ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

第77回富士登山競走、アウト

2024年07月26日 | 大会レポート

【富士は遠かった。ってか赤信号⁉️】

第77回富士登山競走は初めて五合目関門7分オーバーで終了。

燃えてるかぁと声かけられても、オーッ!と即答出来ない状況で迎えた当日。
ここ2年、急激に富士山に跳ね返されるようになってビビっているのか、21回目という回数に少し飽きが来ているのか、完走はそんなに大変なことではなかったという慢心が身体中を蝕んでいるのか、とにかく気持ちがふわついていたのは確か。
しかもナンバーカードも初の四桁、スタートはついにDブロック。相当に突っ込んでいかないと渋滞問題に泣かされる。


【スタート前の恒例宮下選手の気合い入れ。が、全く見えない😅】

だがしかし、現状蓄えてある実力以上のスピードは出ない。
久々に顔合わせた懐かしい友人たちとワイワイやっているうちに整列始まっていてDブロック後方になってしまった。スタートラインまでは43秒。この後上り坂をしっかり走れるなら慌てるような数字ではない。
でもね、苦しい。4分50秒くらいが苦しい。暑い。珍しく朝食べたのでお腹が苦しい。スピードがガクガク落ちて行く。文句ばっか頭に浮かぶ。なんでこんなに苦しい思いをしなければならんのかと自問自答コーナー開始だ。国道に出て浅間神社の木立の中に入るまで本当に苦しいだけの時間だった。
まだ3kmちょっと。気を取り直してレースに向き合う。毎日のように早朝60km走ったじゃないか、ってこれはバイク練の話だけど。しっかりペダルに体重を乗せるイメージで着地。リズムが出て来た。苦しさにも慣れて来た。ここからでも巻き返せ。先行する友人にもポツポツ追いつき抜き去った。段々に抜く一方になって来たがいかんせん入りが遅過ぎたので周りは自分より後方スタートだったはずのEゼッケンばかりが目に付く。余計なことは考えずに無になれ無になれ。
中の茶屋手前の駐車スペースにフィガロ発見。妻は無事に馬返しに向かえたようだ。恒例の六合目応援場所に行くだけでも随分費用がかかってしまうので、今年は応援場所変更。なので、とにかく馬返しだ。
くねくねと続く上り坂。ぐいぐいとは行かないが絶対に歩かず少しずつ着実に順位を上げた。そうして馬返し。1時間12分。ショッキングなタイムだ。うーん。


【遅いよねぇ】

妻と丹下さんがハンドベルを鳴らしながら応援してくれている。元気はあるがとにかくタイムが悪い。とか四の五の言ってる暇があったら走れってことでとにかく進め。


【気持ち入れ直して】

二合目過ぎたあたりか、渋滞だ。ピタッと止まる。しょうがないとみんな諦めムード。脇を抜け横入りの選手にはブーイングが飛ぶ。フェアに行こうぜという誰ぞの声に歓声。


【渋滞模様。完全に動かない】

3分ほどかな、再スタート。一気に列が動く。真ん中の砂利どめ(?)の石の上を行けば2、3人をかわせる。順位はどんどん上がっているのだけど、、、。
四合目、マイラーともさんの「ハリ天さん、あと15分!ガンバ」の声に応えてスピードアップ。もしかしたら可能性が全くないわけでもない、、、かも。淡い淡い期待と楽観論を後ろ盾に踏ん張る。そう、踏ん張りはしたが上のアスファルト道路も見えない位置でタイムアップを迎えてしまった。


【粘ってはみたが無情にもタイムアップ】

もうおしまいだったけど、最後にちょっと気を取り直し、走って五合目関門へ。2時間22分26秒。Dブロックも渋滞も関係ない約7分半ものオーバータイムで2024年の富士山は終了。
さて、ハリ天はどうするのか。


【残念でしたの記念写真。疲れた顔してみたが上手くいった😅】

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OTK2024レポ

2024年05月07日 | 大会レポート

【閉会式後。残念ながら間に合わなかった選手もいて全員集合とはいかなかったけど】

5月5日。OTK(Ohme To Kamosawa)2024。今年の参加者は選手25名(ハーフの部も含む)、スタッフ15名+応援者等と賑やかになった。

ここ数年OTKでのハリ天の記録は低迷を続けている。連続でワースト更新中だ。保険を掛けるつもりは毛頭ないのだけど、現実をしっかり直視するためにあえて現状を書き出してみれば、、、
この時期にしっかり山を走るためには冬の間にどれだけ走り込めたか(マラソンチャレンジ)が肝になる。今年は2月頭に別大で肉離れ発症。月間60km程度の練習しか積めず、3月は走れるようになってはいたがスロージョグばかり。おかげで先月の高水山のレースも散々だった。(※バイクは1000kmオーバーをキープしていて唯一の望みの綱)
さらに、この日朝の体重はなんと65.3kg。高温予報が出ていたので2リットルのハイドレ(凌駕+クエン酸+マグネシウム)に500mlのペットボトルでお茶2本に特製甘酒2本、合計水分過去最高量の4リットルをセットしiPhoneやカメラも入れると荷物はなんと6kgオーバー。体も重いが背中の荷物もバカ重い。
今年は昨年4時半でもギリギリだったことを考え、さらに早めの4時スタート。
一杯水でリタイアも十分想定内としながらの参戦だった。


【標準は一応6時スタート。何故か一番賑やかだった夜明け前4時スタート組】

要ヘッデンの4時スタートは、kin29さん、辻ちゃん(京都より参戦)、アズさん、kojiken、シカちゃん、初出場のビルダーさん、ほっしー、カルロス、坂子さんとハリ天の10名と一番賑やか。


【最初だけダッシュしてスタートの様子を】

我が家を建ててくれたビルダーさんはコースわからないからハリ天さん案内してよと言ってたのにさっさと先行。皆、それぞれ良いペースで先行してしまい、あっという間に最後尾。やっぱりヤバい。


【美しい日の出が見れたが、ちょっと写真撮っている間に誰もいなくなった😅】

1人静かに淡々と進む。どうなんだろうな。前週に一杯水まで走ってみたがかなりきつくて苦労した。しかし、平溝橋まで下り高水山の上りが始まる頃から何だか体が動く感じがしてきた。

高水山通過も試走時より少し早く、それより何より感覚的にうんと楽だったので気分が乗ってきた。前方に一緒にスタートした何人かチラチラ見えるが追いつきはしない。
黒山で先行していたビルダーさん御一行(+ほっしーとカルロス)が休憩中(宴会風)、直前にアズさんも到着。ここで4人を一気にかわしてスピードアップ(珍らしく写真忘れ)。

【高水山→岩茸石山→富士山きれい→ゴンジリ峠下の高橋さん慰霊碑】

棒ノ峰には前週より15分早く到着。見城語録さん、サワグチさん、ヒロコちゃん、ユミちゃんの4人がエイドを張ってくれていた。ほんとありがたい。色々いただき再スタート。


【棒ノ峰エイドにて】

なんか行けそうな雰囲気。体が軽くなって来た。
棒ノ峰から日向沢ノ峰までにほぼ直登の大きな坂が3つ(プラスα)。いつもかなり憂鬱だったのだけど何故か無心に登れて嬉しくなる。
そして、何より風が超気持ちいい!


【風が吹いている、、、ショット】

いつも目印の鉄塔も前週より30分近く早く通過。↓

日向沢ノ峰への上りで3時にスタートしていた哲太ゲット。相当参っているが大丈夫か。


【がんばれ!】

OTKのシンボルツリーにもなっている木がすっくと立つ日向沢ノ峰を過ぎる。急登をこなして来たが疲労感は少なく元気は十分。素敵な富士山もドーンと姿を現す。この辺りも好きな場所だ。先週は喘いでいたけどこの日は余裕たっぷりだ。


【日向沢ノ峰の先からの富士山、どーん】

前半のラスボス・蕎麦粒山 ↓ 。選手が2人見えた。追いつけるだろうか。


蕎麦粒山を攻略してからはしっかり走れるコースになる。走れるところはとにかく走る。一杯水はすぐだった。水分はたっぷり持っているがこの先何があるかわからない。毎年クリプトナイト夫妻が長沢背稜で用意してくれている命のオアシスエイドが今年はないことがわかっている。それだけに水は大事。一杯水ではスタッフの楢島さんが水を汲んでくれてあったので喜んで補給させてもらう。


【thanks】

すぐ先の一杯水避難小屋。ガクちゃん率いる男組のエイドだ。セイゴさん、ハリーさん、ウメヅさん、そしてハーフを走るコチャさんにこみねっち。6時間15分で到着。以前に比べたらえらく時間がかかっているようだけど、前週は7時間を悠々超えてしまったくらいだから上出来だ。


【一杯水避難小屋関門エイドの面々+α。お世話様】

ハリーさんの賑やかなツッコミにも元気で応戦出来る余裕が嬉しい。ガクちゃんが用意してくれていたソーメン、おしんこ美味い!そうそう、クリプトナイトさんが例年用意してくれているハリ天さんの好物のこれ!と言ってフローズンパイナップル。サンクスサンクス。コーラも1本飲み干した。


シカちゃん、ゆぅさん、かずさんが先着していてそれぞれ先に出て行った。彼らを追うぞ。


【後半戦に向けて再スタート】

ここからしっかり走れる足を残しておくことがOTKでは最重要ポイントの一つ。Garminのスタミナ表示を見ると46%残っている。先週はこの時点でもう24%くらいだった。数値を見てさらに元気出るというマジック。


【このGarminのスタミナ表示が予想以上に正確で面白い】

快晴で気温は予報通り高いのだろうけど、とにかく強めの風がなんと言っても心地良い。


【展望よろしハナド岩にもちゃんと立ち寄る】

大好きなコースをしっかり走っていると、久々「トレイル楽し〜い!」と叫びたくなる程だった。今回の一番の収穫はこれだったかもしれない。楽しいことは何事にも替え難いのだ。


