【Illustration by Yui】
本日3月30日は我らが結婚記念日。なんと驚く事なかれな35回目。
「珊瑚婚」と呼ぶのだそうな。
25歳と22歳の麗しきがきんちょだった我々が35年の月日を経て、60歳と57歳というじぃばぁな年齢になっているという事実。
特別だった日も何でもなかった日も嬉しい日も悲しい日も笑った日も怒った日も、毎日毎日心臓が休まないのと同じようにただひたすら動き続けた日々、そしてこれから訪れるであろう特別な日も何でもない日もやっぱり同じように動き続けることになる日々。その「今」の積み重ねを大切にしなきゃなと確認する35周年。ようやく珊瑚が少し育つのか。
一瞬一瞬の感情に流されず、いつも変わらずに呼吸出来ること。いつの間にかそんな当たり前なことに心が行くようになっている35周年。
同じく今日が結婚記念日になるという友人夫妻が入籍届の後に訪ねて来てくれて、ハッピーな昼休みを過ごせた3月30日ではありましたが、普通に仕事は回り続け、結婚記念日だぁと必死に叫びながらも実はいつもと変わらぬ日常が流れて行ったのも事実だったのでありました。
【本日のベストショット(自薦)「桜まだでも元気だわっ!」】
本日は我が家の休みに合わせてもらい、ハリマネプレゼンツ、青梅御三家(自称)お花見ジョグ&ウォーク!
ってことは、もちろんお気に入りの立川・根川緑道をスタートし、途中そここでここぞとばかり咲き誇る日本人皆が激愛する「桜」を愛でながらたまリバーを羽村まで遡上するという、それ。
・・・が、先週の寒の戻りがまずかった。昨夜の豪雨ですっかり洗われた見事な青空の下、桜以外の花は咲き誇るという多摩西部。
まだ青く固いつぼみからせいぜい五分咲きという桜機嫌だけが残念無念。
でも30年近くになるお付き合いの三家族でのぺちゃくちゃおしゃべり春のイベントはとっても楽しいものでした。
第一ゴールの羽村の堰(二分咲き)では出店が並び、さっそくにビールで乾杯。う、う、美味い!
さて、この缶ビール(アサヒスーパードライ350ml缶)は一番東の端のお店で速攻購入(実は駅方面から入ると桜祭り出店の一番奥)、300円!
ところがところがすぐ隣の店では350円。ん? その次も、その次も、ずっとずっとどのお店も350円。どうよ!
そして西の端っこ、入り口に一番近いお店ではなんと400円!!どうよ。
一人分得した気分に満たされた我ら6人、超ご機嫌で駅へと向かったのでした。
河辺に移動してお風呂&昼食会。
心地よい疲労感に満たされた3時間半で17.6kmのゆっくりジョグ&ウォーク、けっこうこたえてます^^)v
【わんこ乱入!】
今回バイクトレーニング(レース)用にGARMINのパワーメーター+サイクルコンピュータをいよいよ導入してみた。待ちに待ったっていう感じだ。
もちろん、まだ扱いも効果の程も不明なのだけど、とりあえず昨日初めてフル装備で使ったファーストインプレッションは、、、。
面白い!ひたすら面白い!
今までは何をやるにも(運動関係)心拍数だけが数値的目安だった。それにパワー(ワット)が加わったのだけど、心拍数とパワー数値(ワット)の関係がとても新鮮で興味津々。
心拍数がやたら上がったからと言ってパワーが発揮されているわけではない。となれば、いかに心拍を抑えつつパワーも省エネという落とし処をどう探っていくかという点が俄然楽しみになった。
なんだかワクワク!
【早朝の五日市駅前セブンで続々トレイル系友人に会ったけど、今日はBIKEな人でした】
今週もばっちり予定が上手く行き、先週に引き続きバイクのスペシャリスト・GoさんとBIKE練。っていうかはっきり言ってご指導を賜ってきた。
なんたって孤高の一匹狼風を演じ続け一人練習が当たり前のハリ天。最近は珍しい光景がよく見られるって。
特に一人じゃないバイク練は超レアもの!
