ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

日常復帰

2007年05月31日 | 日々奮戦

0531_image 日常に戻りつつあります。
思えば4月20日宮古島入りから、連続した非日常が続いておりました。
数えてみたらおよそ5週でビッグレースを3つもこなしていたのですから、確かに会う人ごとにナンタラカンタラ言われるのは当然でした。さすが(自分で言うな!と言わないで・・)、欲張り小僧の本領発揮です。
我ながら、よくぞモチベーションが維持できたなという所ではありますが、宮古島トライアスロン・チャレンジャーズレースTTR・ハコネ50は、それぞれ明らかに違った顔を持つ大会(イベント)ですし、ハリ天にとってはそれぞれに思い入れがこもったレースなのです。よくよく考えれば、種類の異なるモチベーションなので出所も違うのです。だから行けました。
体がよく・・・とも言われ続けましたが、ハリ天には、たぶんトップ選手のようにワンレースに全身全霊をつぎ込めないシステムが取り付けられているらしいのです。しかもレース間は厳しい練習もしていないので(楽な練習も)体力的には十分貯金があります。始めから短期間に3つのレースを予定していたのですから、脳もすっかりその気。そもそも「レース」そのものが好きらしいので、豪華3本立てに脳みそはウハウハしていたに違いありません。
・・・なんて言ってもなかなか理解されませんから、追々これからもこんな感じで楽しんでいくために、自分の体については本気であれこれ検証していきたいと(ブログで)思っています。お楽しみに。
ここで貯金も随分使ってしまったので、また新しい鍛錬の時期となりました。来月はレースもなし。日常に戻りつつあります。

【本日のトレーニング】
・50min.Morning_jog/7km(ha106/hm133)

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ハコネ50Kのあれこれ

2007年05月30日 | 大会レポート

全くどこをどう走っているのか???の方のために「ハコネ50K(55km)」の地図と高低表です。※クリック拡大してご覧下さい。
0530_course 0530_degree

以下、色々、自分用の記録です。

【通過タイム】<ラップタイム>(区間平均心拍数)
明星ヶ岳1:09:37(161)
明神ヶ岳1:40:18<0:30:41>(167)
金時山2:41:01<1:00:42>(163)
第1関門(芦ノ湖展望公園)3:49:50<1:08:49>(161)
湖尻峠3:58:33<0:08:42>(150)
第2関門(芦ノ湖キャンプ村)6:44:16<2:45:43>(148)
神山8:06:58<1:22:42>(140)
ゴール8:53:59<0:47:01>(132)
0530_heart

【補給食】
今回は固形物なし。
・パワージェルフラスクに4袋分(グリーンアップル味)+4袋(新発売の梅味はGood)
・トップテン3/4本
・練り梅(チューブ)1本
・スポーツ用塩少々(1回だけなめる)
・天然アミノ酸VESPA EX-80を2袋(スタート前にVESPAプロ1袋)←これが効いた!気がしている。・アートスポーツの店員の熱心な説明に心ぐらり。高いけど今後も勝負時には支えになりそう・・・な予感。
<水分関係>
・水2リットルにグリコCCD2袋
・芦ノ湖展望公園(第2エイド)でアミノバリュー450/500ml程
・私設エイド(湖尻峠)でコーラコップ2杯+アクエリアスパック250ml
・山伏峠自販機でリンゴジュース300ml
・道の駅自販機でお茶500ml
・芦ノ湖エイドで水ひしゃく1杯とペットボトルに500ml給水←半分は頭にかけながら
・芦ノ湖キャンプ村(第2関門)で水ひしゃく1杯
・私設エイド(芦ノ湖キャンプ村)でコーラコップ2杯+アクエリアスパック250ml
・早雲山エイドで水をひしゃく1杯
  ↓↓↓
■ハイドレーションに残り約200ml。

【総括的感想】
確かに初心者には厳しいコースと制限時間ですが、壁は高い方がいいと言うではないですか。明るいうちに頑張れるので、もし、今回うまく行かなかった場合でもリベンジしやすい大会です。
関東近辺のトレイルレース・山岳レースでは見られないキラリと光る個性を放つ大会でした。今回のように晴れていれば、走るコースがグルリと見渡せる。今自分がどのあたりにいて、これからどこを回り、そしてどのあたりまで行くのかというのがわかりやすい。これが精神的なきつさを呼ぶかも知れませんが・・。応援のしやすさも大きなポイント。ちなみに「応援業務」に邁進中のハリマネもすっかりお気に入り! 観光・登山の方々もとても熱心に応援してくださり、力になりました。
会場設営にも工夫が凝らされており、ゴール地点で集えることがまた楽しさを倍増させた要因と感じました。かなりマニアックなムード漂うこれまでのトレイルレースのイメージを一新させる感あり。たぶん、このレースですっかりはまる人も多いのでは・・・。

【レースダメージ】
そして、やはり体のこと。
ちょっと薄気味悪いくらいに元気です。
筋肉痛はゴール後も普通。これは立て続けのトレイルで筋肉はしっかりできていることが一つ。もう一つは風のようにすり抜けるように走る省エネ走法が身に付きだしたおかげか?
胃腸が丈夫になっている。以前は弱くはなかったけど、レース直後にガバッとはとても食べられなかったしアルコールなんて入れた日には後が大変だった・・・のがすっかり大丈夫。焼きそば、唐揚げ、夕飯にはステーキ。
万田酵素大量摂取(+梅肉エキス)の効果はどうやら明らか。この点はさらに検証。
月曜日は忙しくて一日バタバタ。筋肉痛は心地よい感じ。
火曜日、ふと走ってみようかという気になって、朝ジョグ。快調。スーパー銭湯に行って汗流すとすっきり。ふくらはぎはゆる体操すると少々痛みあり。
水曜日、筋肉等の痛みはほぼ消えた・・・。

【今回の特筆すべきことがら】
何と言っても断トツ1位はケイレンがなかったこと。しかも気配すらなかったこと。自称「ケイレン王」としては奇跡のような展開。もしやこれは・・・。のんびりの山ランならケイレンとも無縁ですが、今回ほどの心拍数で走っていたら、後半に必ずあって然るべきもの。本人が言うのだから間違いない。・・・のに、起きなかった。
その理由1:ナトリウムローディングがうまくいった(現在発売中のランナーズ参照)。
その理由2:本当に踏ん張らず、風のように走っていた(これだったら年甲斐もなく、わぉ~!)。

0530_take3 【その他】
年代別3位は、後ろから追い上げて火をつけてくれたたけ3号さんとTTR同士のポカラさんのおかげ。このお二人の存在なしには手にすることはあり得ませんでした。もちろん順位が全てではありませんが、今回はメダルがとても嬉しかったのです。こだわりがあったのです。
実は、今まで多大な迷惑をかけてきたのに、一生懸命応援してくれる妻・ハリマネのために今回は走り、できればその証をプレゼントしたいと思っていました。だから無理だと思っていた(たぶん4番だよと言われた)3位が飛び込んできた時は思わず天に感謝、でした。
0530_medal 【年代別2位をゲットした箱根シスターズ・なっちゃんと比べっこ】

【本日のトレーニング】
・off

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ハコネ50Kレポート

2007年05月29日 | 大会レポート

分割投稿しようと思いましたが・・・やっぱり一気に行きま~す。覚悟!