【タイマー自撮りにも時間を割いて、、、と】

さて、ここから酉谷山〜長沢背稜としっかり走れる区間。残り半分と見ていい。流石にスタミナは減って来ているが走れる。3時スタートのかずさんをゲットした後、誰の姿も見ることが出来ない。いつもゲットされる付近は殺気を感じて振り返るが誰もいない、気のせいか、、、この繰り返し。彩の国100マイルを控えるためハーフの部のこみねっちが快調に走ってきて軽やかに姿を消した。

【一杯水〜長沢背稜間のゲッツ&被ゲッツの面々】

水松山分岐を進み、いよいよ長沢山へ。ここへ来て5時スタートのシバちゃんにゲットされ、しばらく行くと、あぁあやっぱり追いつかれたか、、、アカさんが嬉しそうに手を振って来た。ケッ。


【エイジ対決。それにしても2人とも嬉しそう。ヘロヘロのくせになっ】

続いてハーフのコチャさんも。昔から散々一緒に走って来ているし、ロゲの相棒だったのでやっぱり落ち着く。kojikenダウンか。ハーフの部のJ子さんの元気声にも追いついた(写真撮ってくれたが、ゲット写真忘れた😅)。



アカさんはなんと下り足が全くダメと。さらに上りで売り切れですと突如ストップ。芋ノ木ドッケを前にして再び60代ライバル・アカさんから先行することになった。
が、今年最長不倒時間になる8時間半を超えるあたりからがっくりと足に響いて来た。突如鉛を仕込まれたかのように進みが悪くなる。スタミナ表示は一気に20%を切ってきた。例年、芋ノ木ドッケまでの間で待ち構えてくれているクリプトナイトエイドがどれだけありがたいオアシスだったかと思い知らされる無言の長沢背稜。


【無言進行中に突如前方より「ハリ天さん」の声。強豪けんすけくん登場(トレ中)で元気注入させてもらった】

芋ノ木ドッケから急坂を下り、またまた速度は落ちているがしっかり走り大ダワから雲取山荘へ。元気水で思いっきり顔を洗い、水をたっぷり飲み干し、補給も。


【リフレッシュ!】

踏ん張ってコース最高峰雲取山の山頂へは2時半過ぎ到着。



スタミナ表示はもう売り切れのようだが、このままヘタレず走れれば、、、少しはまともなタイムで鴨沢へ到着出来そうだ。俄然やる気だけは回復。
昔、毎週火曜日は雲取の日などと称してバス停からのタイムトライアルをやっていた。最高記録はサブスリー。上り2時間、下り1時間が目安だった。七ツ石の最後の上りがあるにしても時間の計算が出来る場所だ。が、今の自分の山走力への信頼度が低くてどうしようもなく不安。

七ツ石の上りでは山頂直下で棒ノ峰エイドをしてくれていた見城語録さんとサワグチさんが熱烈声援を送ってくれてベリーサンクス。最後の力をいただいた。


おかげで、あっけなく七ツ石山山頂。



よし、あとは一気に下るだけ。足は残っている。Garminのスタミナ表示は例の1%(ほぼなしってやつ)だが、走れる走れる。
12時間台でゴール出来る。そう確信して電波が立ったところで妻に電話。ご機嫌でベラベラ喋っていたら長野から参戦のコジマくんが突如追いついてきて飛ぶように走り去って行った。


【ぎょえ〜。電話に夢中で気配に気づかず😅】

残り5kmくらい。気持ちを引き締め、しっかり走る。飛ぶようではないが確実に。
雑木の背丈がすっかり伸びて、フィニッシュ地点で見守ってくれているスタッフに合図が送れなくなってしまったのが残念。
一気に道路まで下り、少し歩いて息と足を整えみんなが迎えてくれている橋に向かう。



一昨年、去年とガタガタだっただけに、12時間台(39分)でも十分に戻って来た感じだ。練習も出来ていない、体重も爆増の状態でのせり上がり。しっかりと練習の成果を発揮出来たというのとは別次元の喜びが湧き上がった。捨てたもんじゃないぜ68歳ってとこだ。


【ご要望にお応えし、久々の手繋ぎゴール!】

今回強豪のアカさん、ビルダーさん、ハシモくんと4人の60代ランナーが走ったが、、、やったぁエイジ優勝。そして総合6位、OTK最高齢完走者の記録をまた1歳伸ばすことが出来たのだ。やれやれ。

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第26回青梅高水国際トレイルラン

2024年04月08日 | 大会レポート

【白岩エイド手前にて。thanks kujippe-chan】

毎年シーズンのスタートを切る青梅高水国際トレイルラン。
十分に予想できたことではあるのだけど、めでたく(わけねぇだろ!)大幅なワースト記録更新と相成りました。3時間50分44秒。総合245位/60代6位。スピードはガクッと落としながらも歩き少なめ(走れる上りはちゃんと走って)で体はブレずになんとか無事フィニッシュ出来たことだけが収穫だろうか。

序盤セーブしたからと言って後半ガンガンに走れる訳ではないあたりが悲しかった。
後半の激下りをかっ飛ばせたのは良かったけど、その後あっという間に足がガクガクはやっぱり情けなかった。
ロープや立木つかまりのせいか腕振りのせいか、ゴール間近には腕や肩が張って辛かった。
久々の2時間オーバーの本格的山ランは甘くないなぁと今更ながらの実感。いやぁ、辛くて長い時間でありました。


【矢倉台下 thanks Tetta】

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残念青梅マラソン

2024年02月19日 | 大会レポート

【弟との途中並走は珍しいのだ】

別大では絶対に人には勧められない無理を強いてしまい、久々にかなり酷い状況(左ふくらはぎ肉離れ)を作ってしまった。なのでその時点で口先はともかく(わかんないヨォとか家では言ってたけど)心の中では青梅マラソンは断念。マラソンシーズンも完全終了は決定事項だった、というのはホントの本当。
しかし、この腹の据わった完全休養とバイク練へのスイッチが功を奏したのか、自分でも慌てるほどの回復力。とにかく痛くない、気にならない。ついつい「走らない理由が見つからない」なんて言う言い訳を用意して青梅を迎えることとなった。


【なんてことはない、やる気満々】

当日朝もたっぷり時間があったのに、最低限カバーしようと思っていたテーピングのことさえ完璧に忘れていた、、、つまりそれ程に足のことが気にならなかった。と、こう書いたら100%OKのよう。奇跡的な快走さえ出来てしまうのでは、、、そんな予感を漂わせながらのスタートだった。


【本当に忘れてた】

、、、が、やっぱりマラソンでそんな簡単に神は降臨されないのだ。別大で痛みを覚えた5km、今回もこの最初の5kmがまずはチェックポイントだと踏んでいた。
思いの外心拍が高かったのは置いておき、キロ5前後の安全走行で何の問題もない。よしよし。知り合いに追いつかれてもどんどん先に行ってもらう。欲もかかない。暑いくらいの気温は治ったばかりの筋肉には都合がいいだろう。
が、二俣尾の坂を下ったあたり(8km過ぎあたりかな)で違和感急上昇、別大の時とはちょっと違う場所に痛みも出現。ぐるぐるっと頭回転。今回は粘る気持ちはさらさらなく、これはやめるべきだなと即断。
ハリ天さ〜んという応援の声で兄がいたことに気づいたと言う弟が前でカメラを構えている。やめるよ!と伝えると「ホッとしたぁ。これであとは暢気に走れる」だと。兄弟対決終了。


【バツ!】

じゃ、御岳までは一緒に行くかと久々の青梅兄弟並走で1kmほど。


【やめるってぇのにご機嫌そうだな】



【バツね】


【ピットイン!】

念のためと応援の妻に着替えを持ってもらっていたのが、、、役に立って良かったよ。


【車中の人】

超冴えない2023~24のマラソンシーズンになってしまったが、ま、これも歴史の1ページ。仕方ない。毎度お馴染みだけど「見てろよ、来シーズン」ってヤツだ。

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第72回別府大分毎日マラソン

2024年02月06日 | 大会レポート

【カテ3の最年長でした】

2020年の勝田サブスリーでゲットしていたカテゴリー3の参加資格もいよいよ最終年。今シーズンの頂上と考えていた別大。しかし、残念なことに胸を張れる準備は出来ず、おまけに直前の欲張り練習で久々のふくらはぎ痛をゲットしてしまい、これまた久し振りに自分のためにテーピング等施すという状況でのスタートライン。


【何年振りかのふくらはぎ痛】

うーん、目標はまさかの「時間内完走」まで下方修正せざるを得なくなってしまった。それでも現状ベストは必ずや。


【別大スタートライン。前方別府温泉に向かう】

ぐっと抑えた序盤はなんの問題もなかったが、なんと5km過ぎ付近で気にはしていたけどきっと大丈夫と思い込んでいた左ふくらはぎに早くも異変が。うーん、うーん。唸っていても状況は改善する由もなく、どうやら完全にふくらはぎ(筋膜だろうが)の肉離れっぽい。
このピンチをチャンスに変えるべく、地面は蹴らず衝撃の来ない着地に最大の努力を、工夫を。
とにかく我慢に我慢と工夫に工夫を重ねて走っていたが、一番恐れていた足をつけないなどという状況には陥らず、痛くてきついが5分を切るペースだけは最低限維持出来ていた。同じように左足を引きずるように走っていた選手に声をかけしばらく互いに引っ張り合う。

