昨日の「おんたけスカイレース」
ちょっと調子もイイ感じじゃないし、モチベーションも高くないので
「観光モードかな」なんてスタート前から口にしていましたが
そりゃ、スタートしてしまえば、そりゃ・・・いつものようにって。
心配だったお天気も回復。スタート前は例によってわいわいやってイヤでも盛り上がってきていましたよ。
【じゃ、ブログに載せてくださいってことだったので】
前半は心拍数を基準に走り、行けてる感じはないけど、まぁそう悪くもないだろ。
【同い年のカンチさんと。なんと娘の大学の先生でした】
前半抑え気味なら、後で結構走れちゃったりして
そんな淡い期待も体の中に育てつつ、にこやかに2時間とちょっとで田野原到着。
ここから本格的な山岳レーススタートだ
・・・というのに、なんか怪しい気配。徐々に標高が高くなるにつれガクンとスピードダウン。
例の2時間半を過ぎたあたりからは、すでに足が売り切れたかのような
たった2時間半しか走ってきていないのに、もう40時間も動き続けているかのような足の感覚。
OSJの顔見知りのスタッフの方や私設エイドのために大量の水を荷揚げ中のぽちさんに出会った頃には、ほぼ出来上がった(何が)かのような状況。
剣が峰、ラルム♪さんの応援エイドで少し復活したと信じて、お鉢周り突入。
しかし、2800m~3000mの岩場のアップダウンはガツガツとこたえ
二の池小屋を過ぎると同じ50代の生駒山賊さん、makotoさん(年代別優勝!)とすれ違い、その相当な差にわかっちゃいるけどうんざり。
しばらくして、おっ、ゴンゾーさんだ。でも高山病みたいだぁと真っ青な顔でいつもの元気がしぼんでいる。けど、自分の方が明らかにまいっているよ。
昔懐かし、家族登山で泊まった五の池小屋を過ぎてダラダラしているとコバティさん、つっちー、ばななさん・・と次々に被ゲッツ。
みんなどうしたの?って聞いてくるけど、見ての通り、これが今の実力だい。
しゃべる元気もだんだん減弱。
四の池から再びガツンと登る急勾配では、とうとう何度も立ち止まり岩に座り込まないと進めなくなってしまった(5回以上10回未満)。一気登りが信条のハリ天にとっては掟破りの事態だぜ。
前方に見える選手達はあっという間に見えなくなり、後方に見える選手達には全員に抜かれる。
コースのゆずり方だけは上手くなっていった。
再びの御嶽頂上チェックポイントを過ぎ、後は下りだけとなっても足は全く動かない。
心拍数は110~120くらいをウロウロ。
登山者との関係はレース中を通してお見事!譲り合いと感謝の気持ちとがあうんの呼吸で存在していた。
ただし、動けない体に鞭打ち、譲ってくださったコースをスピードを上げて通り過ぎることがつらくなっている・・それだけは情けないことだなぁ。
やっと田野原到着、山岳部分終了。待ちくたびれたハリマネにごめん。早立ちで一人御嶽山登山を済ませてきたmakoto奥様も一緒に心配して待って下さっていて感謝!
止める?って聞かれるけど、それはない。なんたって、どこも痛くないのに止めるのはもっと苦痛。単に足と体が棒なだけ。
例年、相当稼ぎどころのゲレンデ下りも・・・できない。
急勾配なので歩くことは難しく、少しスピードが出るが、なんとキロ8分。
後方を見上げるとポツポツと選手達。視界に入っている選手には相変わらず必ず全部抜かれる。
抜き去られたらあっという間に見えなくなる。
そうこうしているうちにカメラも電池切れ。
少しはしっかり走れってこと。「悪夢再び」だけでは帰れないだろ。
ロードに出て少し行くと、ちょっとずつ走れるようになってきて
焼き付けるような太陽の光を味方にするつもりでパワーをもらい
最後の最後にレーススタート。
前方に見える選手にとにかく追いつけ、そして追い越せ。水をかぶりながらようやくレースモード復活の兆し。苦しいけどここは意地も必要。誰も見てないけど走れ!
追いついて抜き去る時にはガンバロと声をかける・・・ってパワーをもらうというか吸い取っていたのかな。
あ~、でも、それにしても
長い長い一日。8時間と38分。
会場のBGMがサザンの「希望の轍」に変わったところで(急に盛り上がり)
いつものようにタッキーさんの名MCに迎えられ、気がつけば笑顔でゴール。
コーチさん&きのこちゃんご夫妻、makotoさんに生駒山賊さん、山頂エイド応援をしていただいたぽちさん&ラルム♪さんご夫妻、しんさん&つっちー一家、そしてカメラを構えたハリマネと大勢の皆さんに迎えて頂きました。ありがとう!
でも、もう何にも出来ませんでした。
【去年、この大会が縁の始まりとなったつっちー一家と。応援ありがと】