昔々、まだハセツネに出場し始めるより前(17〜8年前)、トライアスロンクラブの支部長を務めていた頃は練習会なるものを開催していたり、大井埠頭での全体練習会とかによく参加していたけど、たぶんその頃以来なのだ。
だからものすごく新鮮。自分一人でも十分やる時はやっていると思い込んでいたけど、先週と今週のたった2回のバイクライドで一人でやる練習の甘さを思い知った感じだ。
それは「強度」ということではなく、「気づき」をもらえるかどうかという点。
脳内映像は頻繁にチェックしているつもりだけど、今日も突然思いもよらぬアドバイスがGoさんの口から飛んで来た。
ハリ天さん、苦しい時に下向かない方がいいですよ。
えっ? オレ、苦しい時に下向いてんのか。ホントか、下向いてるんだ。
苦しい時に下を向いてはダメ。体が丸まり呼吸が浅くなる。苦しさがさらに増してしまう。そうだよそうだよ。わかっていることだよ。
自分が苦しい時に下を向いているなんていう意識はこれっぽっちもなかった。だけど、そうなんだ。苦しくなると下を向いてペダルを回しているんだ。自分では全く気づいていなかった事実。
他にもたっくさんの気づきをもらっているのだけど、今日の中ではこれが一番の衝撃!
下を向かずに頑張ろう!!
【お昼はいつも素通りだった「たちばな屋」で味付け卵らぁめん・¥780!】
いつもならだいたいカメラやレンズ代に消えるはずのへそくり。
こいつをバーンとはたいて一眼レフカメラ1台!
じゃなくてGARMINのパワーメーター&サイクルコンピュータを購入。
半年以上もぐずぐずしてしまったけど、勝負の時の練習のパートナーようこそだ。
けど、簡単に済むはずだったセッティングにホントか!っていうくらい手間取り、昨晩は深夜を越えてしまうという有様。
何で苦労したのかわからないところがまた腹立たしいのだけど、とにかく今朝も一悶着の後無事にローラーを回せたのでやれやれ。
一山越えてしまえば、こっちのもん。これが楽しいのなんの。最近のこの手のおもちゃ(?)って恐ろしい。トレーニングや効果の数値化に向かって我進まん!
冬の間ロードでしっかりと走り込んだ脚で山を走ると最初の1本は相当に走れる。
これは間違いない事実で、山ばかり走っていた(山しか走っていない)頃には出せなかったタイムが、きっちりと出せるようになる。ただしそのツケもガッツリ来て、その後1週間くらいはひどい筋肉痛に悶絶する。
今年の冬もほとんど山を走ることはなく、ロードばかりでトレーニング。フルマラソンもしっかり走ってその筋肉痛も消えていた先日の高水山試走会、案の定ガッツリ走れた。いい感じだった。
そして当然のようにその後の筋肉痛はやっぱり激高レベル。だけどこれが癒えた時に得られる効果も甚大。
それに比べて翌日&翌々日のバイクトレーニングでは筋肉痛などほぼ感じないで脚を回すことが出来る。着地の衝撃がないことが如何に脚に優しいかを思い知らされる。
ってんで、家の階段の下りにあえぎながらもバイクトレは問題なし。
うまく使い回しながらまんべんなくオールラウンドで強い脚を作っていきたいものだよな。
【Photo by Keikoさん】
Road to KONA via CAIRNS!
さぁ、バイクに集中だ!
乗りまくるぞ!
と決意も新にしたそのタイミングで、昨日友人のトライアスリート・Goさんから「明日の午前中バイク練習しませんか」のメッセージ着信。タイミング良すぎだろ。
とは言っても、今までも何度もお誘いを受けたりチャンスもあったのに、いつもタイミングや予定がうまく一致せずにバイクで一緒に走ったことがなかったのだ。
今日、ようやく実現!