が、しかし。15km関門通過の際、係員が「残り30秒!」と叫ぶ声が聞こえた。ゲッ、やっぱりやばいのか。
安全走行している場合ではないことを理解し、スピードアップ。足には限界の4分45秒。これで余裕が出来たと安心していたら、20km関門手前、引き連れていた集団(女性が多かった)の後方からみんなが一斉にダッシュして先行していく。うわっ、まだヤバイのか。関門制限時間をチェックしてなかったのでわかっていない。釣られるように一緒にダッシュ。おかしなフォームだろうが知らん。
で、なんと3秒前ギリギリセーフ。後方には7人くらい。皆ゼーハーしながら息を整える。嗚呼、今の5kmのペースを維持しなければならないとなると、いよいよまずい状況だ。29km地点の弁天橋で応援のため待ってくれている妻のところまで辿り着くためには次の25km関門を突破せねばならない。しかし、足の痛みはそろそろ限界だろうと呟き始めているのだ。くっそ。元気はあるがスピードは落ちてくる。
そして迎えた25km地点。ん?大丈夫なのか、、、歯を食いしばって走るも係員がテープを持って関門を閉鎖している。50mくらいだったかなぁ。関門閉鎖ですという声と共に2024年の別大は25kmで終了という結果に。


【応援ナビより】

一生懸命やって来たつもりだけど、ちょっとどこかで完走くらいはと舐めてたかもだなぁ。
ま、そんなこと言ってもどうしようもない。しばらく大人しくしてとりあえずは足を治そう。そしてまた来年チャレンジに向かいます。

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雨中の多摩川ハーフ

2024年01月21日 | 大会レポート

【あぁ〜あ】

今日は「多摩川ハーフマラソン」
別大前の最終チェックの意味合いなので、雨が降ろうが槍が降ろうがとにかく走る❗️の覚悟で。が、本当に土砂降り。
10分前まで近くのコインパーキングに停めた車の中で待機。



富士登山競走のビニールかぶってスタートラインに立ったが最後まで脱げずじまい。
この大会、なんとキロ4分からキロ6分まで10秒刻みでペーサーが付くとのことで4’50”と思ったが、ペーサーが4’40”→4’45”→5’00”みたいだったので4’45”をチョイス。
2人のペーサーのうちお一人は一周でなぜか離脱(寒かったみたい)。もうひと方がずっとリーダーシップとられていたがペースがもう一つ安定しない。下流へ向かう追い風で10秒以上速くなってしまうし、3周目に入った時は10秒くらいガクッと落とされたので思わず自分でペース作り直してグループ4人で離脱先行。
往復5kmのうちアスファルトは最初と最後の1kmずつのみ。大雨でグチャグチャの往復約3kmのじゃり道は水溜りばかりでまるで雨のトレイルレースの様相。
川下りは追い風、上りが向かい風。ペーサー付きの間はしっかり風よけさせてもらったが後半はバリバリ。あくまでも別大のペース伺いなのでイーブンで押して、さぁあと半分という感じで終える予定だったけど、やっぱり最後は頑張って心拍上げて走ってしまった。


【泥だらけ】

ゴールしたら速攻で車へ。手がかじかんで着替えが上手く出来ず仕方ないからビニール敷いてタオル巻いて運転して帰って来た。いやぁ、冬の雨レースは走り終わった後がとにかく寒い❗️


【面白!】

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第31回日本山岳耐久レース・レポ

2023年10月13日 | 大会レポート


【毎年スタート前に盛り上がる友人達との再会。撮り忘れの方も多数😅】

今年はいつの間にか出走がiTRA(international Trail Running Association)のperformance index(ポイント)順にゼッケン番号が割り当てられ、スタートエリアも指定される形になっていた。おおよそ走力順ってことらしいので良かったのかなと思ったが、昨年ようやく味わえた招待選手のグリーンゼッケンもスタートエリアもなくなってしまい、特別感を味わえなくなってしまったのがちと残念。ま、仕方ない。
という訳でハリ天のエリアは第2ブロック。エリア指定のため1時間も前からスタート場所を確保、、、なんてことはなくなった選手の皆さん、余裕のスタート前。


【第2ブロックのスタート位置】

同じ第2ブロックのハシモくん、ヨコさん、見城語録さんとスタート。今年のハリマネ現地応援はスタート直後とゴールだけ。スタート後すぐ右側にいるからとのことだったのに、、、なんと見つけられず(声かけれてるのに気づかないという失態😅)、あわわわ。

【42秒経過付近で登場!】

賑やかな沿道から大声援を受け気持ちはグイグイと高揚するも、ここは冷静に冷静に。広徳寺〜変電所〜今熊神社。


【今熊神社からの上りがスタート。Thanks baboo】

渋滞は覚悟していた程ではなくて一安心。青梅トレラン部の仲間からもたくさんの応援を貰えた。サンクス。

天候は曇り。暑くもなく寒くもなく、この後雨になるのは確実と思われるので心の準備もしっかり。暑くはないが水分補給に関しては今回はバラエティ作戦だ。イノさんが直前に提供してくれたNew inox「Furiosa」(緊急ハリ天バージョン)の背中のサイドポケット(広くしてもらった)にバイクで使っている750mlの大ボトル2本(SMASH WATERとお茶)。両胸のポケットには500mlのソフトフリスク2本(自家製甘酒+豆乳とバヤリースオレンジ)。迷ったけど一応ハイドレーションには容量の半分だけ美味しい水を1リットル、と合計3.5リットル持った。5種類の味が楽しめるという、、、これは良かったな。


【Friosa 3人衆。左ヨコさん、右ふなち】

最近は食べなくても走れるようになっていたけど、今回は不安からいつもよりうんと補給食を持参(MCTオイルゼリー4個・ミニ塩羊羹4本・アミノバイタルゼリー3本<佐渡トラでもらった残り>に加え、妻が用意してくれた台湾カステラふた口サイズ5個・団子赤飯5個)。前半に固形物、後半ゼリー物という配分。エネルギー要素としてはいつもながら甘酒も十分に戦力だ。

さて、今年はやけに静かに経過。序盤こそ関西から参戦の誕生日繋がりのツジちゃんと一緒だったがあとは知人とは一緒にならず仕舞い。列の流れに沿って淡々と進む。22回目の出場だというのに、本当に山を走り込んでいないと自分がどの程度で走ればいいのかが分からなくなっている。情けない話だけど本当のことだ。
心拍的には130〜140台、上りで150台と苦しくはないのだけど、浅間峠まで次々と現れる急登はいつでもきつい。醍醐丸での大声援は過去一だったか。いやぁ、通り過ぎるのに照れ臭くて大変。いつもは長尾平にいてくれる女将が今年は仕事の都合で醍醐丸でと。いつも通りものすごく元気いただける。さらに賑やかな応援軍団を過ぎたところでタケ3号さんとアサノさんのTEAM KEN’S応援でさらに勢いづく。




【調子も機嫌も上々】

時々雨粒を感じる。気温も低くなり指先が冷たい。そろそろライトをと思いつつ、浅間峠までは我慢して突っ込む。【第1関門・浅間峠 4:05:29】


【浅間峠でありがとう】

浅間ではユミちゃんとアキエちゃん、そして良子さんの大声援を受ける。ここまでは至って順調。余裕もかなりある。ので、しばらく上がったところで早めにレインウエアを着込み(昨年手がかじかんで着るのに苦労したので)、ライトも装着し、ポール使用も開始。夜のトレイルに突入だ。
昨年導入したPetzlは一番弱い光で時々スイッチオン。ウエストバンド(?)に直接縫い付けてもらった古いヘッデンをメインに走る。下りのここぞという時には予備のバイク用ライトを手持ちで。予備電池を持たないので万が一に備えて電力をケチる。周りの選手に比べて圧倒的に暗い中を走っていた。これは今となってはかなり反省している(ホント)。明かりケチるな!オレ。(ゴールの目処が立ってから堂々と明るくしたらめっちゃ走りやすい←当たり前!)腹のライトは揺れて焦点が定まらない。そんなことはとうの昔に経験済みなのになんか忘れている。上りは十分だが下りではポールを左手に持ち、右手でライトの向きを固定してやる必要があった。超無駄!
そんなこんなしながら、それなりにやっぱり疲れて速度を落としながらも、ハーハーしながらも上りは足を止めずに一気に、、、行けず、時々後方の選手に道を譲りがてら休む。三頭山へ向かう途中の、今年定められた「歩行区間」に突入。歩いて下さいと言われるが走っていいと言われても走れないし(ノ_-。)
もう三頭山か、ようやく三頭山か、、、昔はここでの感覚でその後の走りが大きく変わった。今年はどうだ。やっぱりようやく三頭山だ。ただ、全く欲がないのと、ごちゃごちゃ計算もせず、かなり「無」の状態で進んでいるので特別感もなく最高地点通過。時計を見ると7時間を回ってしまっていた。うーん。

雨も落ちていて滑るので下りは要注意。前後で派手な転倒もあった。昨年同様、今後の予定も大事でとにかく安全第一。歩行区間が終わってからも昔のような稼ぐ走りは全く影を潜めたままというか封印。
スピードはないが走り続けることは出来る。出来るのだけどなんとなく気力がもたずにふと立ち止まったり。むむむ、これが意外にもったいないのだな。
心入れ替えしっかり走り続けて順位を上げても、後ろから集団が来るとどうも一緒に進むのが嫌で全員をやり過ごす。夜の山は1人が好きなのだ。ということで追いつかれないように逃げられないので、結果かなり順位も落とし続けるという第2関門までの道のり。【第2関門・月夜見駐車場 8:35:27】