【前置き】
1ヶ月に2つの大きなレース。TTRで満足のいく走りが出来ただけに、心配や不安があるとすればモチベーションの低下が唯一。体、足・・・は、皆さんが口を揃えて「大丈夫なんですか」と心配して下さるので、そうかやっぱりまいっているだろうとずっとおとなしくしていたので、大丈夫。
しかし、箱根入りして、受付会場の彫刻の森美術館に行くと、その華やかな雰囲気にコロッ。否が応でも盛り上がってしまう感じでした。
前日の応援場所下見ドライブ等で疲れ切ってしまい(前の晩、また思いつきで余計なことやっていて睡眠時間が削られていたこともあって)、開会式・パーティはパス。でも結果的にはこのおかげで前日ゆっくりでき、睡眠も十分にとれたことがよかったな。

【スタートまで】
大勢の参加者が続々と集結。荷物預けに役場に向かうと次々と知人友人に会う会う。また「ブログいつも読んでますよ」と見知らぬ方からも声がかかる。握手の連続。そんなこんなで、わかっていたけど前目の位置取りをするにはギリギリの時間、スタート40分前。0529_hakone00 TTRの落ち着きが欲しいと無い物ねだり。「21%」の表示看板の横にようやく並ぶ。前にペターさんとリキさん、隣に最強50代(同い年です)のご存知ノザキさん(北丹沢や陣馬トレイルレースの実行委員長)。しばし談笑。ノザキさんはなんと小さなウエストバック一つにランパン、ロード用のレースシューズ。「5カ所もエイドがあるって言うんじゃ、水なんていらねぇだろう」・・・いきなりアッパーカット。※膝を痛めていると言いながら、断トツで50歳代優勝でした。呆然と拍手。
0529_hakone01 開会式はスタートライン上の陸橋から町長さんの挨拶等。なるほどうまく場所を使ってます。

【スタート~金時山】
21%の坂の途中からスタートですから、ダッシュなんて・・・でもする人はしてます。
阿弥陀寺上り口でハリマネと弾の最初の応援。先日の富士五湖100kmのチャンピオンで24時間走日本代表のニシムラさんと仲良く通過。・・・したら彼はあっという間に消えていった。0529_hakone02
後ろの方では30分とか45分とか言われた大渋滞の阿弥陀寺からの登り口。時々止まる程度でストレス無く通過。
塔ノ峰通過後の林道に出ると、TTRの前半を前後して走った強豪女子選手のスズキさん発見。再会を騒ぎ合っているとakihageさんの応援を受ける。彼にはこの後も2カ所で応援していただく。本当にありがたい。
再び山道へ。3月の試走の時はうんざりした明星ヶ岳への急登もさほど気にもならず、力を抜いて踏ん張らずに淡々と進む。心拍数は160台の後半を示しているが、急な登りだからと納得させペースは維持。真ん前に富士の雄姿を眺めながらオープンエアの気持ちいい草原下り(好きなシチュエーション)。調子はどうやらかなり・・いい。
そのまま勢いで明星ヶ岳も突破。快晴でどんどん気温が高くなっているような気はしたけど、風もかなり強くて思ったより涼しい。というか快適。ただこういう時こそ水をしっかりとっておかないと・・・。風で飛ばされていてあまり感じないが汗は出ている。どんどん出ている。
0529_hakone03 気持ちよく矢倉沢峠までを風のように走り抜き、眼前にそびえる金時山に突撃。小刻みなアップダウンを心拍数はやや高めで押してきたツケが少々回ってくる。スズキさんに追いつかれた頃がピーク。意識してペースダウン。歯を食いしばりそうになるのをすんでの所で踏みとどまる。まだまだ先は長い。金時山の頂上が近いことは応援の声や拍手の大きさでわかる。
さて、大にぎわいの金時山。なんったって試走の時はようよう3時間半。山小屋の親父さんには「さっきの女の子達(箱根シスターズ)は3時間で来たってよ、あんたら遅い!」と叱咤された所。それがレースとはいえ、あっという間の2時間40分。そりゃ気分も良くなります。一休みしたい所だけど、前半の山場を超えたことで気持ちもグンとアップ。一気に通過。
下りながらハリマネに速報電話。すでに湖尻峠で待っているという。よし、この調子なら今回も待たせることなく、気をもませることもなく応援団の前に姿を見せられるぜ。

【金時山~海ノ平】
こんなにあったっけと小刻みなアップダウンを乗り越え、まだかまだかと第一関門の芦ノ湖展望公園を目指す。
笹の茂るシングルトラックを下っている途中、突然、「あ~、今の人知ってる」という声に振り向く。誰? 「ブログ見てます。ハリ天狗さん」思わぬ所で力をいただきました(初めまして、にょんたかさんでした)。
第一関門は気持ちが落ち着く素敵な雰囲気の芦ノ湖展望公園。アミノバリューの500mlを1本いただき一気飲みして即出発。
0529_hakone04 10分程で湖尻峠着。ハリマネと弾が元気に迎えてくれてありがたやありがたや。コーラ、コーラ。先行する人達の情報をひとしきり聞いて、ここは元気に出発。
0529_hakone05 芦ノ湖スカイライン沿いの道だが、やはりアップダウンがボディブローのようにズシンと響く。山伏峠の手前で殺気を感じ、ふと振り向けばゼッケン50番・たけ3号さん。観光客の盛大な出迎えの中、峠に着いて一緒に記念写真など。0529_hakone06 ここの自販機でよく冷えたリンゴジュース注入。・・している間にたけ3号さんには先に行ってもらう。勢いを感じる後ろ姿を見送りながら、今の自分の感じでは今日はもう追いつくのは無理かな・・と弱気なハリ天。
しかし! 一生懸命応援してくれる家族、特に妻のハリマネのためにもここを何とか・・・かんとかと思いながら、巨木にはこの前言い置いていたよねと声をかけながら、そよ風程度の風速になりながらも前に前に。
歩くほど落ち込まずに徐々にエネルギー回路も切り替え完了。海ノ平へ降り、道の駅でお茶500ml購入。渋さがうれしい。これを持ったまま箱根旧街道に突入。エンジンが再び勢いを増してきた。