【新旧 Cervelo P3】
Goさんはハリ天がハワイ・コナ(Ironman Championship)への道を本気で目指そうとその気にさせてくれた一人。
昨年アイアンマン北海道で素晴らしい結果を残し、ハワイ・コナでの本戦に出場したトライアスリートであり、うちの患者さんでもあり、色々手繰りだせばずっと昔からブログにコメントを下さったりもしていた方。
特にバイクはロードレースだけでなくトラックレース等にも出場されている本格派。
さて、今日は可愛い奥様もご一緒。ピタリ後ろに付かれて気を抜けず^^;
昨日と打って変わり肌寒く薄暗い多摩西部。しかし、心は熱く!
Goさんのきめ細かなアドバイス&チェック付きライド。
これがすごい!あちこちで見聞きできる一般論とは大きな一線を画するもの。
3.8kmのスイムを終え、後にフルマラソンを残すというアイアンマンのバイクパート(180km)をしっかりと見据えた具体的かつ実践的な内容なのだ。
何が具体的か。走りの現状の数値化だ。
パワーメーターのはじき出す数値を元に全力で踏む、回すのではなく如何に脚を残す走りに徹するかをレクチャーしてもらった。
如何に効率よく練習するか、本番で力を発揮するか。精神論以前の重要な要素だ。こういった所はハリ天が目指しているものと完全一致しているので面白いように頭に、そして体に、その経験から導き出される惜しみないアドバイスが入り込んで来る。感謝感謝雨あられのバイク練でした。
【パン屋さんでのランチも絶賛!】
さ、さっそくパワーメーターもポチするよ。
【本日のお気に入りショット】
恐れていた通りのことが現実になってしまった。
地元の青梅トレラン部・高水山試走会に参加。超ひっさしぶりのトレイルランニング。昨秋のハセツネ以来か?
山しか走っていなかった数年前のことを思うとビックリポンな状況だ。
【鉄道公園前で使用前】
ま、それはよしとして、青空のもと爽やかな木々を渡る風を感じながらのランニングはやっぱり気持ちいい。
たまには若い連中に混じってガツガツ走るのも楽しいな(あっ、ゆるゆるって話だったんだけどね)。
高水の下りは久し振りにレースを思い出す感触でかっ飛んでみた。いやぁ、気分爽快でさっぱりした。
【折り返し。高水山・常福院にて】
まだ2週連続フルマラソンの影響はあるだろうけど、せっかくの優しいトレイルで「如何に脚の力を使わずに走るか」ということに焦点を当てて走ることが出来た。テーマが大事。
古武術からの「虎拉ぎ」の手の型で体幹の力をふんだんに発揮して楽に上る。
脱力してコロコロと落ちるように下る。
走れる所は完全に真下重心。
これらを駆使すると、疲れてきても一定のペースは保てる。
【一休み(復路)】
みんな疲れていたみたいなので矢倉台手前から最後に突っ込み走りを仕掛けてみた。(ゆる詐欺)
段々に誰もしゃべらなくなり、スピードが上がる。心拍も上がる。フルマラソンの時はこんなに上げないよっていう追い込みだ。やっぱなぁ、恐れていたことが現実となってしまった。
【往路のハリマネ榎峠エイド】
でも火をつけちゃったみたいだから、最後まで頑張った。妻がサポートで用意してくれていたコーラと同じスカッと爽やか〜な試走会だった。
【お迎えハイキング組も合流ゴール。ずぅこちゃん冷静^^;】
緑風堂鍼灸院WEBSITE
ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!