第2関門の月夜見ではポカリと水、500ml3本分をボトルに詰め替え。トイレを済ませてさっさと下る。序盤はその先の長さに呆然としながら進むばかりだったけど、ここまで来るとだいぶこなしてきたぞという勇気が湧いて来る。気分的に昔から嫌だった御前山を乗り越えればさらにぐっと気が楽になる。頑張れ頑張れ。
今年は思っていたより早くに御前山が現れ乗り越えられた。休むことなく下る。木段が整備され昔に比べてうんと下りやすくなった。大ダワまでの下りもちょっと安全にと思うと速度が落ちる。それでも時間帯のせいか間隔も開くようになり1人で静かに進める時間も増えて来た。1人で夜の山道を行くと昔のレースのことが思い出されて来る。1人ひっくり返っていたところとか、丹沢の滑落事故で亡くなってしまったヤマジャンさん達とこの辺りをガンガン下っていたのも15年以上も前のことだったなぁとか。

大ダワに到着(10:38)。あとは大岳を残すのみだ。ここからは結構走れて稼ぎどころ。のろいが走れるところはちゃんと走る。そういう元気は十分にある。ただし、後方から迫ってくる選手がいたらちょっと待って必ず先に行ってもらう。そんなことをしていると実質ラスボスの大岳山がどんどん近づいて来る。岩場も整備されて随分と登りやすくなった。じっくり登り切って一息。大岳山は11時間半。
ここまで来れば一安心。いつもこの大岳山を越える時に前の年との比較とかベストとの比較とかやってるんだ。今年は「無」で下る。
あとはリズム良くこなそう。長尾平の第3関門までの道のりも妻と9月に来たばかりなので尚更に楽ちん。綾広の滝の上の水場、いつもは息を吹き返すための大事なポイントだけど今回はスルー。水もたっぷりあるしな。

女将さんがいない今年の長尾平はシーンと静まり返っている。【第3関門・長尾平 12:20:40】
頑張って下さいという静かなスタッフの声援に応えて御嶽神社、そして土産屋が並ぶ通りへ。長尾平で電源を入れておいたiPhoneを取り出し、妻に連絡。午前1時26分、あーあ、元気はあるがやっぱり時間がかかってしまった。変な時間で申し訳ない。
日の出山までしっかり進んでいるつもりだが、元気蘇った選手にはどんどん抜かれる。なんだよ。
ここまで12時間54分を費やし日の出山も無事通過。一緒に下り始めた選手に先行されたが、しばらくして追いつき先行。ここから30分ほどは前後に明かりも一切見えず完全に一人旅という幸せな時間を満喫。このままゴールまで行けるかな、、、ってそんな訳はなく、やがて最後の下りをリズム良く迫り来る選手の塊が一つ、二つ。もちろん待ってやり過ごし、また1人になって下る。こんなに時間がかかるのかという程の時間をかけてついには金比羅神社を過ぎ五日市の街へ。
最後の激下りもちゃんと走れる。足も痛くない。スピードを上げ、前後の間隔だけ気をつけて住宅街に突入。ここで妻に連絡。


【電話をかけたタイミングでヤジフォトグラファーがちょうど撮影してくれたって】

50代でエイジ優勝した時は総合優勝だった今は亡き相馬さんから「電話なんかしてる場合じゃないですよ」と叱られたっけ。電話に気を取られ側溝に足を落とし転けたこともあったぞ。気をつけろ。さぁゴールだ。



時間はかかったけど余裕はあるので写真が光らないようにヘッドライトの光量を落とし、ポールもしまい、ゼッケンナンバーが見えるようにレインのチャックを下ろし、、、準備完了でフィニッシュゲートに入った。【ゴール 14:35:36】



22回目のフィニッシュ、毎度のお疲れ様だった。妻をはじめ、皆様応援どうもありがとうございました。


【礼!】

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Ironman70.3World Championship Lahti/Finland 参戦記

2023年09月16日 | 大会レポート


佐渡レポから遡り、ようやくフィンランドでの世界戦レポ!

【朝〜スイム1.9km】

前日土曜日の女子のレースは朝の霧が濃くてスタート時間が遅れた。が、日曜日(8/27)、天気はいいぞ。


【スタート時刻が早い先発組】

6時半。ツアーで手配して下さったタクシーでスイムゴール(バイクトランジット)地点へと向かう。


【後発組と応援団に見送られて】

前日預託済みのバイクチェック。問題なし。あまり神経質になると墓穴を掘る傾向があるので、ここはサラリと。


【夜明けのバイクトランジットエリアは壮観】


【セッティングOK】

選手が続々と集まって来ているが朝、一緒にホテルを出た2人と別れてからは日本人には会わない。国際大会だ。スイムスタート地点へ500m程移動。


【スイムコース最初のターンの目印ブイ】

第5ウェーブのM65のスタート時間は8:22。時間はたっぷり。適当な場所でとりあえず横になる。ストレッチしてみる。ちょっと歩き回ってみる。


【国旗が目印】

応援団も集まりだし、日の丸の旗が見えてすぐに妻にも合流できた。
フィンランド国歌斉唱からのプロのスタート。やっぱり迫力。

【プロフェッショナル部門のスタート。流石にカッコよくて迫力満点】


【雨がパラついたと思ったら虹出現】


【いざ出陣!ウェットスーツは10年以上ぶりのおニューだぜ】

今回がデビュー戦となる新しいShiromotoのウェットを着てスタート待機ブロックに移動。M65(65〜69歳)の出場選手は90名。うーん、そうだよなぁっていう年寄り連中が集まって来る。ただ、でかい、みんなでかい。小柄な選手でも胸板厚い、腕太い。流石に皆様緊張の面持ちで寡黙になっている。
後ろに並んだアメリカ人選手が周りの選手に声をかけまくっている。Hi ! とハリ天にも声をかけて来た。日本からだと答えると、今度はそれまで挨拶を交わしていた選手たちを紹介してくれる。彼はオーストラリアだ、スペインだ、そしてオレはUSAだと。互いに握手を交わし健闘を誓い合う。勢いづいて前の選手に思い切って声かけ。おぉ、南アフリカからの選手だった。そしてその隣はイタリアーノ。
こうして世界から同じ年月を生きて来た同世代の同好の士が集う。心がギューンと震えた。なんだか熱いものが込み上げで来る。
MCの盛り上げも音楽と共に迫力で迫って来る。やがて番が巡って来た。6人ずつ10秒ごとのローリングスタート。M65の最後列になってしまったが初めての1人ずつのエリアがあるスタートゲートを越え湖にダイブ!頭から行くと格好いいけど、もう何年も飛び込みなんてやってないので安全策で足からドボン。

【M65エイジグループのスタート風景。プロとはかなり違う😅】

6〜7人ずつのスタートなので混乱やバトルとは皆無。気持ちよく自分のペースで泳ぎ始める。水温は18℃くらいらしいがウエット着てるし快適だ。なんたって塩素ないから久しぶりの堂々鼻から息を吐いて口から吸う。楽で気持ちいいなぁ。
まずは500m先の黄色いブイを目指す。左に折れ沖に600m。前にいた同じオレンジキャップの選手何人かに追いつき追い越す。悠々と。が、しばらくすると後方から次のグループの先頭が追いついて来た。
これが恐ろしいほどのスピード。スイスイと気持ちよく泳いでいる横をスーパーカーが通り過ぎるくらいの速さであっという間に前方に消えていく。その速度差には呆然だ。次々に水色キャップにパスされる。みんなはえ〜。
また黄色の大きなブイを右にカーブ。最後にもう一度右に曲がりフィニッシュまで頑張る。スイムゴール地点は湖から木の階段があるのだがこの一段一段が高い。ボランティアが手を差し伸べてくれていて、早速ありがたく手を借りる。とてもじゃないが1人でよじ登るのは大変なほど。


【高さがある段をよじ登るのが大変だった😅】


スイムフィニッシュは45分ちょうど。まぁ、予定通り。気持ちよく泳げればOKだ。



【バイク/90.1km】

トランジットエリアは広い。脱いだウエットスーツを抱えて走る。



【バイクトランジットエリアへ向かう】

妻から声がかかった。いい感じだよ。預けてあったバイク用のバッグを取りバイクラックへと急ぐ。端から端まで移動する感じ。遠い。

【端から端までの移動になった】

バイクにまたがりスタート。最初のこの勢いは気持ちいいが、いい気になると大変なので落ち着いてペダルを回す。
広い道路の街中を抜け郊外へと。右側通行がどうにも落ち着かないの。ついつい左側に寄りがちだが、後方から速いバイクは左側を抜いて行く。邪魔、邪魔。慌てて右端に寄りKeep Right。ソーリー。
外人は総じてバイクが強いという認識だったけど、もう確信確信。すごい勢いで左側を抜けていく。自分だって十分満足のいく速度で巡行しているのに、だ。
しばらく行くと路面が濡れている。ポツポツと雨粒も感じるように。そして結構な降りになってきた。涼しい。
バイクコースはrollingという。要するにアップダウンがあるよ。下りカーブもたいていは見通しがきくのでDHポジションのまま下ることにする。スピード感がたまらない。自分的にはかなり攻めた下りなのに、まるで小さな子ども扱いされているかのように左側を超特急が駆け抜けて行く。どうするとあんな速度で下れるのか。路面が濡れて光り出したら余計に感じた。
長閑な牧歌的風景が続いていて晴れていたらもっともっと素敵なはず。それが残念。
雨脚は次第に強くなり、ヘルメットのシールドを叩きつけてくる。メーターの数字がよく見えなくなって来た。気温もかなり低そうだがそれはあまり気にならなかった。のだが、、、流石にずぶ濡れ状態でかっ飛ばしてるので冷えて来た。
残り30kmを切った頃からこれはもしかするとやばいかも、、、と。安全策で下りでハンドルバーのブレーキパッドに手を置くと体は開き前面に雨風が当たる。これがやたら寒い。慌てて体を縮こませてDHポジションに復帰。風の抵抗が少ないことが改めてよく知れる。寒さはだいぶ違う。だけどDHバーの先端を握る手が寒さでかじかんで来る。紫色だ。補給をとろうにも指先がよく動かないし片手操作も怖くなって来た。速度が落ちる。左脇を寒さなんて何のそのと言った感じで馬鹿でかい外国人選手がかっ飛んで行く。ひえ〜。寒さで動けなくなっている選手もチラホラ。救うことは出来ないから心ばかりのエールを送る。が、自分も余裕がなくなって来た。速度が落ち、パワーも落ちると余計に寒さが浸透して来る。これもまずい。脚は動く。ならば、回せ回せ。クルクルととにかくペダルを回し続け、ようやくバイクフィニッシュのメイン会場に近づく。
最後に1番の急坂が待っていてちょっと慌てた。その坂を越え、右に急カーブしてバイクゴール。これで寒さからとりあえず逃れられると一安心。妻もここで迎えてくれた。2:58:58 ギリギリアベレージ30km/hを死守した感じだ。