【芦ノ湖畔トレイル~第2関門・箱根キャンプ村】
芦ノ湖畔に出ると一つの目標だった「平坦部の走り」に集中。山足からの切り替えにどうやら成功。エイドを過ぎ、ハリマネに連絡をとってからさらにスイッチオン。一人、二人と前を行く選手をとらえる。心拍数も140台と適度だ。
湖畔トレイルのそろそろ半ばに差しかかるかという所で抜いた選手がピタリとついてきた。初めてだったので、あれっと思っていると、「TTRは、いい成績でしたね。私も128km完走しました」と。17名の完走者の一人ポカラさん。突然の仲間登場にシャキーン。
色々な方からTTRから2週間で大丈夫?と聞かれるばかりだったのが、初めて「調子は大丈夫ですか」と尋ね合える方に会えて、なんだかやけに嬉しい。当然のようにTTRの時の話ですっかり盛り上がり、走るリズムもうまくシンクロして俄然スピードアップ。スピードアップしたというより、止まらなくなってしまったというのが正解。
この時点で、前には知り合いが3人先行。湖畔道路で一人目アキザワさんゲッツ。いつものほれぼれするような切れ味鋭いフォームがやや影をひそめている。心拍数が140の後半から150前半。まさにピタリの負荷。きついことはきついのだけれど、完全にボイスモード突入で「楽しさ」が上回り、「きつさ」が飛んでしまっている。人間はやっぱり「脳」が動かしているという実感。
さらに前を行く選手をかわしながら芦ノ湖キャンプ村のエイド到着。ここで座り込んでいた二人目の知人ペターさんゲッツ。0529_hakone07 今日はもう追いつくのは無理だと思っていたので、急に元気倍増。いつもペターさんがハリ天に追いつかれた時に見せる「あ~」という笑顔が好き(なんのこっちゃ)。0529_hakone10 少し先に我が応援団も陣取っていてコーラ補給。さぁ、最後のピーク・神山を目指していい感じのスタート。

0529_hakone11 【芦ノ湖キャンプ村~神山】
気力も充実してきた。akihageさんの応援を受ける。本日3度目、見事な移動応援に感謝。
湖畔から約700m弱のアップ。実はこの日頭に入っていた(残っていた)データはただこれだけ。地図もなし。その他のタイム予想や目標もなし。あまりの撃沈試走だっただけに、戦略も何もみんな吹っ飛んでいたし、TTRの後でどれくらいやっていいのか、走れるのか全く不明。
で、とりあえずは指標となる心拍数とずっとにらめっこでここまで来た。あとは自分の感覚を信じて、最後の登り、しかもコース最高峰への登り開始。ポカラさん、ペターさんと3人でペース作る。力は入れず、リズムを大切に。
序盤でペターさんがちょっと無理とペースダウン。なんとか一緒にと思ったけど見捨てる(ごめんね)。
ポカラさんはピタリ後ろ。ハリ天、引っ張る。ポカラさんの呼吸が荒くなっていて心配したが、なかなかどうして足取りはしっかりしているので大丈夫そう。ずっと我々の前をブツブツ独り言を言いながら上る外人選手も頑張っている。
やがて駒ヶ岳との分岐という頃、前方にゼッケン50番、そうもうゴールまでお別れを告げたはずのたけ3号さんの姿発見。3人目、最後の知人(プロ並みの選手はここでは除きますよ)ゲッツだ。0529_hakone08 まさか追いつけるとは思ってもみなかっただけに、少々顔をちらつかせていた「へたれ」もどこへやら。
先頭を切って神山への最後の上り。ブツブツ外人を途中で一気にかわすとたけ3号さんも見えなくなってしまい、あとはポカラさんと二人旅に。声掛け合って一気の頂上1438m。

【神山~早雲山】
これで一安心。急な下りで岩もゴツゴツなので慎重に。9時間を切るのはちょっときついかなという頭があり、次第にスピードも落ち、いつしか戦闘モードも解除され、安全第一ボイスモードに切り替わっていた。
大湧谷との分岐を過ぎ、相変わらず楽しくのんきにレース終盤を味わっていると・・・。またまた殺気を感じると同時に「追いついた~」とたけ3号さん。もう足がいっぱいだとは言ってもやはりただ者じゃありませんからね。でも、もうピークも過ぎてレースの雰囲気も消えかかったムード。仲間が増え、3人で色々おしゃべりしながら下っていたのです、最初は。しかし、何かに追い立てられるかの如く徐々に、徐々にスピードアップ、ヒートアップ。気がついたらハリ天の足は止まらなくなり、しかもいいタイミングでしばらく見なかった前を行く選手が現れるではありませんか。目の前にニンジンをぶら下げられた天狗、ではなく馬の如く、次々と抜き去りたく・・・なり、激走。たけ3号さんが少し離れ出したけどそのまま突っ込む。ラインもよく見え気持ちよい下り。早雲山駅へ降り立つ寸前にも一人選手をパス(知らずに走っていたけど、年代別入賞の瞬間だったのです、実は)。最後のエイドで水分補給を終えたところでたけ3号さん到着。一緒にと誘うも「膝が・・・」と。
では、いざラストラン。

