気がするとか、めまいがするとか、ふらつくとか、ろれつが回らないとかもなかった。血圧が160と言ってもこの最悪の事態を考えると別に当然の値と言える。落ち着いてしまったら本当に何でもない。

でも、なぜそんな症状が出たのか。
考えられるマイナス要素を書き出してみた。

・2~3年前の夏の絶不調から辿り着いた塩分過剰からの脱出作戦で徹底して減塩に励んだけど、この所また気が緩んでいた。前日にラーメン(白ゴマ味噌)がっつりとかレース朝に味噌汁とか、いつもと違った食事状況。
・夏のロングラン、ロングライドの見えない疲れが出ていたか。
・土曜日に受け付け会場で滝汗がひどかった。
・直前野菜不足
・前日から深呼吸や胸を張ると胸骨の中央1点に軽い打撲様の軽い痛みがあって気にはしていた。→不安
・心拍ベルト+トライスーツ+フルウエットスーツの締め付けを水中できつく感じていた。→不安
・昨年の珠洲トライアスロン以来、ウエットスーツで泳いでいない。→不安
・水温が高かった。 
・年代別で好成績を収めれば自費参加だけど世界選手権に行ける。行ってくればってハリマネから檄を受けていた。→やけにその気になっていたのか。→プレッシャー?
・結構練習が出来ていたので「こんなはずはない」っていう焦りが一気に高まってしまった。→一種のパニックかプレッシャー?
・7年振りの参戦に気合い入り過ぎだったか。気迫空回りか。→プレッシャー?

直後は心臓の異常と焦ったけど、帰宅後上記のように冷静に状況をリプレイし、症状を調べまくった結果・・・・
ほぼ、恐らく、間違いなく、過換気症候群(by Wikipedia)とピタリで心配なさそう。ハリマネも超納得。

【発生機序】
何らかの原因で呼吸を必要以上に行うことがきっかけとなり発症する。パニック障害などの患者に多くみられるが、運動直後や過度の不安や緊張などから引き起こされる場合もある。
過換気症候群は、水泳(特にダイビングなどの息止め競技など)で危険とされ禁じられている、「ハイパーベンチレーション呼吸法(ダイビングなどの息止め競技などで潜水時間を伸ばすことができるために盛んに行われている潜水前に行う呼吸法)」と同様に、血液中の酸素と二酸化炭素のバランスが崩れ、酸素過多になり、二酸化炭素不足となる状態。呼気からの二酸化炭素の排出が必要量を超え動脈血の二酸化炭素濃度が減少して血液がアルカリ性に傾くため、息苦しさを覚える。そのため、無意識に延髄が反射によって呼吸を停止させ、血液中の二酸化炭素を増加させようとする。しかし、大脳皮質は、呼吸ができなくなるのを異常と捉え、さらに呼吸させようとする。また、血管が収縮してしまい、軽度の場合は手足の痺れ、重度の場合は筋肉が硬直する。それらが悪循環になって発作がひどくなっていく。これが、ハードなスポーツによっておこる場合は過呼吸症候群となる。

【症状】
過換気症候群によって引き起こされる症状には以下のようなものがある。
    ①   息苦しさ
    ②  呼吸が速くなる(呼吸を深くすると胸部に圧迫を感じる)
    ③   胸部の圧迫感や痛み
    ④   動悸
    ⑤   目眩
    ⑥  手足や唇の痺れ
    ⑦  頭がボーとする
    ⑧  死の恐怖を感じる
    ⑨  (まれに)失神
直接的にこの症状が起因して死ぬ事はない。しかし心臓発作などを誘発し死に至るケースもある。 他の病気で発熱し、息が荒くなっただけで発症するケースもある。

0904_sado01 でも本日、健康診断に行き、ちゃんと看護師さんとお医者さんにこまごま説明して相談したし、血圧も心電図もレントゲン写真もその他診察でも問題なし。これ以上はわからないから一応精密検査をしておけばいいでしょうという結果でした。
ま、「大山鳴動して死せる鼠一匹」って感じかな。お騒がせでした。