【とにかくさ、さ、寒い!】


【手がかじかんでヤバい!】

【ラン/21.1km】

広い室内のバイクトランジットエリア。降車ラインから自分のバイクスタンドまでが遠い。
さぁ、補給だ。腹が減ってるとかではないがなんかエネルギーを入れないと体が温まらない。




【バイクで補給出来なかったジェル投入】

さて、元気よく走り出したはいいが、前ももが痙攣したかのように突っ張っていて走りづらい。というかまともに脚が動かない。寒さで固まってしまった感じ。トイレにも立ち寄る。スキーの世界選手権とかでは有名な土地、大きなジャンプ台があり、その下に立派な400mトラックを備えた競技場がある。前々日のパレードで日の丸を先頭に皆で練り歩いたところだ。


【はじめはとにかく脚が固まっていて動かず泣きそう、、、】

ここに入りトラック1周してコースに復帰。脚の感覚が戻って来ない。ランスタートを見送ってくれた妻が待っていてくれた地点まですぐそこだったはずがずいぶん時間がかかってしまった。遅いので案の定心配していたらしい。
アップダウンを繰り返す序盤。後方スタートのツアーで一緒の若者に追いつかれ抜かれた。軽い足取り。こちら脚がうまく動かない。この北欧の地までやって来て最後のランが歩きみたいになってしまうのか、、、とがっかりしかかったが、そんなことは自分で許せない。止まらず脚を動かし続けていたらだんだん体も温まって来たようで4km過ぎくらいからペースが上がって来た。よし、粘れ。
一気には上げないよう落ち着いて1周目を終える。

【2周目突入。これからトラック1周】


【2回目のトラック1周が終わる】


【別人のように余裕が出てきた】


2周目はコースの様子がわかったので戦略的に走る。周回コースはこういう計画が成り立つので案外いい。途中、ペースが合う選手と競り合いながら攻めることが出来るようになった。なんとか5分ちょうどから4分台に突入。それでも後ろのウエーブでスタートしている若い選手にはガンガン抜かれる。恐ろしいスピードだ。自分がヨレヨレになっているのかと錯覚してしまう。
ところでエイドでは積極的にジェルに手を出す。景気がいいぜチャンピオンシップ。なんたって高額のモルテンのジェルだ。ウエアのポケットにも突っ込んでお土産用にも。美味しいジェルだ。ランコースの後半は住宅街も通過する。地元民の応援も熱心で嬉しい。ここは日本ではなく声援がとっても新鮮。気持ちも盛り上がる。


【スイム会場の湖に。あと3kmくらい】

スイム会場の湖畔に出てラスト1km。嗚呼、もうじき終わってしまうのか、、、なんて余裕も出て来ていた。
フィニッシュ地点は大盛り上がり。ゴール手前で妻も待ち構えていてくれた。

【フィニッシュ手前】


【サングラスは外してと、、、】

目標タイムには及ばずも最低ラインの6時間は切ることが出来た。大満足とは言えないが色々な条件を考えると合格かな。


【フィニッシュ】


周りに日本人が1人も見当たらない初めてのチャンピオンシップのフィニッシュラインは独特の不思議な空間だった。



<完>

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2023佐渡国際トライアスロン大会完結

2023年09月08日 | 大会レポート


遠く超涼しかったフィンランドからの、酷暑が続く新潟県佐渡島だ。今年は当初からAタイプ参戦が決まっていた。ここ2回(2019,2022)ほど短い方のBタイプ出場が続いていて、振り返ってみたら2018年以来5年ぶりのAタイプ参戦だった。スイム4km、バイク190km、ラン42.2km、総距離236.2kmの日本最長トライアスロンだ。
フィンランドでのIronman70.3世界選手権の後、まさかのロストバゲージでバイクだけでなく決戦セットが戻って来ない事件のおかげですっかり開き直り、佐渡は気楽な気持ちで迎えることが出来た。落ち着いていた。ただ、連日の熱中症アラート発令でまさかの開催危機。前日のジュニアトライアスロンは中止。大人の部は当時午前4時に全面開催が確定。ホッとしたのは当日の朝だったのだ。


【まだ夜明け前のトランジットエリア】


【TTバイクがフィンランドから戻らず、ロードバイクで参戦】

■スイム(4km)1:33:51(704位)
フィンランドの前にウエットスーツをついに新調したので、本来ならもう処分したはずのあちこちに破れがある古いウエットスーツ、万が一のためにちょっと取っておこう。なんて長年愛用したからただ捨てられなかっただけのウエットに「万が一」の機会が早々に訪れてしまった。
発表された水温は29℃。ウエット不要の水温(25℃以上は自由)。ただこの高水温でクラゲが大量発生しているので、、、そうでなくても当然、暑くても着用。


【スタートエリアへ向かう】

1周2kmの三角形のコースを右回りで泳ぐ。一度浜に上がって2周回の合計4kmのスイムだ。



スタートはほぼ最後尾の大外。ひたすら混雑回避作戦だ。おかげで誰の足にも触れず触れられず悠々と進むことが出来た。水は澄み気持ちいい。浜へ向かうときは朝陽が眩しいが進行方向を定める目安になってよかった。のんびりスイムジョグって感じ。
浜へ上がり時計を見ると46分。スタート時のロスを引けば、まずはいつも通り。
応援の妻たちに大きく手を振ったが気づいてくれたかな。
2周目突入。引き続き大外コース。左呼吸でブイは見えにくいのだけど、左手にいるサーフボード上のライフセーバーの方々を目印にするので大丈夫。すっかり海にも泳ぎにも馴染んだので1周目より気持ちピッチを上げる。2ビートがしっかり打てるようになっていく。本番なのに今更の練習モードだ!
塩素アレルギーが出て、ほとんどスイムの練習はしていないので欲はかかない。久々の海での泳ぎを楽しもうと思った。その通りに楽しめた。嫌だったクラゲの被害もほんのちょっぴりで済んでやれやれ。


【 Garminより。ま、ちゃんと真っ直ぐ泳げてるな】

スイムフィニッシュは1時間33分。うーん、遅いが最後尾スタートのロスを考えればまず実力通りかな。



■トランジット9:39
もう処分すべきウエットなので乱暴に脱ぎ捨ててもいいのだけど、やっぱりね丁寧に脱ぎ、トライスーツを下に着ていないのでバイクジャージをあらためて着る。ヘルメットを被りバイクシューズを履いたところでトイレに行きたくなった。先に行っておけよと1人ツッコミ。スイム後トイレは実は初体験。

■バイク(190km)7:56:19(605位)
さて、今日はロードバイクだ。昔ヤフオクで落札した古いピナレロ。昨年の徳之島に続き、もうないと思っていたのにまさかの再登板。メーターもなし。


【10年前くらいにヤフオクで購入のピナレロP3】


【バイクスタート。今日は旅感覚で】

戦闘的はTTバイクではないが、佐渡島一周の長丁場だ。いつものZwift感覚でしっかり走ってやる。自分的には普段乗りの感じなのでロードバイク参戦、なんの問題もない。



下ハンで風を切る。高級TTバイクに徹底抗戦だ。と、あんまりムキになってはいけない。しっかり冷静に心拍140付近を目安に進む。
小さなアップダウンを繰り返し海岸線を進む。すっかり目に馴染んだ佐渡の風景。実りの季節を迎え黄色くなった稲と青い海と空。このコントラストはいつもながら本当に美しい。


【写真はレース翌日に】

澄み渡った海を左手に見ながらやがて佐渡トラ名物「Z坂」。多くの人がウヘーっと嘆く急坂だが、ハリ天には好物。このエリアでこの位置だと抜かれることはまずない。精神的にモリモリと力を頂戴する区間だ。
今年もしっかり抜きまくり、そのまま大佐渡を。大野亀、二ツ亀の坂も相当に稼がせてもらった。
大佐渡を回るとどんと南下。下り基調でしかも追い風。上り坂で落としていた平均速度を盛り返すようにビュンビュン飛ばす。1週間前のレースならバイクゴールの90km地点は3時間半弱くらい。微妙だがまぁこんなものか。今日はまだ半分に届かない。急にその距離の長さに圧倒され始める。
100km地点を過ぎ両津の街を抜け再び海岸線に出た。と、ここで急に右内転筋に痙攣勃発。やばいやばい。まだあと半分。こんなで痙攣が来てしまうのか。
速度緩め、右足を休めるように左主導でペダルを回す。が、いきなりの痙攣はかなりしつこい。残念ながら安全ピンを持っていない。仕方なく手のひらでパンパンと腿を叩く。なんとか復帰。
・・・が、もうこの時が地獄の始まりだった。以後、右、左、右と同じ内転筋の激しい攣りが続くことになったのだ。富士登山競走の前に仕込んだ秘密の梅粒を投入しようとしたら振動で全部ばら撒いてしまうという失態。気持ちも落ち込む。足が動かないので心拍ぐんぐん落ちる。
ゆるゆると抜いて行った選手に全くついていけない。情けなさ爆発だ。
激しく腿を叩きまくり、いっときは回復するのだが安全ピンの時のようにはいかない。
とうとう止まり尖った石のかけらで突く。応援の女性に大丈夫ですかと声をかけられたので「安全ピンとかお持ちではないですか?」と。うーん、持ってるわけないですね。
こうして迎える後半の激坂はやはり名物小木の坂だ。この区間だけは何故か奇跡的に痙攣が治まってくれてまたまた数十人を抜き去ってしばしの幸福感に浸らせてもらった。
が、残りの10kmほどはもう時速15kmとか、、、あり得ない。それ以上回すと両足いっぺんに痙攣が来て、本当に動けなくなってしまう。もうヤダヤダと小学生かお前は。2016年のケアンズの時より酷いかもしれない。暑いし、向かい風だし。
泣く思いでようやくのバイクフィニッシュ。嬉しい。変な「嬉しい」。ホントはあってはならない「嬉しい」。