【早雲山~ゴール】
ボランティアの方が「あと4km」と。時計を見ると9時間まであと16分程。いや、厳しいね・・ちょっと、とハリ天。ポカラさんはいやもしかすると・・・と。
アスファルト道路に出るとポカラさんのスイッチが突然全開に。こりゃ凄い。二人で激坂の真ん中をまさに転げ落ちるかのように走る、走る。ゴールを目指している選手達も後方から異様なスピードで転げてくる二人組を端によけて声援してくれる始末。あとどれくらい続くんだっけ。もう今さら確認すらできない。足がマンガのようにクルクル回り続けている。速すぎて見えないのでは(ウソウソ)。あっという間に登山鉄道と並走する道路に出た。あと1kmもないよと。4kmと言われたのは嬉しいウソだったんだ。時計を見る。楽勝だぁ。でもスピードは落ちない。足が勝手に動いてくれる。頑張れ頑張れ。スピードダウンしたポカラさんに声をかける。さぁ、今日は一緒にゴールだ。トライアスロンやウルトラマラソンではよく見かける同時ゴールだけど、ハリ天は一度も経験がない(是非一度やってみたかった)。こうやって途中からペースを揃え、最後まであうんの呼吸で励まし合ったレース展開は初めてのこと。
やがて箱根登山鉄道・彫刻の森駅。ハリ天の全力走はここまで。残りの数百メートルはこの日終盤のつらい所を一緒に乗り切ったポカラさんと味わうためにとっておこう。スピードを落としポカラさんを待つ。道路のあちこちで観光の人達からも盛大な声援を受ける。そして彫刻の森美術館への地下道に吸い込まれる。あれ、こんな所があったんだ。薄暗い地下道をゆっくりと下る。すると忽然と光り溢れるフィニッシュゲートが目に飛び込んできた。大勢の人達が盛大な拍手で迎えてくれている。なんだ、なんだ。MCの声がスピーカーから響き渡る。まるでトライアスロンのゴールのようだ。
一気に歓喜。最後に大爆発だ。互いの手を取り思い切りジャンプ!しっかりと走り切った8時間53分59秒でした。0529_hakone09

※写真はハリマネ及びたけ3号さん・たけ3号さんの弟さんより提供していただきました。ありがと~!☆
※ラップタイム・心拍データ・補給関係等は明日にでも。
※ハリマネ撮影の写真をヤフーフォトアルバムにアップしました。4本に分割してあります。

【本日のトレーニング】
・43min.slow-jog/6.11km

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Anniversary

2007年05月28日 | 日々奮戦

0528_image 本日、我が治療院・緑風堂鍼灸院は満14周年!
昨日が泊まりでレース参加。帰りも遅かった翌日で、なんとなくバタバタと記念日を迎えてしまいました。
連休明けで忙しく過ごしましたが、夜は久々家族皆がそろっていて、14周年と昨日の年代別入賞を祝ってくれました。ありがと~。0528_cake

心地よい筋肉痛の一日でしたが、故障もなく元気です。
でも、お祝いでたらふくワインを飲んで・・・・やたら眠いです。

・・ので、ハコネ50Kのレポートは、やっぱり明日にします。

【本日のトレーニング】
・off

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箱根50K速報!

2007年05月27日 | 大会レポート

・・・って、こんな時間(午後11時)じゃ、ちっとも速報ではありませんが。

0527_goalまずまずコンスタントに走って、芦ノ湖畔のフラット部分で一緒になった、先日のTTR128km完走者ヤマザキさんとペースが揃い、最後まで併走。最後の神山で踏ん張り、下りで爆走して9時間を切ることができました。8時間53分59秒。総合63位。ロードに出る最後のところで抜いた人が、それまで50歳代の3位の人だったと後でわかりました。
何が起こるかわからないので頑張っておくものですね。突然、名前呼ばれて、年代別3位ゲットでした。

詳細レポートは明日以降。たぶん火曜日になります。

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箱根50K前日

2007年05月26日 | 日々奮戦
お昼前から応援ポイント確認ドライブですっかり疲れきって、夕方からのパーティ等はパス。のんびり温泉です。それでも会う人には会ってしまうから不思議なものです。TTRとはうって変わり、非常に華やかな雰囲気で楽しく盛り上がりそうです。さて、せっかくだから早く寝よ。

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箱根前々夜

2007年05月25日 | 日々奮戦

0525_image 【ゴール地点・彫刻の森美術館にて。何を吠えるべきか】

いよいよ、明後日27日は「THE NORTH FACE エンデュランス ラン OSJ ハコネ 50K」です。第1回大会です。この「第1回」というのが響きます。思わず釣り上げられちゃう感じです。
みんなも同じようで、参加者はなんと1200人を超えるとか(うわさ)。こつこつ積み上げてきた高水山トレイルが全部で1000人を超えたと驚いていたら、こちらはいきなりデビューからセンセーショナル。大型新人現る!ってやつですね。
TTR以後、あんまり感じていなかった疲れ(これが要注意!)もどうやら抜けた感じです。この1週間も、なんたって目が覚めちゃいそうなのをそれこそ必死で押さえて、眠り込みましたから。
気分も少しずつ盛り上がってきたので、これから戦略を練ることにします。
応援団長・ハリマネは「観戦ガイドマップ」をプリントしてやる気満々。・・・ですが、ホントに車であちこち出没できるか不安がっています、実は。
日曜日は天気も良さそう。レースコースは芦ノ湖スカイラインなどの道路沿いも多くて、トレイルレースにしてはまれに見る観戦に絶好のシチュエーション。走らない皆さんもドライブがてら如何ですか~。

【本日のトレーニング】
・休養(ばっか)

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気が動くとき

2007年05月24日 | 日々奮戦

0524_image 【桃一点】

今夜は隣町で「スポーツマッサージ講習会」の2回目。べちゃくちゃ能書きを垂れている間は空気もなんとなく沈んでいるけど、隣の人の手をとったり、背中をさすったり(軽擦法)しながら、スキンシップでコミュニケーションが始まると、いつものことながらガラリと会場の雰囲気が変わります。何かが動く感じ。空気、温度・・・?
いや、一番は参加者一人一人の「気」です。ひとたび「気」が動き出すと、その暖かさは次々と伝搬していきます。前にいてそれをヒシヒシと感じることができます。来たぞ。すると次に、講師の私と受講者の町民の方々との間に、目には見えずとも確実に存在していた垣根のようなものが、スーッと消え去るのです。
うれしい瞬間です。
そうなるとハリ天のノリは止まらなくなります。サービス満点です。プロ養成講座ではないけれど、それっぽいテクニックをお土産として持ち帰っていただくために頑張っちゃいます。止まらないといっても限度があるので、泣く泣く終了。皆さんが「その気」になって下さった楽しい講習会でした。

【本日のトレーニング】
・なし

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TTR成績表アップ

2007年05月23日 | 大会レポート

0523_image 【ごつい地蔵・秩父高原にて】

いつもコメントを頂いている私と同じトライアスリート兼トレイルランナーの(どちらもハリ天よりうんと速い)TW1224さんより、先日のTTRの成績表(ラップ表)がネットにアップされているという貴重な情報を頂きました。ありがとうございました。
さっそく開いてみましたが、確かにこれまでにない詳細なデータの数々。思わず引き込まれて時間を忘れました。(128kmの部
・・・が、ハテナもたくさん。
「巡行速度(%)」って?
「ミス率」って何?
「ミスタイム」って何のこと?
そして、「ミスを除いたタイム」とは・・・?
オリエンテーリングのSIシステムとのことなので、そのスジの用語なのか・・・。
どなたか教えてください。

