2022年5月5日。あれからもう1週間以上が経ってしまったけど備忘録として残しておこう。
✦スタート〜棒ノ峰
今回も5時スタートを選択。我が家に前泊した単身赴任中の京都から参加のツジちゃんと昔馴染みで10年ぶりくらいの参加となるkin29さん、毎度参加の見城語録さん、絶好調の青ト部メンバーこみねっち、足の具合が思わしくなく序盤のみ応援参加のあっくんを加え6人でスタート。
現状のマイペースをしっかり守ることが重要。と言いつつやはり試走時よりも当然のように速い。
【走り出しはみんな張り切っていて速いよなぁ】
雷電山下から平溝橋に降りる難所(わかりづらい)だけは先頭を切って下る。
【少し腐った丸太橋の上にトタンをかぶせただけの橋は案外怖い】
【元体操部のkin29さんは、なんと立ち幅跳びでひとっ飛び😲】
高水山の登りに入り、こみねっちとあっくん断然先行。フル(TTRコース)にチャレンジ予定の見城語録さんは後方。ツジちゃん、kin29さんと3人で高水山。
【2時間弱で高水山はまずまず】
このまましばらくは一緒かなと思っていたのだけど、二人はぐんぐん先行。一人ランニングのスタートでもあった。
この青梅→鴨沢でのマイベストタイムは9時間51分(57歳だった9年前)。昨年は11時間53分。序盤の区切り、棒ノ峰サブスリー通過というのが10時間台で走るための自分的条件だった。現状ではサブスリー通過は欲張り過ぎ。で、昨年は3時間11分。今年は、、、3時間14分。まぁ、いい感じなんじゃ。
【棒ノ峰エイド】
今年もヒロコちゃん&ユミちゃんコンビのエイドがありがたい。先行していたツジちゃん、1時間前にスタートしていたアズさんゲット。先にスタートするがLINEでハリマネ通信している間に二人は先に。
✦棒ノ峰〜日向沢ノ峰〜蕎麦粒山〜一杯水(避難小屋)
さて、ここからがいつもいつもうるさいくらい話している気合の入れどころ。如何に負担少なく乗り越えるかが全てと言っても過言ではないくらい。特に日向沢ノ峰までにたびたび繰り返される等高線を直角に切り裂く急登がボディブローの如く襲いかかってくる。
試走の時は今思えばかなり元気だった。久々できついけどしっかり登れた。が、この本番ではどうだ。2週間前の倍以上のキツさがのしかかってきた。タイム的には予定通りで悪くはないのだけどとにかくガツンとこたえた。
【鉄塔ポイントは4:34】
日向沢ノ峰を通過し(4:53)、左手に富士山を眺めつつ気持ちよく進むつもりが、もうトボトボ。2005年、初めてここを走った第1回TTRの時がこんなだったなぁと懐かしんだ。
【かろうじて富士山】
蕎麦粒山の頂上が眺められるポイントで前を行くツジちゃんの姿が確かめられた。だいぶ開いてしまった。なんとかくじけずに歩を進めて蕎麦粒山。誰もいなかったのでパワーメーターが少しでも上がるのを期待して3分間座り込んだ。珍しい出来事。
この山を越えればしっかり走れるようになる。よっしゃーというポイントなのだ。が、相変わらずトボトボ状に変化なし。それでも一杯水のエイドを頼りにとにかく前に前にと。
一杯水(水場)で頭と顔を冷やし、避難小屋前へ(6:03)。超賑やかにガク青ト部部長率いるエイド隊(J子さん、キミちゃん、くにっぺちゃん)が出迎えてくれた。
【必死の笑い】
笑顔を作るのが精一杯。ちゃんと見透かされていて「ハリ天さん、相当疲れてます?」。あはは。
座り込んだところへキミちゃんがハイ、コーラ、お漬物。汁も飲めるよ。スイカここに。チョコいる、水入れて行きます? いやぁありがたい。生き返る。J子さんは駄洒落飛ばしながら存分のラジオぶり。
【ツジちゃんともこれが最後に】
先に着いていたツジちゃんと写真撮ってもらい、彼を見送り少し後から再スタート。
元気出たぜ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/0b/fd7640aa1c6f198b1b4b217c82af186e.jpg)
【元気いっぱいの一杯水避難小屋エイド隊の面々と】
✦一杯水〜〜酉谷山(避難小屋)〜水松分岐
元気出て走り出したがスピードは思ったほど上がらない。稼ぎどころの区間なのになぁ。もらったコーラを飲み干す。この日は晴れて気温も高くなる予報。気持ちの良い五月晴れで日差しは強いけど木々を渡る風はとてつもなく心地よい。序盤でかなり汗をかいていて、水分補給も気をつけてはいたつもりだけど、やたら喉が乾くと言うことは足りていない証拠。もし足らなくなったという恐れがいつもあって知らず知らずにケチっているのだ。背中のハイドレーションの残量が分からないというのはかなりマイナスポイントだ。脚も体もかなり疲れていてせっかくのランニング区間を楽しめていない。ヤッホーって気分で走る区間なのにな。