■トランジッション
降車ラインでなんとか降りることは出来た。が、バイクを押して前になかなか進めない。バイクラックの列を間違える。バイクをラックにかける所まではよかったが、バイクシューズを脱げない。やっと脱いだが今度はランシュー問題だ。なんとかソックスまではクリア。ランシューに足を入れるが踵を入れられないのだ。靴べらを用意してあるがかがもうとすると足が攣る。そんなではどうしようもないと思い切ってかがめば今度は腹筋が攣った。悶絶だぜ。ため息。
ドスンと尻をついて座り込み、延々と時間を費やしランシューに足を入れることは出来た。でも締めることは諦めた。シューレースを引くだけでいいのに、、、それが出来ない。バイクラックの隣の選手が来た。オレ、すげぇ邪魔。すんません。場所を空けるのに時間がかかる。いざって横に移動。立てないのだ。嗚呼。

■ラン(42.2km) 5:10:28(349位)



なんとかスタート。もちろん歩き。足を前に出そうとするとバイクの時の内転筋ではなくハムストが攣りそうになる。そろりそろり。


【妻の前で走ろうとしたが、、、いたたたた〜】

ピンクの応援Tシャツのバラキンの金髪アフロの妻がもうやめてもいいよと。このまま歩きでは制限時間に間に合わないと計算しての声だった(後で聞かされる)。ボーッとしているハリ天、後は全歩きでも大丈夫だと思い込んでいた。歩きでもいいのだから止める気は全くなかった。とにかく水を被り、水を飲み、前に進めだ。


【頚、前に落ち、腰、曲がる】

まともではない歩き。なんか気持ち悪いしな。ひょこひょこと。ギラつく太陽は全身を焼き尽くす勢い。萎びた足は全く走れない。エイド毎にザブザブ水をかけてもらいなんとか命繋いでいる感じ。
最初の折り返し付近、4kmで41分もかかっていた。
体びしょびしょで歩き続けて折り返すと少しは走ってみようかという気が起きてきた。走り出す。キロ9分から8分、7分。案外行けるものだ。キャンプ場前、妻のあれ?という顔。元気はないが走れるようになって来たよ。スタートゴール会場に戻り、街の方へ。2度の折り返しで商店街を抜け2周目へ。


エイドでは水を被りまくり、コーラとお茶と水、梅干し。歩きながら補給。しばらく歩いてから徐々に走り出す、、、を繰り返す。そうしているうちに時々は5分台にまで突入。いい感じだ。陽が傾き始めるともっと走れるように。ちょうど陽が沈む頃にいつもお世話になっているカメラマンの小野口さんの前に。ダッシュで距離を広げて逆光写真撮って下さった。ラストですかと聞かれたが、、、今日はまだあと2周。


3周目はかなり快調だった。乗って来た感じ。コースに残っているのは赤ゼッケン(Aタイプ)の選手のみ。暗くなって涼しくなったためか平均して皆走れるようになっているみたい。


ラスト1周回。少し気が緩んだで速度落としたら、自分のナンバーカードに近いナンバーの選手に抜かれたことに気づき、これは負けてはいられない。まだそんな火が自分の中に残っていた。最後の力を振り絞り速度アップしてラスト5km。
ゴール地点へ向かう直線路は妻が歩道を並走してくれた。けど、速い。引きずられるように足を運ぶ。フィニッシュゲート前を通り過ぎ、あと2kmほど街中を。
最後の商店街ではなんとタッキーさんが迎えてくれた。


もう終わると思うと不思議と足が動くようになる。そしてついに長い長い1日が終わる。午後8時50分、朝6時にスタートしてから14時間と50分。佐渡ワーストタイムだけど、無事最後まで動けたし、終わり良ければ全て良しの笑顔でフィニッシュ完了。


■ゴール(236.2km) 14:50:17(471位)

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またもや無念の第76回富士登山競走

2023年08月01日 | 大会レポート

【みんな元気】

さてさて、いよいよ本格的に夏の大運動会が戻って来た。やっぱりいいなぁ。今年は数えて20回目の出走だ。


【一応、恒例兄弟対決なんだけど、弟のテンション低い?】

選手宣誓に続き、スタート前恒例の気合い入れ(エイエイオー)はなんと名物宮下陽平選手の長女・小雪さん(高校3年生になられたと)、18年前「僕にも子供が出来ました!」と宮下選手が叫んでいた頃から参加しているのだと思うと感無量。


【定位置になったCブロック】

7時スタート。アズさん、ビルダーさん、生駒山賊さんと。ふわふわした感じがなかなか抜けないまま心拍だけ上がり浅間神社。


【浅間神社通過。弟が引き連れて来た応援団の声援を】

アズさん、ビルダーさんはすぐに見えなくなり、1人淡々と走る。心拍上がり過ぎぬよう気をつけるがそれでもグングン高めにちょい不安。
馬返し直前でコジケンに追いつく。1時間8分と去年より2分遅い。不安。さぁ、ここからだという余裕も思っているほど感じない。早速始まるプチ渋滞で休み休みがもったいないが仕方ない。それでも無理に頑張っていたら調子上がって来て勢いも出てきて、よっちマンゲット。やがてアズさん、ビルダーさんもロックオン。なんといっちーも後ろから来てびっくり。もっと余裕かと思っていた五合目はなんとジャスト1分前。直前に遠藤さんに抜かれる。


【必死だよ】

六合目の応援ポイントは賑やか。遠藤さんに続き、ビルダーさん、いっちーと一緒に通過。写真見ると笑顔だが余裕はない、ない。気力だけ。


【嬉しそうだけどね】

今年は何度も試走したのだからここからは特に踏ん張れ。ビルダーさん遅れ、先行されていた遠藤さんに七合目岩場で追いつく。ほぼ抜くばかりのペースになっていて、これなら八合目関門10分前くらいに通過できるかと踏んだが甘かった。「あと1分、あと50秒、、、」カウントダウンの声が響く。せめてここだけは抜けろ。振り絞った八合目関門通過は7秒前。後ろは1人だったかな?
人にはダッシュには見えないだろう初めての標高3400m本気ダッシュでほぼ出し切った感。
八合目から山頂まで、過去のベストは27分。今年の試走では36、37分くらい。明らかに無理っぽい足取りだけど最後までと力振り絞る。

・・・12分30秒オーバーで山頂フィニッシュ。いやぁ、去年よりは進んだが結局は跳ね返されてしまった。しょうがないんだけど、今年は特に全力で背中を押し続けてくれた妻には申し訳ない思い。
頂上で初めてCCレモン(500円)買ってしばし呆然と。


【なんというか、、、】

1人でポツンと下る下山道の長くて痛くて辛いこと。
さてさて、それでもまだまだダメな感覚はない。現実は現実としてしっかり受け止め、また来年だ。

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Ironman70.3 Japan Higashimikawaレースレポ

2023年06月15日 | 大会レポート

【フィニッシュゲート手前でMCの白戸太朗さんが迎えてくれた】

IRONMAN IS BACK !
4年ぶりにIronmanレースが帰ってくる。そういう情報を昨夏に得ていたので楽しみにしていた。が、発表になったのはironman70.3。通常アイアンマンレースと言われているスイム3.8km・バイク180.2km・ラン42.2kmの半分の距離で行われるハーフアイアンマン(70.3マイル)だった。ちょっとがっかりしたのだけど、気持ち新たに初のironman70.3に挑んだ。ハーフは気分的にはずいぶん楽なのも確かなのだ。

冬場はマラソンに集中し、3月から自分にとって一番伸び代のあるバイクに集中。いい感じで順調にトレーニングを積めていた。が、3週間前にとんでもない腰痛でダウン。人生史上最悪の状況だったけど、走れないという思いは全く浮かばずなんとか間に合わせることが出来た。当日不安がないことはなかったが無事に力を出し切れたレースになった。
さらにお天気は雨を想定していたのに見事にハズレ。蒸し暑さはあったものの6月のトライアスロンとしては絶好のコンディションになってくれた。

■スイム1.9km/00:43:17
申告タイム順に10人ずつ10秒毎のローリングスタート。これはレース中の位置関係に多少狂いが生じるものの、スタート直後の壮絶バトルを避けられるという意味でもとってもいい方法だ。
3ブロック目の最初の組でスタート。スイムは数えるほどしか練習していないが、「泳ぎは遅いけど得意」と頭を切り替えてからは楽に臨めるようになっている。


【一旦浜に上がり水補給。オリンピアンで長女の稲毛の後輩・上田藍ちゃんに声をかけてもらって元気モリモリ】

ひたすら脱力し、一生懸命に泳がない。先月千葉の館山で知人がレース中(スイム)に命を落としショックを受けていただけに余計に安全モードで進む。
700mで一旦浜に上がり再び海へ。後半何故かペースが落ちていたようだけど無事43分でほぼ予定通りにスイムアップ。