【本日のトレーニング】
・時間なし(でも、今頃疲れてるかも)

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あかだらけ

2007年05月22日 | 日々奮戦

0522_poppy01_1 またまた今日も
5月の風に誘われて
0522_poppy02 ビュンと走ってきました4輪で
緑の風が吹き抜ける
のどかなのどかな秩父高原に
0522_poppy04_2現れたるは真っ赤な絨毯
赤、赤、赤、赤
0522_poppy03_2 キュートな花の出迎えに
思わずうなるハリ天でした まる。0522_poppy05

【本日のトレーニング】
・41min.jog/7km(ha116/hm131)

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5月の風に誘われて

2007年05月21日 | トレーニング

0521_image 【打倒! chinさん&たけ3号さん よゐこじゃないのでマネしてみました】

今日も昨日に続いて、あんまりにも天気がいいので。
明日からの「マッサージ講習会」の準備とか資料届けとか、お昼休みのスケジュールがすでに入っていたのに。
またまた、何の脈絡もなく、バイクにまたがるハリ天。
それにしても、この5月の風は気持ちがいい。
去年は晴れ間の少ない5月だったけど、今年の五月晴れは気迫がこもっている。
トライアスロンの予定もないし、お気楽バイクライドだけど、ビュンビュン進む。
さすがに人力最高スピードを誇るだけのことは・・・ある。
あとの時間が大変なことになったけど、いい体の使い方ができました。

【本日のトレーニング】
・Bike36.38km/1:28(ha110)

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棒ノ嶺へ

2007年05月20日 | 日々奮戦

0520_image01 マイナスイオンたっぷりの緑のシャワーを全身に浴びてきました。
白谷沢登山道を使って棒ノ嶺です。今日は筑波山も富士山も(今まで棒ノ嶺からは見たことなかった・・)くっきり。
家族のTTR応援感謝とTさんの追悼。
0520_image00 0520_image02 0520_image03 0520_image04 0520_image05 0520_image06

【本日のトレーニング】
・山歩き6.6km/5h

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TTRその後

2007年05月19日 | 大会レポート

0519_image ようやく1週間が経ちました。先週の今頃は真っ暗な山の中でした。
この1週間、「日々奮戦」は全てTTR話題で押し続けてしまいました。
いつもより大勢の皆さんに読んでいただけて光栄に思います。
ふだん「走って痛めるのも仕事のうちだぁ」なんてうそぶいてしまっているので、1週間じーっと自分の体を観察しておりました。
その結果、今回の一番の収穫はレースの結果だけでなく、予想をはるかに超えて体のダメージが少なく、翌日からごく普通に動き、生活できたことだと実感しました。
以下、覚え書きでハリ天の体について記しておきたいと思います。

<特に心がけたこと>
1)「踏ん張らず」というのは脚の筋肉をなるべく使わない。つまり上り坂ではなるべくグイと脚に力を入れないように気をつけた。(レポート参照。体重移動がポイント)
2)「風が流れる」イメージをいつも頭に描き、脱力をこころがけ、体を前に倒した勢いで自然に足が前に出るように。下りもフーッと落ちるように、体重移動の連続。
※左大腿部内側のケイレンで実は2度(いずれも前半)安全ピンを使用しました。
3)水分摂取(ミネラル分補給も)
 ・スタート時は2.2リットル+410mlのリンゴジュース
 ・酉谷避難小屋で1.2リットル即飲+1リットル給水
 ・雲取山荘で1リットルくらい
 ・鴨沢でコーラ600mlくらい+湧き水3リットル給水
 ・金風呂で350ml梅ジュース
 ・山道さんエイドで、ゴクゴク(量は不明。コップ3杯くらい)
 ・和田峠で500mlくらい
 ・ゼリー補給食6個
4)予防策として
 ・両膝に5cm幅のキネシオテックスでオリジナルダブルテーピング(レポート中の写真参照)
 ・一番疲労痛の出る左大腿直筋にテーピング(同上)
 ・両足首外側に7.5cm幅で内反捻挫予防のテーピング
 ・腰に7.5cm幅の横一本テープ(ザックによるスレ防止)

0519_after00  

<ゴール後当日の様子>

その結果、ゴール後も普通に歩けた。
表彰式後、マコトさんとフロッピーに出向き、リラックスタイム。ゆっくりとお湯につかりながら、あちこちチェックしましたが、擦り傷(枝等)以外、特に気になる箇所もなく、自分でもびっくり。
0519_udon ゴール地点でいただいたカップうどん、バナナ、コーラ、甘酒を始め、コンビニでチキンの唐揚げ、ハッシュドポテト、たこ焼き、アイス、プリン等も喰いあさり、500mlリンゴジュースにお茶、缶ビール。昼食に濃い味のチーズ入り味噌ラーメン(スープまで完食)。夕飯にはたっての希望を聞いてもらってカレー、そしてビール。
昔はレースの後、こんなに食べられませんでした。アルコールなんてもってのほか。水分補給がうまくいっていた証に尿も非常にきれいな状態(以前はよく血尿に近いくらいの尿が続くことあり)。便通も文句なし。胃腸がしっかりしてくれていたことは大きな要因。
帰宅後、夕食までの3時間ほどを爆睡(久々の睡眠)。
夜は完全に交感神経優位の状態が明らかで、眠くならない。
寝返りをうつと体がきしむような音をたて、その度に目が覚める(5回くらい)。

<翌14日(月)以降の様子>
朝は恐る恐る立ち上がるが、歩き始めると普通に歩けてまたびっくり。電話がなってダッシュもできた。宮古島トライアスロンの翌日のホテルの階段が「やせ我慢度」80%とすると、今回は20%くらい。
体重は朝排尿排便後、64.4kg/15%。
12日朝(スタート時が63.4kg/17%)より増えているのは立派。バテバテの時はガクンと減っている。補給の勝利!
※細かいメモ紛失してしまいましたが、レース中の補給食はパワージェル・トップテン・カロリーメイトゼリー・メダリストなどジェル及びゼリーなど効率よく吸収されるもの中心。固形物は結局、黒ごま胡椒せんべい数枚とお稲荷さん1個、薄皮饅頭に羊羹。
足の爪が死んでいない。(シューズはアシックス・トラブコ。ソックスは2枚重ねで)