【晴れ晴れ】
さて、今朝の安静時心拍数は50。
まだちょっと高いことは高いけど、疲労が抜け切れていないレベルでもない。
ここ数年、長距離レースの後は浮腫みがひどく(足らなかった水分を本能的に貯め込もうとする)、3日後あたりまで2〜3kg体重増が続き、木曜、金曜あたりでストンと元に戻るというパターンが当たり前だった。
病気自慢風に、浮腫みで体重増になっちゃうんだよねって困った顔して嬉しそうに話をするのが常だった。
しかし、最近はまったく浮腫が来ていない。体重増はない。素晴らしい。本気で感動的だ。
翌日のジョグ、ではなく今年に入ってから日課となっている「3本ローラーで30分〜45分」が確実に効いている。
だいたい浮腫を早く除く方法として(もちろん水分をたっぷり補給しつつ)一般的なものは、、、
①足を少し高くして寝る
②一定のスピードでエアロバイク20分(これで6〜7時間の足を高くして寝る効果と同じ)
③一定のリズムで階段の上り降り
④バッキンガム宮殿の近衛兵のマネをして足を高くして歩く 等々
があるけど、バイクのローラー台練習は全てで上を行っている。
フルマラソンの後の筋肉痛もペダルを踏む分にはほとんど感じない。着地の衝撃がないというのがどれだけ楽なことかも思い知っている。
これにスイムをプラス。積極的休養&疲労抜きとしてはなんだか完璧だ。
6月のアイアンマン・ケアンズに向けてきっちりとスタートしても大丈夫かな。
はなももマラソン話は続く。
参加賞のTシャツ、悪くはないけど毎年ピンク主体というところにちょっと気が引ける。ふだんピンクなんて身に付けたことないからなぁ。
でも、最近はなるべく今までだったら目にも留めなかったような「もの」や「こと」をあえてチョイスするようにしているのだ。
で、その流れでさっそくピンクが全面に映えるTシャツを着てみた。胸のデザインも綺麗だけどあくまでも全体で見ていた(もらった時は)。 いざ着る段になってよく見ると、、、なんと
向かって右側に昨年(2015年)の完走メダルと左側に来年(2017年)の完走メダル(日付未定)がカラーでプリントされ、真ん中が、、、
胸から完走メダルをかけるとちょうどその部分に当たるのだ(ととっくに気づいていたという妻に教えてもらった)。
参加賞Tシャツにしてはアイデアてんこ盛りだ(小ネタだけど)。
だいたい、昨日の記事に書いた3回分の完走メダルを入れる箱を配るのにも仕掛けがしてあったのだ。
昨年の完走している人のナンバーカードの下には金色で「THE 3rd SANSPO Koga Hanamomo Marathon FINISHER」の文字と渡したよというチェックスタンプを押すためのはなももの花形マーク入り。
アイデア出し合う企画会議で絶対に楽しんでいた様子がうかがい知れて、この連続技に大きな拍手を送りたいと思った次第。
なので、来年も参加しなきゃなんないんだよね。上手い!
昨年、今年、来年とそれぞれの完走メダルを合わせて一つのオブジェになるという。
今回ゴール後にそのケースをいただきました。
実は第2回から3回連続完走すると・・・って当初発表があったはず(今年でそろう)。
今年2週連続フルになってしまうのに構わずエントリーした裏一番の理由はこれが欲しかったかららしい(^^ゞ
面白いアイデアだなぁとそのページをクリップしておいたのだけど、いつの間にかNOT FOUNDに。
その後あの件はどうなったのかと案じていたら、昨年の第3回完走メダル〜来年の第5回完走メダルを合わせて云々と発表。(こちら)
1年ずれたわけですね。ま、いいや。
そういう訳で来年も。どうってことないのだけど案外こういうの欲しがり屋さんなんだなぁ。
【エイエイオー】
2週連続となったフルマラソン。
今回はもう、本当に勇気を振り絞り、何のために走るのかちゃんとその目的を何度も何度も確認。
疲れ切った足で最後のフルマラソンを走る。そうアイアンマンディスタンスのトライアスロン用にレースを借用させてもらうのだ。
今シーズンはアイアンマンディスタンスのランベストを狙いたいので設定は3時間40分切り。つまり3時間30分台でのゴールシミュレーションが今回の目的だ。もちろん故障なしは絶対条件(これを最初に言っておかないと)。
このはなももマラソンは数ある大会の中でも一番と思われるほどトレイル関係、トライアスロン関係の友人がこぞって参加している。会場入りからスタート前まで、やぁやぁととにかく忙しい。
そして、今日の目的をしっかり話しても、飛んでくる挑発の嵐。そんなこと言ってもスタートしたらマジ走り?行けちゃうでしょ?行くでしょ?
