ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

充電ing Garmin310

2012年05月31日 | 必勝アイテム



山を本格的に走るようになって使い始めたSUUNTO t6から、昨年GPS付きのGarmin Forerunner 405に相棒を移行。しかし1回充電のバッテリー寿命があまりに短く(7時間ほど)、サロマ湖ウルトラの前に公称連続使用20時間をうたう同じGarmin Forerunnerの310XTにチェンジ。
とりあえずはそう困ることなく愛用していたけど、UTMFでは30時間超えが確実。310XTでは実質18時間持つかどうかというあたり。
そこで途中充電方式を採用。中間点のドロップバックの中にエネループUSB充電器(eneloop mobile booster KBC-L27D。生産終了というけどまだ普通にどこでも手に入る)を預けておいて、LOW BATTERY 表示が出たところで走りながら充電。充電中はボタン操作は出来ないけど、ラップボタンを押す必要のある時だけ充電用クリップをはずせばOK。大丈夫なのか不安だったけどちゃんと計測は継続されている。1回フル充電。充電池の残量があったので終盤に念のため空になるまで補充電。これでバッチリ。


【こんな感じで】

ま、どうでもいいのだけど、ちゃんとGPS軌跡でぐるりを記録したかったんだよね。

 
日本地図でもばっちり「ぐるり」が描かれて、ささやかながら大満足しているのだった。こうして見るとけっこうすごいことだよなぁって。

 

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その後の日々

2012年05月30日 | 日々奮戦



かつてない程の運動に、さすがに体は危機感を覚えたらしく、ここ数十年で最高レベルの食欲を発揮。まるではたちの若者に戻ったかのようにむさぼり喰らうこと1週間。それだけ消耗も激しかったらしく、昔、宮古島トライアスロン→TTR(128km/7300m)→OSJ箱根50Kと立て続けに全力参戦した時だってあまり感じなかった疲労感も今回は、これか、これが世に言う「疲れ」ってやつかとはっきりその存在を感じていた。
でも、それよりも何よりもラストトレイルで転落した時の右足首上打撲が意外にやっかいだったのだ。つまり、痛い。走ると痛い。自然に動けないのでなかなか疲労も抜けない。たいしたことがなさそうだったのに引きずってしまった。
そんな折、4月のOTKの際、転倒で怪我をされた、ハリ天と同い年のライバル・カンチさんが遠路はるばるつくばからハリ治療のために訪ねてきてくれた。
治療も一生懸命だけど積もる話もたっぷり。
 
治療後は一緒にお昼を食べながら話に花が咲きまくり。UTMF後のゆったり時間にはもってこいの時間が緩やかに過ぎて行ったのだった。

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リプレイ

2012年05月29日 | 日々奮戦


【フラッシュバック】

今回のレース、自己最高不眠時間と自己最長連続運動時間の大幅更新があった位だから、とにかく長かった。そして当然疲れた、記憶もあやしい、もう嫌、レポ流すと、負のスパイラルに突入していたことは確かだった。
しかし、何人かのブログ愛読者の方々に後押しされて綴ったUTMFレポ(1~5)。さて、最初はおっかなびっくりだったけど途中からは完全映像リプレイ方式がツボにはまってきた。もちろんハリマネが切り貼りして作ってくれたコース地図とランナーズアップデートの自分の記録と前後した人達の記録、写真をそばにおいてのリプレイ。
とにかく映像で思い出す。最初から順を追って走る。風を感じる。冷気も熱気も疾走感も疲労感も味わう。冷たいコーラの炭酸感も鹿カレーの辛さも筋肉のきしむ痛みも転落した時の回る世界もフィニッシュ寸前のダッシュ心拍もハラハラドキドキのときめき感もみんなみんな詳細に再現していった。
そりゃぁ疲れるわけだ。1週間で2周だよ。あんなにもういいと言っていたUTMFが、冷静な感覚と共に蘇えり、最高に面白かったなぁって頭の中で大笑いしている自分が見えたさ。