体重は翌々日からもしっかりと増え続けた後、少しずつ元に戻りつつあります(本日64.2kg/16%)。今は食べ放題、飲み放題。
さて、ロングのトライアスロンや山岳レース、山ランの後、どうしても右脇腹(肝臓)がシクシク痛むことがあります。・・・が、今回はこれがないのが大きな成果で、最も喜ばしい出来事の一つです。
「万田酵素」に「梅肉エキス」をブレンドするという秘技をくになかさんより伝授され、宮古島の前から実践、食べ続けていました。また、高級酵素の差し入れもあったので、レース前後は贅沢に摂取。今までにない体調の良さはここかな・・・と(他に変わった点なし)。
脳と体の興奮はなかなか冷めず、昨日の朝あたり、ようやく少しだるさを感じ始めたかというところ。あまり感じていなくても疲労困憊しているはずなので、意識的に休養しているのですが、昨日ちょっと走ってみたら、わずかにあったもやもやがきれいに汗と共に流れていっちゃった。ラッキー。
安静時心拍数(朝、目覚めの時)も44~46と通常通り。

今回の結果からは、総合的に見て、従来より一枚パワースーツをまとったような感覚があります。普段から上手にコントロールしていけば、まだまだ伸びしろ大丈夫という確信を持てました。元来お気楽な性格ですが、これからもこのリズムでやって行けば大丈夫そうです。天使のように大胆に、悪魔のように細心に・・です。
もちろん今回、悲しむべき事故もあり、過信は戒めねばなりません。調子のいい時、結果が良かった時こそです。
自分の内なる声を聞き逃すなということが良くも悪くも肝心な所です。

1週間、ずっとTTRがらみでしゃべったり、書いたり、読んだり、考えたりしていて、最終的に感じたことは、これだけダイナミックなレース(距離・時間)だと、総合的な力が試されるため、やっぱり相当に楽しいということです。
今回の結果で区切りはつきましたが、色々考えさせてくれるTTRは、私の「師」でもあるかと。来年以降も機会を作ってくださるなら是非参加して行こうと、またまた懲りずに決意してしまいました。
だって、まだまだあれこれ試してみたいこと(TTRでしかやれないこと)がいっぱい・・・なんですから。0519_after

最後にスントのグラフとマップも(クリックで拡大)。
0519_t6_ttr 0519_ttr_map_1

さて、これで気が済みました。非常に元気です。読んで下さった皆さん、ありがとうございました。
明日から通常のブログに戻ります。

【本日のトレーニング】
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風になった証拠

2007年05月19日 | 大会レポート

TTRで風になった証拠が残りました。
青梅・永山公園をスタートして128km・22時間51分が経過しようとしている所。順に3枚連写(byハリマネ)だそうです。
0519_wind01 0519_wind02_1 0519_wind03_1 いつものことながら、心をこめてサポートしてくれたハリ天の妻・ハリマネが高尾・陵南公園のゴール地点で待っていてくれました。感謝を込めて彼女の目の前で渾身のガッツポーズを披露しました。おかげで頑張れたよ・・・というパフォーマンスです。
えっ? 何の写真だかわからない?
そうなんです。最後もしっかり風のように走れていたのです。
風になるとこんな感じに見えるんだそうです。ヒュ~
ちなみに真ん中の写真がガッツポーズのものです、たぶん。

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TTR後半戦

2007年05月18日 | 大会レポート

【鴨沢ご褒美休憩】<10:00:43~10:31:24>
風になってしまった前半戦。あまりの早い到着に急に気分も大きくなり、のんびりとくつろぐ。ハリマネと長男・弾があれこれ用意してくれて大助かり。ここへ来て家族のサポートなんてものすごい贅沢で幸せ者。ありがと~!
10分ほどでマコトさん、Sさん、コンタさん到着。一緒に豚汁。
0518_kamosawa_rest マコトさんに「ハリ天狗さん、奥さんが待っているからって張り切っちゃって~」とからかわれたけど。マコトさん、「(マコトさんに)先着するめったにない機会を逃さない嗅覚は流石!」って誉めて~。
あぁ、たっぷりときっちり30分も休んでしまった。
0518_kamosawa01 鴨沢自治会の人達に囲まれて(すごく暇だったみたい)「ライトはどうなってるの」とか、アームウォーマーすると「は、は~ん、工夫してるねぇ」とかハリマネと弾に「こんな所までお父さんの応援に来ちゃうなんて、おばちゃん感激だよ~」「おやついっぱい持ってきな」とか・・・ひとしきりやりとりがあって、ようやく出発。0518_kamosawa_start00まだライトがいらないなんて感激だぁ。あのグランドの横の暗闇に一人入っていくのは勇気がいるのです。



【クラクラ、フラフラとドラマは山場に】

<鴨沢~(3:26:28)~三頭山(CP6)13:27:11>
0518_kamosawa_start さて、しっかり休息し、家族にあって気分も十分にリフレッシュされていて、大寺山の仏舎利塔目指して急登もなんのその。快調に高度を稼ぐ。ようやくヘッドランプも灯し、いよいよ夜の部突入。どうやらマコトさんの言うように今日のハリ天、調子がいいようだ。
・・・とにやけた途端、異変発生。そしてグググッと緊急事態だ。まさに天国から一転奈落の底へ突き落とされそうな気配(まだ落とされてはいない。けど今にも落ちそう、落とされそう)。闇を照らす明かりに酔ったかのような気分がしたと思ったら、何やら気持ちが悪い。吐いちゃった方がいいかな。いや、待て、それはいくらなんでももったいない。鴨沢応援団からいただいたエネルギーだ。
ちょっと我慢しながらスピード落として進んでいたら、今度は頭がクラクラしてきた。こりゃまともに歩けなくなりそう。弱った弱った。ついさっきまでのおちょうしは何処へ。頭の奥の方で、かすかに「リタイヤ」の文字が見え隠れ。
ハリ天、そこで冷静に考えた。しっかり休息しながら胃に食料が入った(豚汁、パイナップル、バナナ、コーラ等々)。今までは筋肉第一に血液を回していたのが、胃を働かせるために一気に胃に回り・・・、これは軽い脳貧血のような状況だ。脳の血糖値が上がればまた大丈夫だ。すぐに糖分補給(トップテン)、早く吸収させるために鴨沢のおいしい湧き水も注入。
・・・注入しながらようやく平坦になった山道をよろよろしていると、やっぱりマコトさんが追いついてきた。
先に行ってもらおうとするが、現在の状況説明なんぞしてしゃべっているうちに脳が働きだしたのか、だんだんに普通になってきて、仏舎利塔、あれっ通過。
林道を下り始めると手にしたハンドライト・スーパーファイヤーがどうだぁと言わんばかりに明るく前方を照らす。二人でダーッと下るのにこれ1本十分。飯場跡のガラス窓も打ち捨てられたトラックもなんのその(怖くない)。ハリ天の体はいつしかすっかり復活を遂げていたのでありました、ヤレヤレ。
金風呂まで降りて、自販機でマコトさんファンタ、ハリ天梅ジュースの一気飲み。うまい!
マコトさんのヘッドランプの電池交換の間に後ろからコンタさんが追いついてきた。が、再スタートするとコンタさんは少しずつ遅れ始め、逆に我々は軽快にピッチを刻む。
玉川キャンプ場、何やらイベントが開催されているのか、怪しい、怪しい雰囲気。大音響で不気味かつ単調なリズムが鳴り響き渡る。
ここからは去年、大いに物の怪の気配を感じた山へ突入する。しかし、泣く子も黙る山ラン職人マコト氏と一緒なので、身の毛がよだつ気配すらない。ないが徐々に今のペースがきつくなってきた。
ここで足を引っ張っては申し訳ない。先に行ってくれとついに口にするが、三頭山までは一緒に行きましょうとマコトさん。そりゃありがたいが付いていけるのか・・・ハリ天。無言。しゃべると力が減りそう。男は黙ってツヅラオレ・・・。相当な辛抱の後、主稜線に合流。なんとか・・・これで・・・三頭山。でもやっぱり相当にいいペース。一昨年の関門はここで15時間。1時間半ものアドバンテージ、チェック、ピッピー。