【走りながら中々ウエットが脱げないσ(^_^;)】

■バイク90.1km/02:59:29
乗車ラインを越える前に珍しくチェーン落とし、、。慌てたがすぐに入れることが出来て無事スタート。


【チェーン落ちで手が汚れてしまい苦笑いのバイクスタート】

Zwiftの12週プログラムを完遂して来た。経験上本当に効果が現れるのはもう少し後の可能性が高い。それでもやれることはしっかりやれたので自信を持ってスタート出来た。
いきなり飛ばしたいところだがここは我慢我慢。興奮も相まって少し高めの心拍なので140台に落ち着くまでは軽いギアでクルクル。どんどん抜かれても慌てない。
5km過ぎたあたりから心拍安定して来て、パワーメーターの数値と合わせながら冷静にペダルを回せるようになった。初めての大会なのに沿道の応援もかなり熱が入っていて嬉しい。出来る限り暖かい声援には応えようと思った。余裕だ。
心拍とパワー値を目安に走るが、速度的には時速30kmオーバーを楽に維持出来ていれば合格だ。細かいアップダウンはあるがほぼフラットなコース。渥美半島の東側に出ると海も目に飛び込んできて中々の風景。椰子の木も多く南国風。そこに紫陽花が咲き誇りちょっと不思議な光景だった。伊良湖岬に向かうところで激坂が待っていたが、普段自宅辺りで走ることを思えばなんてこともない。気持ちよく上り、下った。


【上りは抜き放題とイケてる✌️】

60km付近で折り返しすれ違う区間があって、今回一緒に出場のハシモくんが割とすぐ後ろから迫っていることを知りスイッチ入る。


【どフラットの高速エリア】

残り25kmからスパート。ほぼ抜く一方に。「楽に乗る」から「少しきついが粘れるギリギリモード」へ。
90kmサブスリーが出来たら上出来と踏んでいたので、2時間59分とギリギリながら合格点。しかもかなり余力あり。

■ラン21.1km/01:54:22
さぁ最後に走れないと話にならず、ただキツイだけのトライアスロンになってしまう。走り初めのリズムが大事。バイクの終盤で抜きつ抜かれつし途中で言葉も交わしていた同じバイクに乗る40代くらいの選手が前に出て来た。10m程前を進む彼がいいペースメーカーになってくれていた。5分半とみていたペースは5分〜5分05秒と速め。心拍は150台に上がっているがオッケーだ。このペースだとひたすら抜く一方。バイクのパワーがあったガタイのデカイ選手がランで苦労している。
6km付近で初めてサーッと1人の選手に抜かれた。しばらくしてもしや同い年の超ライバル中本さんではないか?(後になって思えば声を掛け合わない訳がない)と追撃。4分台のペースに上がるが、その差は徐々にだが開く一方。


【前に中本さんいたでしょ!と応援団に声かけは7km付近。ゴンゾーさんありがと】

それでもこの先何が起こるかわからない。とにかく、とにかく最後の最後まで諦めないことが肝心だ。今までトレイルレースやトライアスロンで自分で勝手に決めつけて諦めてしまって後悔したことが何度もある。いい結果が欲しかったら諦めないことだ。


【残り6km付近でタカさんの声援が。びっくり嬉し。でも腰が痛そうな走り方だったとか😅 Photo by TAKA】

1kmずつ数えて残りの距離を耐える。最後長い直線路の堤防に出る。ゴール地点が遥か向こうに姿を現す。1kmを切ったところでもう1人抜かれた。が、必死で追いかける。
フィニッシュラインではMCの白戸さんが迎えてくれた。
しっかりきっちり走り切れた満足感に浸れた瞬間だった。5時間48分03秒。



ゴール後、荷物受け取りで並んでいると抜かれたと思っていた中本さんが後ろから、、、。ウエアも全然違う。人違いだった。抜かれたと思って諦めず必死で追いかけ続けたことがなんとライバルからの初勝利を呼び込んでいたのだった。くわぁ〜。


【総合210位・65-69歳の部3位。Tはスイム→バイク/バイク→ランのトランジッションタイム】

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青梅高水山トレイルランの60代自分史

2023年04月07日 | 大会レポート

【スタート前】

青梅高水山トレイルランのレースレポに、エイジ優勝したキャプテントットさんからコメントを頂いた。
「60歳になったキャプテントットです。
なにげなく開いた過去のリザルトで、衝撃を受けました。
2016年ハリ天狗さん60歳の記録 2時間51分
私より10分速くゴールされていて、時空を超えた勝負では完敗です。」


キャプテントットさんとはそれこそ15年くらい前からのお付き合いで、その健脚ぶりはツトに有名。特に長距離では抜群の力を発揮。60歳突入でこれからあちこちでエイジ優勝を優勝をかっさらっていくことでしょう。
で、その彼にハリ天60歳の時の記録を引っ張り出されて、何々とブログに書いたレポで振り返ってみたらまぁ、色々なことが思い出された。
で、とりあえず、60代になってからの高水山のレースの記録を備忘録がわりに書き出してみた。


2016年(60歳)2:51:03(総合39位/男子38位/エイジ1位)
2017年(61歳)2:56:30(総合63位/男子62位/エイジ1位)
2018年(62歳)2:51:22(総合37位/男子37位/エイジ1位)
2019年(63歳)3:06:40(総合65位/男子63位/エイジ1位)
2020年(64歳)中止
2021年(65歳)3:22:30(総合168位/男子159位/エイジ5位)
2022年(66歳)3:17:23(総合148位/男子138位/エイジ2位)
2023年(67歳)3:15:58(総合117位/男子111位/エイジ3位)
※2017年まではS&Gは「風の子太陽の子広場」2018年から現在のコースに


・・・と、まぁ記録はともかくレポを読み返してみると、2018年以外は(この年は絶好調宣言していた。はなももマラソンで3:00:02のネタ提供した後だしね)いつもテンション上がらずとか走らない理由探しとか、とにかく意気上がらず仕舞いの様子が今年と同じで笑えたのだった。そして案外そんな時にこそ好走しているという事実が、、、。


【2018年・62歳。往路の榎峠。体も絞れてる。今より約5kgは少ない😵】


【久しぶりにアシックスのトレイルシューズ新調してみた。FUJI SPEED】

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第25回青梅高水山国際トレイルラン

2023年04月03日 | 大会レポート

【結局、元気いっぱいになるのだよ】

もう一つ意気上がらぬ日曜日。おぉ爽やかな体調だとは決して思えない雰囲気。ママチャリで会場に向かうが坂がきつくて下の駐車場脇に止めて徒歩。
気分も天気もイマイチ。それでも中央石段で構えていると次々にお久な方々と遭遇。だんだん元気が出てきたぞ。
今年はちゃんと第一ウェーブでスタートしよう。
先日青梅丘陵でご一緒したそらまめさんに声かけられて列に入れてもらったら、そばに泣く子も黙る強豪小林さん、去年エイジ1位の高原さん、ついに60歳になってしまった(嬉しそう)なキャプテントットさん…。多分今日の主な60代勢揃い。で、スタート。


【強豪60台の皆々様】

みんなあっという間に先行。先日上腕骨折!という高原さんの後方につく。


【見頃の山桜鑑賞しつつ、しっかりペース作ってもらうという😅】

今回はこれがどハマりしてしまった。最初の上りが終わりペースが安定してくると心拍も落ち着いた。何と理想の140台をしっかりキープ出来るペース。(高原氏には申し訳ないが)ひたすらペースメーカー役になって引いてもらった。何も考えずついて行くだけ。意気上がらぬとか言っておいて、スタートしたら一気にテンションは上がって行くのは当然の成り行きだったか。レースだからね。

【にこやかな前半戦 Photo by キミちゃん】


【すぐ前に高原さん。Photo by J子さん】


【後ろのイエロー選手も意識してついて来ていたな。Photo by Mr.Okuyama】

作戦的には高原さんに気づかれないのが理想。でもコース途中には多数の青梅トレラン部の仲間たちがボラで張り付いている。おっ、ハリ天さん来た、とかハリ天さんガンバ!と熱い声援を送ってくれる。そりゃ気づかれるよな。


【大勢の友人(ボラ)に声かけ頂きました。写真ボケちゃったりしてますが💦】

それでも腹黒く知らんぷりで張り付かせてもらった。おかげで榎峠以降の数回繰り返される急登もあっという間。足は相当残っている。一旦林道に出るところで勢いつきそうだったがじっと我慢して前には出ない、フッ。
常福院の折り返しと直下のエイドでボラの人たちと話したりして少し遅れる(おはぎもしっかり頂いたよ)。


【地元民Akiちゃんから元気とお守りもらった瞬間】

このレースではライバル対決しているご存知マイケル(後方ウェーブスタートだったけど追いつかれた😅)と下り途中から絡む。


【相当昔のことだけど、このレースでデッドヒートがきっかけで仲良くなったマイケル】

俄然楽しくなって来た。高原さんにも声かけて先行させてもらう。
参道を林道まで下り、長い林道の上り。さて、ギアを入れ替える。なんかいい感じになって来た。前に見える選手には全部追いつき追い抜く。


【さぁ、全部抜くぞ!】

再びトレイル(下り)突入でさらにスイッチ入り、かっ飛び開始だ。毎回思うことだけどレースで下りが怖くなったらやめ時。まだまだ大丈夫なことをしっかり確認。前を行く選手は皆譲ってくれる。面白いように順位が上がっていく。そして元気メーターも上がって行くという相乗効果。
ロードに出て白岩会館へ。妻が交通案内の棒を振るって仕事中。


【ご機嫌で下りて来られた。前日の様子からだと良い方の「まさか」が】

一緒にボラのハリーさんからはいきなり「ハイ、関門アウトで〜す」(12時頃通過予定と妻に伝えてあったが5分ほど遅かったダケ)「あ〜、後5分早く出ればよかったぁ」とか余裕たっぷりで周囲は盛り上がったでしょ。