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19歳

2012年05月28日 | 日々奮戦



UTMF2周し終わってぐったりしていたけど、本日は我が緑風堂のバースディ。19年になりました。
昨日久々帰省の長女が買ってきてくれたアイスケーキでささやかなるお祝い。19年前と言えばその長女がまだ小学生だった。年月を感じる事実です。長男に至っては19周年と聞いてしっかりケーキを食べながら「緑風堂に頭があがらねぇ」と叫びおった。なんたってまだ16歳だからね。生まれていなかった。
19年と言えばもう立派に年輪が見えてくるもの。そう思うと感慨深い。けど、そんな回想にふけることなく、「昨日より今日、今日より明日」がモットーのハリ天、また明日からの新しい歴史を刻むために日夜邁進するのだ!たぶん。

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UTMFレポ_その5

2012年05月27日 | 大会レポート



【A9~A10・鳴沢氷穴】
13km/3:33:07(146位)23:47pm

たっぷりと腹ごしらえして約1時間の滞在。そしてまたまたこっしーと出発だ。 
ハリマネは寝ていけ寝ていけと勧めるけど、別に眠くないし、今までもこういうワンデイの長距離レースで眠くなったことはないし、ハリ天的には眠ってしまうともったいないのだ。寝てしまうと足の裏まで浮腫んで痛くなるっていうのが怖ろしいのだ。道ばたにひっくり返って足をブラブラはするかもしれないけど、ひとまず一気に行く。
ちょっと前に、ハリ天さんが休んでいるうちにって、やや挑発的にnaoさんが先に出発していたし、ひとまず追いついてやろう。
休憩の後は足も元気だ。適度な休息は確かにいい。2年前の富嶽周回で通った東海自然歩道を行く。あんまりガッツでは走れないけど、とぼとぼ歩きも時間がかかり過ぎるよなぁとこっしーとペースの探り合い。国道に出たところでどうやら前方にnaoさん発見。ゲッツ。以後3人旅。鳴沢氷穴エイド手前でハリマネが待っていてくれた。こんなペースだからゴールはいつになるのやら。
氷穴エイドでレッドブル飲んだら若いこっしーはいよいよ我慢できず先に行きますと力強い言葉。いいぞいいぞ、行ってくれ!

 

【A10~Finish・河口湖大池公園】14km/3:12:31(150位)2:59am

と言うことで、残りの道のりは今度は同世代のnaoさんと進むことになった。歩みは遅々として進まないがボイス絶好調。疲れ切っているのに今日の(すでに日付が変わってるけど)レースのことコースのこと、あれやこれや。ハリ天さん、今回のブログは困るでしょう。そうなんだよねぇ。なんだか書きようがない感じ。サラッと流して今回は終わりかなぁ。そんな印象。(この時はホントに)
後ろからライト。ピンクゼッケンのSTYの選手達はキチッと走って来る。即、道、譲る。ありがとうございま~すと抜いていく時、そっと我々の背中や肩に手を置いて、頑張って下さいと言ってくれる選手がいる。明らかにここまで延々と距離を稼いできたUTMFの選手達に対してリスペクトしてくれているのだ。暗闇で交わす一言が暖かい。
時間のことは一切頭の中から消えていた。
トレイルの分岐で誘導員の一人からあと7kmですよと声をかけられた。Garminの距離表示はその時ちょうど153kmを示していた。分かり易いな。それからはあと6km、5kmとハリ天のカウントダウン始まる。それにしても足が痛い。上りはいいが下りは地獄だ。二人ともよれよれだ。50台丸出しだ。いてて、いててと下る。急な下りはうまく止まれないので突撃隊だ。その代わりしばらくあえぐ。後ろからライトが見えたら、抜いてもらうまで早くから待つ。
なんてことを繰り返しながらもついに下の湖岸道路が見えてきた。短いつづら折れだ。
よし、ハリマネにもうじき道路に出るよと電話だ。電話を切って、ちょっとボタン操作をして、でも後ろから人が来ると迷惑だからと左の端によっていた。iPhoneを手にしたままちょっと目をそらしたその瞬間、左の足が沈んだ。危ない。転落だ。目の前に直径10cmほどの木が立っている。しがみつけ!だけどその前に・・・たぶん、回転していた。真っ逆さまってやつだ。景色がぐるりと回った。右足を引っかけ次の木にしがみついて止まった。ほんの僅かな時間、時が止まった。
大丈夫ですか!とnaoさんの声。そう、全然大丈夫だ。けど右手に持っていたはずのiPhoneがない。すかさず上から携帯はここにありますよと。被っていたサンバイザーが飛んでいたけどそれ以外は現状保持か。どこも怪我もなさそうだ。右足首の上を木で強打したようだけど別にたいしたことなさそう。naoさんが冷静に、びっくりしたけどそこは落ちても大丈夫そうですねと、そう冷静に。しかし、しかしだ。危ない危ない。場所が場所だったら・・・。そんな端には寄らないだろうけど最後の最後まで油断大敵を肝に銘じた一瞬だった。運はあった。