この状況を打開すべくいつもはスルーする酉谷避難小屋(コースから50m程下らなければならない)に立ち寄ることにする。確かここの水場はしっかり出ているはずと。で、一杯水で頂いたコーラの空きボトル(350ml)に2本分一気飲み。美味い、美味い、冷たくて美味い。これでかなり生き返る。
【ビール冷やしてあった、、、嗚呼】
いつもなら後発組にゲットされ始める区間。うーん、誰も来ない。一番好きな場所ですっかり恒例の自撮りなんぞも。
ペースは冴えないながらもなんとか走りを続けていると後方に気配。ハッと振り返ると選手ではなくハイカーだ。ハイカーだがペースが速い。走りvs歩きではそもそも勝負にならないはずなのに、気を抜くとなんだか差を詰められている。冗談じゃないから足に鞭打って逃げる。水松分岐で天祖山方面に行かれたのでホッと。
✦水松山分岐〜長沢山〜長沢背稜〜芋ノ木ドッケ
雰囲気が変わる谷間を進み長沢山を登りかけたところでいきなりキヨピーにゲットされる。なんと初被ゲッツ。で、今年はこれだけ。
相変わらずデカい。一歩が大きい。みるみるうちに差が開いてしまった。少しくらい一緒に行けたらよかったのに。
6時半最終スタートの彼からの情報によれば6時組も今回は途中リタイアか関門に間に合わないのではと。誰にも追い付かず、追い付かれない状況が確定したのか。
【長沢山(8:48)】
もうきつくて辛いので何も考えず黙々ととにかく進む。10年以上前は「長沢背霊」と気味悪がられた「長沢背稜」もずいぶん雰囲気が変わった。
さて、そうこうしているうちに待ちに待ったクリプトナイト夫妻の芋ノ木ドッケエイドだ。
【後で気づいたけど色違いペアルック!】
昔、全くのサプライズでこのご夫妻エイドに遭遇した時の衝撃は忘れられない。オアシスそのものだった。そんな久しぶりの再会。皮ごと食べられる葡萄!酸味がたまらない。塩気は?とポテトチップ。ここではご夫妻と色んな話で10分以上滞在。元気もかなり注入できた。
✦芋ノ木ドッケ〜雲取山〜七ツ石山〜鴨沢
元気回復してるけどペースは鈍い。2時半スタート組とかにはいい加減追いつくのではとか、一緒に試走し30分前スタートだったハシモくんもバテていて後ろ姿が見えるのではとか、、、淡い期待を抱いていたが全くその気配はない。鯉のぼりが泳ぐ雲取山荘を過ぎポールにすがるようにコース最高峰雲取山クリア(10:52)。
【本当にキッツ!泣きそう😅 やっとこ写真撮る】
避難小屋上のお気に入りポイントで座り込み補給。眼下の石尾根に誰か姿見えないかと目を凝らすが人影なし。
【前に誰もいないなぁ】
少しペースが上がってブナ坂まで一気に下り、ラスボスの七ツ石をハーハー言いながら攻める。電話がかかってきた。妻からだ。「どうした?」って。いやぁ、ばててる、きつい!とゼーハーしながら答えると、まだ誰も帰って来ないんだけど、みんなどうした? あ、オレじゃなくてね。みんな苦戦なのか。
間もなく七ツ石山、残りはわずか(8kmちょっと)だけどこの七ツ石山と鴨沢ゴールの間に今年出走のほとんどの選手がいることになる。なんとコンパクトな。
ってことで少し勇気も湧くがもはやワーストタイムは確実。妻に今の状況も伝えられたのであとは安心して歩いて戻ってもいい。
【七ツ石山 11:44も】
七ツ石小屋脇の水場で顔や腕の塩を流し、冷たい水をガブガブと飲み干す。するとまたまた急激に元気が湧いてきた。なんだか今までヘロヘロだったのが嘘のように走れるようになってきた。なので、ワーストタイムを少しでも縮めるために頑張ってみた。
このスピードならもしや誰かをゲット出来るか、、、などと期待も湧いたが、結局は誰にも追いつくことなく大勢が迎えてくれる鴨沢ゴールに飛び込んだ。13時間02分。ワーストタイムになってしまったけどまぁこれはこれでいいか。
【ありがとう!でもしっかり手ブレ】
いやぁ、最後だけは元気だった、そんなOTK2022でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/d3/7e3e91e8d6a0f239b8196ceff545605b.jpg)
【やっぱり最高、OTK】
【コース全図 by yahushige隊長】