【ハリーさん、関門アウト〜じゃないよ!】

再び榎峠に戻り、いよいよラストの盛り上げ開始だ。雷電山手前で青ト部のしんちゃんゲッツ。



1分後ろからスタートなのに早々に抜かれていたのだ。フフフ、若者よ前半飛ばし過ぎたな。
こうしてひたすら前を抜く一方の後半戦。使い切らぬよう足を残しつつ心拍全開状態で進む。何だか久々気持ちの良い走りだ。そう言えば常福院で折り返して以来誰にも抜かれていない。気分いいに決まってる。このまま誰にも抜かれずゴールかなという終盤に抜いてきた若い選手2名に抜き返されたがこれは抜かれたことからは除こう(勝手にルール)。


【青ト部ボラ隊の前へ超元気に。Photo by キミちゃん】


【爆走状態の後半戦 Photo by Mr.Okuyama】

という感じで前半しっかり抑え、後半爆発。最後の最後までしっかり走れてあの忌まわしき痙攣の「け」の字も顔を出さないという素晴らしい展開のままフィニッシュ。前日の様子から思えば上出来の3時間15分台。着替えも楽勝。例のGarminの「スタミナ」を見れば残量28%。あぁそんな感じだな。全部出し切れるのがさらにいいのだろうけど、終わってからの余裕度含めると理想的なレースマネジメントが出来ていたことは間違いない。
大勝負のレースではない普段のレースでは今回の「意気上がらぬ」くらいが結局ちょうどいいってことだなぁ。

コメント (4)
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びわ湖マラソン2023レポ

2023年03月14日 | 大会レポート


まぁ、あえて偉そうに言うなら、遂に出走叶わなかった伝統の「びわ湖毎日マラソン」が消滅してしまい、そこへコースは変わったものの同じ皇子山競技場をスタートする新しい大会が誕生。


【皇子山陸上競技場】

この第1回大会は外せないでしょうと早々にエントリーした「びわ湖マラソン」でありました。


【フラットだけど何度もある折り返しが思いの外苦しい】

どういうエントリーだったか忘れてしまったが弟と同じAブロックからのスタート。並んでのスタートは多分大昔の富士登山競走以来かな。


【久々の兄弟一緒のスタート】

故障で別大をDNSした弟はなんとかこのびわ湖に間に合わせた感じ。3年ぶりのレースとか言ってるし、目標は殊勝にもサブ4と(一応以前はサブスリーランナー)。
ハリ天も東京マラソンの現状をしかと頭に叩き込み、タイムよりも最後までスタミナ残し、ネガティブでフィニッシュすることを第一にペース設定。
前半の心拍数はなるべく130台〜140前半で抑える。ペース的には東京よりさらにゆっくりの4分50秒前後が目安。初めてのコースだけど不安はない。多少のアップダウン(特に橋の部分)はあるもののほぼフラット。
競技場から湖畔に出たあたりで突然後方から知人に声かけられビックリ。しばらく楽しく並走。さらに3〜4km付近で10m程前に弟がいるのを発見。なんだ?もっとゆっくり行けばいいのに。今日は対決にはならず落ちて来るのは見えていたので後ろに付くこともなく放置。ずっとチラチラ見えていたがいつの間にか見失ってしまった。トイレにでも行ったかな。
とにかく30kmまでは負担なく淡々と進むつもりだったので、リズムリズム。上手くピッチやペースが合う選手について走る。青空が映るびわ湖はなかなか素晴らしい。今度は観光(ドライブ)で来てもいいな。今シーズンのフルマラソンレースの中では断然ゆっくりペースなので苦しさは全くなく余裕もたっぷり。気温は高いことがわかっていたのでエイドでポカリと水は必ず。
さて、楽に走ってはいるがやっぱり20kmを過ぎてくると疲れは感じる。中間点を過ぎた22km付近、打ち合わせ通りの場所で妻と義妹の姿発見。見失っていた弟の情報を聞くために手を振るだけではなく、そばに走り寄る。「信はどの辺にいる?(応援ナビで位置は把握しているはず)」
妻、慌てた表情で「えっ、えっ、えっ???」
急に怪しい気配。とすぐ後ろに人差し指を口に当て「シーッ」と嬉しそうな弟の姿!なんだよぉ。


【やられた!】

聞けばトイレに寄った後、前方に兄の姿を発見。そっと後ろについていたと。きついがとにかくハーフまで頑張って、応援団にサービスショットを撮ってもらおうとか。うーん、やられた。全く気づかなかったとは不覚この上なし。2012年別大の時のリベンジじゃないか(その時の様子はこちら)。
得意の忍者張り付きを逆にやられてしまった。
しばらく一緒に走るが2kmほどで弟は終了の様子。ま、今の奴にしてはよく粘ったかな(と余裕の兄)。→その後の弟はボロボロだったようだけど目標は達成の3時間45分。
で、もう一度気を入れ直し後半に突入。心拍140台キープもペースは落ちて来ている。少し心拍上げてペースを維持するか、それともペース落ちても我慢か。心拍 vs ペースの悩ましい展開。
・・・で、結局少しずつ心拍上げてペース維持に走ってしまった。そして迎える30km地点。ここからは今まで管理していた種々の縛りを全部解放予定。行けるなら行け指令発動。今日のペースなら最後の12km、今度こそグイグイとペースアップ出来るだろうと踏んでいたのだ。
しかししかし、またもや現実は甘くなく徐々に上げるどころかまたもや徐々に落ちていくペース。心拍は高い値を維持しているので頑張ってはいるのだよ。根性見せようとはしているのだよ。何度も繰り返される細かな折り返しに心折られながら踏ん張る。サブ3.5はなんとか死守できるはずがペースが5分を上回ってしまうようになり遠ざかる。1秒を削り出すことも難しい。それでも並走していた同世代っぽい選手を振り切りラスト全力。残り1km。最後に上り坂。妻と義妹の声援。


【もうあと200m程のはずがゴールが見えない→まだ曲がる】


【最後だけ抜きまくる展開😅】

いつまでもフィニッシュラインが見えない。長い長い1km。ネットタイム3時間31分15秒。やっぱりフルマラソンは大変でした。


コメント (2)
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東京マラソン2023

2023年03月06日 | 大会レポート

【気持ちよく17km付近通過】

東京マラソン2023、スタート前は人の多さやトイレや整列の寒さで嫌気がさし始めていたけど、走り出せばやっぱり凄い。


【スタート待ちは寒かった】

あらゆる場面、意味でワールドメジャーマラソンのオーラ噴出。うーん感激。走りながら来年もエントリーしよって。


【エキサイティングなスタート。初のCブロック。スタートラインまで1分42秒】

さて、前日立てたプランは これ↓


30kmまではきっちり4分40秒ペースを守ること。と言っても心拍優先はいつも通りなので150前後(出来れば140台で)を原則キープ。
4'40"/kmで30kmまで 2:20:00(ハーフ1:38:27)
4'35"/kmで12.195km  0:55:53 足し算すると3:15:53
今年のレース感覚からこれは無理のない超現実的なプランだった(と思っている)。
が、、、、

05km 0:23:45(23:45)
10km 0:46:47(23:02)
15km 1:10:19(23:32)
20km 1:34:21(24:02)
25km 1:58:18(23:57)
30km 2:23:13(24:55)
35km 2:49:39(26:26)
40km 3:18:51(29:12)
Finish 3:31:14(12:23)
前半 1:39:31・後半 1:51:43 平均心拍151(max162)


自分で言うのもなんだけど、非常に冷静に感触を確かめつつ入れたと思う。
序盤に続く下り坂はペースでなく心拍判断でサラリと流し、妻と三女の応援ポイント17km付近、20km付近では予定より少し遅れ気味だけど慌てず安定路線。


【20km、まだご機嫌】

ハーフ過ぎてから急激に「長さ」を感じ出す。ペースが落ちているので戻そうとすると心拍上がり過ぎる。当たり前だけど心拍抑えるとペースが落ちる。三たび応援団の前を通過する蔵前橋(28km)では思わず「ペースが落ちちゃってる」と弱音を。すでにプランは倒壊寸前。


【応援ナビでわかってしまうけど一応ペースダウンを報告の28km】

賑やかな銀座周辺に戻って来ても心拍維持もペースは落ちて来る。そしてあとたったの5km。やっとサブ3.5って感じかとがっくり軌道修正を見つめたところで痙攣が襲って来た。
左内転筋とハムスト。酷い。ちょっと歩くがダメだ。ゼッケンの下の安全ピンを引きちぎる。レース中の投入は久々だ。こんなペースで痙攣か?数秒で回復して走れるようになるのだから我ながらこれは見事な裏技と自負している。が、ちょっとスピードを上げ出すと今度は右だ。右手の手袋は外し安全ピンを持ったまま走る。走り続けるために何度も裏技投入だ。
田町の折り返し寸前、3時間半のペーサーが反対車線を行く。えっ?いつ抜かれた。安全ピン投入で立ち止まっていた時か。気がつかなかったなんて、これは衝撃の瞬間だった。


【久々の安全ピン跡の特別画像。これが痙攣地獄の成れの果てだ】

あとは痙攣が顔を出さないギリギリのペースで進む。意気消沈の東京になってしまったけど仕方ない。現状ベストの力は振り絞る。
丸の内仲通りの石畳へ入る時の大声援。これには震えた。ツールドフランス的雰囲気だ。外国人観客が多いのか音のボリュームが違う。


【ラストのこれでも振り絞り中】

足が思うように動かないので苦しくて倒れ込み、、、とはならないが精一杯の全力疾走(風に)でゴールを抜けた。
脚、スッカスカ。何と、か弱い脚になっちまったんだと雲のかかった空を見上げた東京マラソン2023フィニッシュだった。


【フィニッシュ直後。涙(?)で曇るiPhoneレンズ】

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