さぁ、気を取り直してロードランだ。走れる。あと4kmくらいとメールしたら、YAMAYAさんが逆走お出迎えランをしてくれるって。うわぁ、時計を見たら2時半前。ありがたい。カメラマンの翔くんも待っていてくれると。ありがたい。二人で普通に走れるようになった。前方に目をこらすがYAMAYAさんの姿は見えない。
う~ん、どうやら先ほど告げられた「あと7km」は間違いらしい。3時前ゴールは「楽勝確実」だったはずが「まぁ大丈夫」くらいに。この時点はまだ結構余裕しゃくしゃく。
湖岸の遊歩道が走路になっている。ちょっと距離感を読み違えているか。どうなのか、そこんところに頭が働かない。何だかなかなか近づかない。遊歩道が切れてしまい、あれ?あれ?おかしいな。一度道路に出てみよう。駐車場の裏か?さ、直近のTREKNAO・フォトロゲ清瀬5時間の部優勝者のnaoさん、ここで流石の方向指示だ。正規ルート復帰。スピードはぐんぐん上がっている。上げざるを得ない。さっき抜き去ったはずの女性がトボトボと前を行く。ガーン。
あと1kmちょっとで~すと誘導員に再び湖岸遊歩道へと案内される。あと何分?あと6分。いや5分。やばいぞやばいぞ。せっかくだから何としても忘れていた宣言タイム36時間を切りたい。naoさんが叫ぶ。ハリ天さんなら大丈夫!私はもうダメ。私のことは放っておいて先に行って下さい。何を言うかnaoさん。ここまでダブル直で来たんじゃないか。そんな弱気でどうする。いや、これ以上は・・・。あぁ~皆さんによろしく~。小文字のnaoも最後まで頑張ったと・・・なんて会話している暇なんてあるわけなくて、ひたすら走るのみだ。ダッシュだ。時刻表示にした時計を見る。秒数が見えないけどあと2分。
カーブを曲がってフィニッシュゲートが、出迎えの人達の姿が目に飛び込んできた。行けるぞ。制限時間ギリギリのビューティフルロゲのラスト風~。どうしてこうなってしまうのか。それはいつもいつも不明だし、100マイル走ってきて最後にこれはないだろうと頭のどこかでグワングワン叫んでいるけど、そんなこたぁどうでもいいのだ。走れ走れ走れ走れ走れ、走って走って走れ。
あと1分、大丈夫だ。もう一踏ん張りしてラストの直線に入る。トップ10入りしたYAMAYAさん達がビクトリーフェンス(そういうの?)で手を差し出して待ってくれている。

 

間に合った。勝手に自分で決めたゴールタイムにギリギリセーフだ。
naoさんと50台同士の可愛い手繋ぎゴール!
 

ぶっ倒れゴール!最後の最後にとんでもなく勝手に盛り上げてしまったゴール。 
なんかやたら爽快。初100マイルレースのゴールは午前2時59分46秒。150人目のフィニッシャーとなった瞬間だった。

ご機嫌だぜ。

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UTMFレポ_その4

2012年05月26日 | 大会レポート



【A7~A8・西富士中学校】
25km/4:46:40(177位)10:09am(予定は10:30)