【風にも色々ありまして】
<三頭山~(2:23:10)~浅間峠(CP7)15:50:21>
一気に高度1000mオーバーを上り、三頭山の山頂でしっかり座り込むものと目論んでいたが、あっという間、風のように通過。どんどん下って避難小屋。ここで一寸休憩。小屋の前のベンチにひっくり返り、両足を上げてブラブラ。怪しい、実に怪しい。男二人でやっているところがさらに怪しい。でもこれで脚はグンと軽くなる。
再びハリ天が前に出て(三頭山のお返しです)、積極的に走る。いい風になっている。下り基調が続く笹尾根ではしっかり稼ぐべし。わかっちゃいるけど平らになるとふと歩くハリ天。「ここはおいしいとこだから走りましょう」とマコトさん先頭交代。ガッガッガッと力強い踏み音。きついところでもう一度「踏ん張るな、風のように・・・」
それでも少しずつ間隔が開き始める。槇寄山を過ぎると完全にライトは遠ざかった・・・。久しぶりの一人旅の始まり。ペースは落ちているが上りの足取りもしっかりしている。このまま、このまま。・・・行くわけなく心拍数はぐんぐん落ちているのに何故か苦しいという・・・う~ん、これは俗に言う「疲労困憊」ですね。もう、すぐ、そこ、と思っている浅間峠がいつまで経っても近づかない。そよ風から無風状態に。意地が悪い。泣きを入れるぞ。・・・でも動いてさえいれば必ず到着。ハセツネの時は人が大勢のチェックポイントも今回は当然無人くん。SIチェックしてから東屋のベンチにひっくり返る。荒れてもないのに呼吸を整えるような感覚。脚もブラブラ。やおら起きあがり、安全ピンを外し、ケイレンしていないが脚の表裏全部をチョンチョンと突く。これは正解。技術ブックに付け加えよう。

【後光射す山道エイド】
<浅間峠~(2:15:09)~陣馬山(CP8)18:05:30>
浅間峠での秘技により多少息を吹き返すものの依然そよ風。次のCP・陣馬山までのちょうど中間あたりに「三国山」あり。掲示板仲間の山道さんが今回負傷欠場、かわりに得意のボッカで三国山頂上エイドを開設して下さるという。
スタート前に「フルーツ缶詰用意しておきますよ」と言われていて、その時は「フルーツ缶詰かぁ・・・」(あ~ごめん!)程度の思いだったのが、「三国山 3km」の標識あたりから、頭の中に、浮かぶ言葉、湧き出るイメージはあの甘酸っぱいフルーツ缶詰ただただ一つ。つばが湧き出る感覚も久しぶりで、とにかく早く山道さんに会いたい、じゃなかったフルーツ缶詰にありつきたい、じゃなかった山道さんの優しい顔を拝みたい・・・という一途な気持ちただひとつ。下を向いて黙々と進むとビニールに包まれたウインブレ発見。マコトさんのらしき・・ウム・・まだ温かい、そう遠くへは行っていまい(こんな所で忍者になってどうするの)。
グワッという感じで三国山頂上。おぉ、マコトさんがいる。は、は、早く~。・・・と思う間もなく目の前には大きめの入れ物にたっぷりのフルーツ(缶詰)がどうぞ!なんというタイミング。ハリ天が今現れるのがわかっていたかのようなタイミング。お礼もそこそこにむさぼり食らう。0518_yamamichi01 うまい、うまい、うまい、うまい。世の中にこんな美味いものがあったのか・・・月並みだけどそう思った。続いて豚汁・・は汁だけいただく。フーフーいって飲み干す。こちらも命の味がする。水場から10リットルを担ぎ上げたから、たらふく飲んで良いと。山で今、何が欲しいか・・・あまりに心憎い気配り。山道さんはご家族でここまで登山を楽しみ、ご本人は徹夜でエイドマン。ただただ頭が下がります。感謝の言葉も見つかりません。三人でべちゃくちゃやっているとかなり辛かった気分も不思議と紛れてきた。
0518_yamamichi02 ここでマコトさんと一緒にTさんの事故を聞く。序盤、御一緒していただけにサーッと血の気が引いた。闇夜の彼方に視線が飛ぶが夢かうつつか・・・。だけど。信じたくなくとも事実であるならば、今の命ある者として、その生を全うするために炎燃やすのが自分の役目。Tさんだってそうするはず。気を取り直し、一足先に出発したマコトさんを追うことに。
山道さんの気持ちの入った見送りを受けて、風よまた吹け。
少しスピードを上げてみるが、遙か前方も真っ暗闇、しばらく闇夜の一人旅だ。
どんどん標高は下がり、和田峠到着。またもやマコトさんと合流。マコトさんは地図を広げて最後の戦略を練っているのか。一昨年はここで無念のリタイアの地点。前を行く女王MさんとTさんと共にレースを止めたと聞いている。その時より時間的にも相当のゆとりもあり、隣に座っていて体からなんとなく気迫を感じ始めた。
和田峠ではボランティアの陣馬山頂の茶屋の親父さん達がドンとペットボトルの水とバナナを持ってきてくださった。「今、あんた達が3位と4位だ」という。そんなはずはない。一昨年時間内完走者の一人Sさんが前にいるはず。しかし、チェック表を見ながら間違いないと。「2位のMさんとの差は30分」・・・「そりゃ、無理だぁ」と口にしながらもマコトさんの眼鏡の奥の目が光ったのをハリ天は見逃してはいませんでしたよ。
一緒に陣馬山への長い長い階段を上る。広々とした頂上に出る。白馬の脚に触れてからSIチェック。