お調子者のハリ天、1週間ノーランだったので軽い足取りに思わず乗っかってしまいそうになるのを必死で押しとどめる。
今回は雰囲気で走るな。その気になるな。
ってことで弟(別大の保険にとエントリーしていたと大阪から参戦)と一緒にスタート。
兄弟対決もへったくれもなくさっさと先に行ってもらう。
流れに乗っていると4分半ペース。落とすのにもの凄く苦労する。なんと贅沢な!
妻を始めみんなには何度も5分(3:31)から5分12秒(3:39)ペースと言っておいた。でもペース管理は疲れる。いつもの心拍ベースで走れば良いのだ。心拍数130台。これが前半のペースの目安。ほぼキロ4分45秒〜50秒付近。当初の予定より速いペースだけど現実的なすり合わせなのでOKだ。
PB目指して真剣に挑んでいる若い友人達にすれ違うたびに檄を。自分は淡々と。
すっかりリズムが出来ていた12km過ぎ付近。給水後に急にウェーブがやって来た。痛いわけではないけど落ち着かない。序盤少し速すぎたくらいだからしっかりトイレに行こう。タイミングを見計らい15km手前のトイレに飛び込む。1分半ほど浪費。でもすっきり。遅れたからと慌ててペースを上げることもないので精神的にもうんと楽。
18km。妻達の応援を受ける。大丈夫?と声がかかるけど、言ってたペースより速いんですけど。おもだった友人達の中で終わりの方で現れるから心配したらしい。いやいや超元気です。
ハーフ通過は1時間41分。そのまま倍にすれば3時間22分か。タイムだけ検討すれば当初の思惑よりうんと早まってしまった。ハーフ通過前後から足はぐんと重さを増した。いいぞいいぞ。ちょうどバイクを終わって走り出すイメージだ。
昨年のトライアスロンのフルの走り出しは4分45秒から4分50秒程度だった。前半のこのペースを後半も維持出来ればイメージ作りとしてはバッチリだ。
上手く行けば初のネガティブを刻めるかもしれない。トイレタイムがあるからちょっと差っ引かないと公平じゃないけどなぁなどと考えながら後半突入。
30kmまではとにかくシラッと走らなきゃならない。心拍は気がつくと140台を示してはいるが体感的に問題は何もないのでこの感触をキープ。
何度も折り返しがあるこのコースではすれ違うたびに前後の選手との差も確認出来てしまう。前を行く友人達との距離が確実に狭まっていることはわかっていたけど、ことさらに頑張って追いつこうなどといういつもの気持ちはしっかり封印済み。
だがしかし、30kmを過ぎ心持ちペースを上げ始めると途端追いつき始めた。気分は盛り上がってくる。脳内実況も盛んになってきた。前にいるのは同じエイジの強豪達。一人ずつかわします。いいぞいいぞ。
35km過ぎて後方から若い選手が迫ってきた。明らかにこちらを意識して併走して来る。ここは負けられない。一気に心拍も150台へと突入しレースモードにスイッチが入った感触。足は十分に疲れているけど今日のペースならしっかり走れる。
気力スイッチもオンに切り替えた途端、若者置き去り。あっけなく勝負は決してしまった。よしっ。
ラスト5km。いつもの一人もがく農道を思い描く。あと2周!