そんなお騒がせなハリ天、こんな感覚的分析ブログ書きながら本日無事57回目のバースディを迎えました。だけど57ってちょっと中途半端な感じだな。

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ドキュメント「10分未満」

2012年09月03日 | 大会レポート



沖の第1ブイに向かって1番外側にスタート地点を決める。スタート直後のバトルは極力避けたい。10分前、昨年ロング日本選手権を連覇し、今年はAタイプに挑む優勝候補筆頭の福井選手が目の前にやってきた。スイムのスペシャリストの選択と同じだ。小さく握り拳を作り、やったぜ。
ここに帰ってきた。そんな心の高ぶりをじっと味わう時間。いよいよ7年振りの佐渡が始まる。準備は万端とは言えないけど、しっかりと味わえるレベルは確保出来た。きちんと満足のフィニッシュを迎えるために自分が積み重ねてきた力を信じる。欲張らず、押さえ過ぎず。そう言い聞かせ、西に沈み行く月、東に登り来る太陽という午前6時ちょうどの号砲を迎えた。

遠浅なため周りに合わせてゆっくり歩いて進む。急ぐ所ではない。水深が足の付け根くらいまで来たところでイルカ飛び入水。一気に体が前に進む。ランで言えばインターバルとか一切なしのひたすら長い距離をジョグというだけの準備だったけど、それなりの手応えは持っていた。少なくとも7年前より、そして去年の珠洲より。

右手を伸ばした所からさらに肩甲骨を前方に移動させるイメージでグイと。伸びない。あれ。なんかきついのかな。右後方から選手がスーッと近づいて来た。斜めすぐ後ろにつくとバイクのドラフティング感覚で速く泳げるとは長女から聞いていたトライアスロンスイム必勝法の一つ。が、進みが悪い。ウエットスーツのおかげでプールではブレーキの元になっている足の沈みがなく、ストリームラインが確保されていてもっともっとプルが活きてくるはず。はずなのに変。それにこんなゆっくりスタートだったら4ストローク1ブレスで十分なのに1回ごとに息継ぎしないと苦しい。そんな馬鹿な。ま、いいや。初めはこんな感じで調子が出ないものだ。自分を納得させて泳ぎ続ける。
が、やけに息苦しい。心配だったバトルはゼロと言っていい。こんなスムースなスタートは過去にもなかったことだ。これならあわてることなく最初からマイペースを保てる。最高だ。そう思うそばから息継ぎが苦しく慌て出している自分。
思わずまさかの立ち泳ぎ。まだ泳いだと言えない時間と距離。嫌な予感を振り払うように再び泳ぎ始める。だけど締め付けられるような息苦しさは変わらない。ちゃんと呼吸が出来ていない。立ち泳ぎ→呼吸を整える→泳ぐを繰り返す。しかし、どんどんどんどん苦しさは増してくる。700m地点、最初の赤いコーナーブイはまだまだ遠い。去年の死亡事故を踏まえて、今年のAタイプ3.8kmのスイムは1.9kmの三角形を一度浜に上がって2周回する形に変更された。スタート直後でこんな状態でどうなるのだ。不安だけがぐんぐんと大きくなって行く。考えたこともない状況が発生していることだけは間違いない。どうしよう。どうしよう。
ほんの一瞬一瞬のことなのに色々な映像や声が早くも走馬燈のようにグルグルと回っている。テレビ版巨人の星で主人公・飛雄馬がたった1球を投げるのに「父ちゃん、姉ちゃん・・・」とつぶやきながら数十分を使っていたあれと同じだ。
万端ではない、だけどオレは今回の7年振りの佐渡に向けてどれだけの練習を積み上げてきたと思ってんだ。こんなことで止める訳には行かない。スイムだってもっともっと出来る。そのくらいの自信はあるのだ。バイクなんて最高に楽しみな時間なんだ。練習が出来ていないランだってキロ5分台をキープするくらい行けると思っているんだ。欲張るつもりはないけどそこそこの勝負は打って出るつもりでやって来たのだ。だけどお前、こんなんで大丈夫と言えるのか。もうまともに泳げていないぞ。このまま呼吸が止まったらどうなる。事故はスイムで、が圧倒的だぞ。最悪のシナリオが浮かんでは消え、いや、消す。消し去るがすぐに浮かぶ。自分勝手な根性で迷惑は絶対にかけてはいけない。決断の時は容赦なく近づいていた。
どのくらいの逡巡だったのだろうか。突然、今思いついたかのように側にいたライフセーバーに手を振る。ボードにつかまる。大丈夫ですか。いや、大丈夫じゃない。とてもじゃないが泳げない。生まれて初めての経験だ。どうされます?一つだけ息を飲み込んでから言った。言ってしまった。リタイアします。