【そよ風の一人旅】
<陣馬山~(3:29:13)~草戸山(CP9)21:34:43>
さて、ここからのコースはランナーのメッカ。当然走れば稼げる。いいピッチのマコトさんの後ろ姿を見ながら快調に下る。体が楽な今のうちにハリマネに「陣馬山通過」のメールをしておこう。携帯を出してカチカチしているうちにスーッと離れてしまった。明王峠の分岐前で完全にちぎられる。明王峠で一度寝転がる。マコトさんのスイッチは完全に入ったようだ。ここまで何度も追いついたが、彼とのレースもどうやらここまで。
少々、気持ちも切れかかりスピードはグンとダウン。なんとか気分転換したくなってザックの一番下に隠し持っていたiPodを出し、ミュージックスタート。しばらくはこれでまぎれたものの鬱陶しくなりストップ。今回の音楽はハリ天を救ってはくれない。
昨年の一人TTRの時には夜明けを迎えた小仏峠、そして城山からヨレヨレと大垂水峠に下る。20号線を進行方向と逆に戻り、自販機探すが最初の店に見あたらず、即あきらめコース復帰。やけに苦しい。大洞山までの1km程が息も絶え絶え。何かあってはいかんのでゆっくりゆっくり。そして頂上のベンチで約3分の完全ノックダウン。
夜も明け、ライトをしまい込む。手に持っていた昨年の一人TTRのタイム表と見比べる。目標の24時間以内はたぶん確実。だけどこのままじゃギリギリの恐れもある。ここまで相当の時間的余裕を手にして来たのだから、どうせなら保ちたい。苦しいが最後じゃないか、力を振り絞ろうよ。誰に言ってるんだ、お前、お前、自分にだよ。
ヤフシゲさんが好きな場所といった津久井湖を見下ろす場所でちょっと休憩。昨夜は星が見えていたのに、今は薄く雲が広がっている。ふと目をさらに遠くに運ぶと真っ白な富士山が見えた。ただそれだけ、でも嬉しい。
この辺りの神奈川県との県境も小刻みにアップダウンが続く。でもいくらかまともになってきた。上りのピッチも負けていない。草戸山のチェックポイント到着。9個目のチェックポイント。いよいよだ。

【もう一度、最後の風よ】
<草戸山~(0:54:03)~浅川金比羅神社(CP10)22:28:46>
この区間が本レース中、最もいやらしい区間。最後の最後に、ニヤニヤしながら、これでもかこれでもかまだまだこれもだこれもだ・・・とアップダウンが続く。それはわかっている。むかついて挑発にのってしまうとひどい目にあう。流石、経験者は違う(一人ぼめ)。冷静に・・・風になれ、風になれ。全てを受け流して、木々を渡る風になれ。頑張れば23時間を切れるかもしれない。上りにも力がこもりだした。
民家の裏をくぐり抜けるようにして再び雑木林上り。たどり着いた金比羅神社。最後のチェックの信号音。感無量。なんだかホッとして気が抜けてきた。

【静かなるゴールへ】
<浅川金比羅神社~(0:22:27)~陵南公園(ゴール)22:51:13>
下りながら用意しておいた「最終ポイント通過メール」を送信。マコトさんもゴールしているだろう。下に降りたら電話をしよう。・・・ボーッとそんなことを考えながら間もなく道路に出ようとした時、突然「来た! ハリ天狗さんだ」という声。ウワッ、ミヤさん、ヤフシゲさん、タマさんの姿。山道さんより、3人は他の参加者と共にTさんの救助活動に携わり、その現場を目の当たりにし、精神的にとてもレース続行は無理と棒ノ嶺でレースを止め下山したとお聞きしていた。・・・のはずの彼らが、こんな朝早くから何故今ここに? 判断力が鈍っているハリ天の頭の中は「!!!???」
「今、4位だよ。もう少し、頑張って!」・・・逆走応援だ。ありがたい、一気に目が覚める。
が、脚はすでにいっぱいか。ゴールに来てくれているハリマネに電話。電話口で「隣でマコトさんが是非とも23時間は切れと言ってるよ~」「いや、ちょっと無理だろう、いっぱいいっぱいだ」弱気な発言。
その電話の途中、たった今別れたばかりの最年長タマさんがスーッと横に現れた。「あっ、タマさんが・・・」と言っているうちに、目が「ハリ天狗さん、行くよ」。有無を言わせぬ強い視線と足取りに、あわてて電話を切り、走り出す。
「あと20分くらいしかないですよ、ちょっと無理ですよねぇ」と私。それに答えてタマさんは、実に冷静な声で「23時間は間違いなく切れます。このペースなら10分ちょっとでゴールですよ。」
距離感がなくなっていて諦め気味だったハリ天は、それを聞いて急に元気になり、一気にスピードアップ。相も変わらず、どうして最後にこんなスピードで走れるんだ。中央線をまたぐ歩道橋もグイグイと上り、甲州街道では赤信号を突破させていただき、ひたすらゴールへ。係員が笑顔で誘導してくださる。そこを曲がるとずっと正面にゴールが見えてきた。陵南公園のゲートのような所まで来ると、「ここからはビクトリーロード、一人で味わってください」とタマさんが現れた時と同じようにスーッと離れて行った。わかっていても急にジンと来た瞬間だ。
0518_finish ハリマネが跳ねるように手を振っている。10人程の人達が拍手で迎えてくれている。マコトさん、コンタさんの姿も目に入った。ハリマネがカメラを構えている。劇的な歓喜の抱擁とかするようかなぁ・・・チラッと考えたけど、ここは宮古島じゃなかった。静かな静かな朝の公園だ。ハリマネの目の前通過、せめてもの笑顔の右ガッツポーズ、渾身のだ。ありがとう!
午前6時51分、静かにフィニッシュラインを通過。

【本日のトレーニング】
・30min.jog/4.8km(気持ちいい~)

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