30km過ぎからはほぼ抜かれることなくひたすら抜きまくっている。そりゃぁ気分いいよなぁ。欲を捨ててこそ知るマラソンの走り方だ。
思いっきり踏ん張るのではなく、今までの走りをキープすることに努める。
競技場の外壁が見えた。妻達の応援に応える。ちょっとスピード上がる。
あと1km。実はここからが長くて大変なはなももマラソン。やっとトラックが見えたところで後方から先ほど抜いてきた女性が迫ってきた。隣に並ばれスパートされる。いやぁすげぇ。勢いが違う。
トラックに入る。あと300m。スパート時期って難しいよな。最初のコーナーを曲がったところで逆スパート。女性に並ぶ。
ええいままよ!いい年して大人げないけどやっちゃうよ。
最後のコーナーを曲がったところで点火!一気にかわしてゴール。
中間点以降タイムは確認していなかったけど、20分切れちゃったんだ。マラソンってあらためて面白いなって実感しつつのゴールだった。
【失速した弟は後ろから来る兄の影に怯えたらしい。ま、今回はそれだけで十分!】
2011年、55歳の時に展開した自己キャンペーン「サプライズ55」が当たり、25年ぶりにフルマラソンの自己ベストを更新(2時間57分04秒)するは、100kmウルトラマラソンでも8時間32分10秒という大記録を出すはともう怖いもんなしの走りっぷりを披露していた。
この年はそれまでひたすら「量」だった練習を完全に「質」へと転換させた年。
なんたって練習時間そのものは優に半分以下になったのだから、普段の生活なんてものすごくゆとりが出来て楽になってルンルン気分だった。
目いっぱい頑張ったとかいう感覚も全くなかったから、こんな(練習)でいいなら、このくらいのタイムはいつでも出せる。いつでも走れる。そしてもっと出来る。
そう胸張って豪語していた。
あれから5年。
全然出せていないし。
「豪語」っていうのはウケ狙いで、実は自分的には謙虚にやっていたつもり。それでも多分、相当な甘えというか油断、ほころびは顔を覗かせていたんだろうな。
5年間、足踏みだったことは紛れもない事実で、そうだなぁ、ちょっと取り組み方や心のあり方について、考え直す必要が出てきてる。
そんなことをはっきり意識した今回の静岡マラソン前後なのであります。
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ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!
【ゴール前 Photo by Kazmiさん】
2016静岡マラソン。駅から1分のホテルでのんびり準備も出来て万全のはずが、、、。
【確かに持っていた手荷物袋】
スタート前に預けてゴールに届けてもらう「手荷物袋」をバッグにはさんで会場に向かっていた。
会場入り直前、友人達に出会って互いにテンションアップしたその瞬間、なんとビニールの手荷物袋がないことに気づく。いきなりの「まさか」登場。
歩いてくる途中落としてしまったのだ。ゾロゾロと大勢歩いていたのに誰も気づいてくれなかったか(人任せ)。
真っ青になってインフォメーションテントに駆け込むも、袋に貼る手荷物シールに預けるトラック番号等が印字されているからシールがないとダメという。そばに妻がいたので持っててもらうしかないって。ガーン。いいよいいよ、私が持って移動するって言ってくれるけど、、、申し訳ねぇ。
一気にテンションダダ下がり。
【スタート整列もテンションダダ下がり中】
【孫を抱くようにハリ天荷物を抱えての移動応援、スペシャルサンクスであります!!】
というハプニングがあって動揺。気持ちを必死で立て直してのスタートとなりました。
厚木荻野走友会の強力メンバー2人とスタートが一緒になって、しゃべり合っているうちになんとか忘れてやった。
雨予報だったのに空は快晴。その勢いでフワフワッとスタートしてしまった。
さて、序盤は下りベース。必死で今日のレースのことに集中しようと頑張る。練習をトレースするだけならうまく行っても3時間一桁台というのが現状だ。
とりあえずはペースとかタイムとかは切り離して心拍数に従えよ。140台から上がっても155までが限度と厳しく言い聞かせる。
チラチラとガーミンのペース表示に目をやれば結構速い。サブスリーペース。喜んでいいのか調子に乗るなといさめるべきなのか。うぅ〜ん、調子に乗るでない!