待機していた数台の水上バイクのうちの1台がすぐに駆けつけてくれた。後ろによじ登る。力が抜けている訳ではない。
しかし頭の中は真っ白になっていた。何も考えたくない。どうなっていくのかの判断も拒絶している。すべて一瞬の出来事だ。
人生初の水上バイクに乗せてもらい、風を切る。スタート地点の大勢の人垣が見える。こうして見るとずいぶん泳いで来たんだ。やがて浜に到着。大丈夫ですかと支えてくれるがしっかり自分で降りようとしてよろけた。大勢の視線が痛過ぎる。
担架が用意されていて横にならされた。固定させてもらいますねと体にベルトが回される。手を胸の上で組んで下さい。あ~、本当におしまいか。空は青いはずなのに目の前に広がった世界は真っ白だった。目をそっと閉じた。
医療テントに運ばれ、降ろされ、ベッドではなく椅子に座る。ウエットスーツの上を脱ぎ、下に着ていたトライスーツのファスナーをおろし、心拍ベルトもはずす。一気に楽になった。もう呼吸も十分に落ち着いている。待機していた若い医師の質問にはテキパキ答える。よく眠れたし、どこも不調に感じるところはなかった。血中酸素飽和度測定96、脈拍102。問題ないですねぇ。血圧が160もあったけどまぁ、大丈夫でしょうって。ゆっくり休んで下さいと。医療ボランティアの看護師さんやその他の女性スタッフの眼差しは優しい。ガックリきているだろうハリ天のことを気を落とさぬようにと色々に気遣ってくれる。
テントの外では早くも2周目に入る選手達が海へと飛び込んでいく。競技はまだ始まったばかりだったのだ。でも看護師さん達とあれこれしゃべっていたら落ち着いてきた。この事実はしっかり受け止めるしかないのだ。
椅子に座った時に気づいて止めた時計は14分44秒を示していた。心躍らせて迎えた7年振りの佐渡トライアスロンは実質10分にも満たない時間でとっくに幕を閉じていた。ため息と共に思わず天を見上げたハリ天だった。

ウソ八百なし、完全実話・ドキュメント「10分未満」シリアス編これにて!
分析編はまた明日。


【決意のスタート前】

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絶句

2012年09月02日 | 大会レポート

TwitterとFacebookではお知らせしましたが、遅ればせながらブログでもとりあえずのご報告。
スイム一番で帰ってきました。 スタート直後から呼吸苦しく、いきなり立ち泳ぎで整えようとするも戻らず、迷惑は絶対にかけられないと、史上最大の勇気を振り絞りリタイアしました。700m地点の第一ブイかなり手前、わずか10分程で7年振りの佐渡は終了となってしまいました。
応援して下さっていた方々にはご心配をおかけしました。でも後は大丈夫、元気です。ひと通り友人の応援をして、走れなかったバイクコースをドライブし、今日の夜のフェリーに変更出来たので予定を早め深夜帰宅します。

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