もう1回佐渡トラ関連の話。
昨年のハセツネでハイドレーション破裂事件の時にまさか自分の身に起こるなんて・・・と絶句したけど、後で同じような経験をしている人がかなりいることを知り、びっくりした。今回の過換気症候群症状についても同じだった。ブランクを作ったとは言え、今までずいぶんトライアスロンレースには参加している。それでも今回のようなのは初体験。考えたことすらなかった。だけどスイムで息苦しくなったり、呼吸が良くできなくなったり、泳げなくなったりしたことって、みんな結構あるんだということを知った。
極めつけは、ツイッターで@bolder_boulderさんからの「村上春樹『走ることについて語るときに・・・』」 に同じ感じの記述がございます。」というコメント。
「村上氏もスイムが原因で一時トライアスロンから離れていたそうですが過呼吸が原因と分かり復活されたそうです。」と@bolder_boulderさん。さっそく本棚から引っ張り出してきた。
村上春樹著『走ることについて語るときに僕の語ること』。ようやく思い出した。最後の章がトライアスロン話題だったんだ。もうすっかり忘れていた。過呼吸云々というくだり、まさにその通り、ぴたり同じ体験だ。以前読んだ時は他人事だったんだなぁ。全く記憶に残っていなかった。ステキな文体でハリ天が佐渡で味わった感覚を表現して下さっている。そしてこんなことも。
過呼吸問題では「自分では厚かましい性格だと思っていたのだけど、これで意外に神経質なところがあるんだな」と思った。スタート前にそれほど神経が高ぶっていたなんて、本人にもまったくわからなかった。でもちゃんと緊張していたのだ。人並みに。
<『走ることについて僕の語ること』第9章少なくとも最後まで歩かなかった 文庫版P241>
みんなおんなじ経験しているんだ。そ、ハリ天も人並みだったってことがよーくわかったのだ。