駿府城址付近に戻ってきて応援団の前を2度通過。かなり元気だけどなんかいまいち気分が乗ってきていない。横っ腹がシクシクする。
【集団を引く?】
安倍川を渡り、川の土手道を走り、幾度か道路をくぐったり渡ったりでアップダウンを繰り返す。空は青いが富士山は見えない。心拍管理で走っているので特別に苦しいこともない。
そうして淡々と進むうちに一番の問題にぶち当たった。今日、今、気力が満ちていないということに気づいてしまったのだ。チャレンジするワクワク感に乏しいのか。どう頑張ってもサブスリーには手が届きそうにないし、目標ラインを冷静に判断したのはいいけどその冷静さが気力までも奪っているのか。このままいいやいいやで走るのか。年齢と共にモチベーションも保てなくなるのか。そんな領域にまで入り込んでいくという自分でもびっくりの展開。完全に集中力の欠如。
海岸線に出てハーフ地点。1時間32分台。満足していないかもだけど決して悪くない。ようこちゃんとみかんさんのパンダ応援を受けて少し元気回復してきた。
四の五の言っている時か。今日は60歳節目ロードレースの本番だ。
アニメ風に表現するなら、主人公がブルブルッと頭を振って悪いイメージを払拭するかのように前を向く。
キョロキョロするな。今を大切にしろ。過去よりも、未来よりも、今この時だ。
・・・こうして再び、というかこの日初めて集中して走り出したハリ天。ペースは弱冠落ち気味だけど自分の意志でしっかり走ることを取り戻したのであった、ジャーン。22〜23km付近の出来事。
ま、とにかく頑張れ自分!折り返しを繰り返すすれ違い区間。30km過ぎで最強50台トレイルランナーのK氏に追いつく。スタート前に全然練習出来ていないとぼやいていたのは本当のことだったらしい。体も重そうだし辛そうだ。
普段あり得ない状況をここは思いっきり利用させてもらうことに。一気に抜いてリズムを作る。そんなタイミングでいきなり雨も落ちて来た。
海から離れ一路清水のゴールへと向かう。心拍は維持出来ているけど流石にペースが落ちている。きつい。ひたすらきつい。ズルズルと落ちないよう、そこんところだけに見栄を張り、ムキになって足を出し続けた。
四つ下の弟は2時間58分で今年の別大を走っている。去年並みにせめてその差は10分以内に抑えておきたい。
直線に出てフィニッシュラインが目に飛び込んできた。時計を確認。なんとか10分以内の3時間8分台でゴール出来そう。
【ラストだけは足が出てるな】
やれやれとホッとしたけど最後は思いっきりもがいてもがいて最大心拍数を記録しておいた。
終わってみればあっけないけど、いつになく心を叱咤したフルマラソンだった。また来年!
って、週末もう1本フルマラソンだった。
【エイジ4位って複雑!】
【12〜13km付近で】
今日3月6日は長女と親父のBirthday。さらに次女の結婚記念日!
そんなめでたい日のフルマラソンは去年気に入った静岡で。
準備が出来たとか出来なかったとか色んなこと全部をひっくるめて現状を考えると、何とか3時間一桁でのゴールが現実的なラインだと思っていた。
そして・・・
結果は3時間08分52秒(ネットタイム3時間08分33秒)。総合619位、60歳台4位(表彰は3位まで!)
うーん、予想通りのタイムなんだけどな、、、。
これ以上は今は無理なんだけどな、、、。
3時間一桁台なんだから良しなんだけどな、、、。
わかっちゃいるけど、なんかモヤモヤな3時間8分でした。
とりあえず速報です。