子どもの国の園内から青空にそびえる富士山を眺め、森と森の間からでっかい頂上を仰ぎつつ林道を下る。
 
一緒に出発したこっしーとけっこういいリズムが出来て快調そのもの。たっぷりの休息と栄養補充のなせる技だな。
 

ずっとこんな風に走りやすくてご機嫌かと思っていたら、あに図らんや。鉄塔が見え出した。鉄塔好きだけどずっと先まで続いている。


その鉄塔の下をうねるような道が走っている。プラスチック階段が置かれていて、ほんの50mずつくらいがくんと下ってガツンと上る。この繰り返し。太陽は段々高くなってきて、あの夜の涼しさとは対照的に・・・暑い、暑い、暑い。エスパ糸さんとかとよっちさんとかイタキチさんとか。
何だかんだ走っていたら北山ウォーターエイド到着。ここは水オンリー。ひとまず横になって足上げ&ハリマネメール通信。iPhoneはこちらから通信したら一方的に電源を落としておく。GarminとiPhoneと両方の充電用意はしてこなかったからね。みんな水の補充をしたらさっさと出て行ってしまった。その頃届いていたハリマネメール速報によれば・・・なおさんが日本人トップ!で総合3位、YAMAYAさんも7位という情報が。もうゴールした結果かと勘違いしていたのだけど、そりゃぁ大興奮。周りの見ず知らずの選手も捕まえて大変だぁ、大変だぁと大騒ぎになっていた。
ずっと一緒だったこっしーともずいぶん差がついてしまったけど、一人になったらなったでまたリズムが出てきて淡々と何も考えずに前を追う。ちょっとだけ頑張っていたら一人ずつ背中が近づいて来て結局こっしーにも追いついた。富士山もどんと見えるようになって、いよいよ西富士中学校も近い。食事が出来るエイドの間隔が子どもの国から約25kmとあいたのでことさら楽しみ。
 
ウォーターエイドですぐに出発してしまったイタキチさんの姿が見えそうでなかなか見えない。ロードへ出て遙か前方に発見。
残り距離から追いつくのはちょっと無理かとも思ったけどこっしーと暗黙の了解で追いかけてみた、ら、ぐんぐんとその背中が迫り、エイドまであと1kmという地点で捕まえる。別に競り合いするする必要ないのだけど、ちょっと遊びでレース感覚を。抜く時は一気に、が鉄則だからさらに加速。そして木立のトレイルに再突入したところで後方でワーワー言っているので、あきらめの境地を呼び起こさせるようにさらにさらにスパート。力の無駄使い。
女性相手に大の男2人が何をやっているんだか。でもこれが本当の競り合いレースだったら(UTMFだってレースなのにね)ラスト1kmで逆転って絶好の展開だ。後は二人のマッチレースか!いやいやハリ天さんに譲りますよ。一応年長者だし。そうかぁ、意外とわかってるじゃん、な~んて会話を交わしながらいよいよエイドまで数百メートルの直線。おぉ、ハリマネがちゃんと手を振って待っていてくれる。こっしーは律儀にちょっと後ろになんて下がるものだから、思わずちょいちょいって誘ってみたり。結局、ラスト100mのヨーイドン。
 
けど、相手は若くて5000m16分台の記録を持っているこっしーだ。わずか20mくらいであっさり勝負あり。結果がわかっていても男には挑まなければならない勝負があるのだ!っていう勝負じゃないよ。仮想レース、面白かった。


だけど超無駄遣い。
ここでもA1に続いてササシンさんが両手を挙げて出迎えてくれた。嬉しい。suuさんjunさんともまたまた再会だ。子どもの国で差し入れしてくれたリキちゃんも先回りで待っていてくれた。
中学校の玄関先の日陰に座り込んで一息だ。持ってきてもらったフルーツ缶詰(風。なんて言うんだろ)パクつく。ニシムラさんがまだ滞在していたり、オオウチさんが何故かいたり、マカニ・トモさんがやって来たり、応援のクリスケさんが来てくれたり、下痢から復活の708さんが出発だったりととてもにぎやか。友人達の動向もここで色々仕入れた。富士宮焼きそばをいただく。この102km地点からいよいよコース上最大の難所と言われる天子山塊へと入っていく。エイドもないので水はたっぷり2リットル補給。覚悟の出発だ。38分の滞在。

【A8~A9・本栖湖スポーツセンター】27km/10:04:28(145位)20:14(予定は18:00+α)

こっしーがザックを隣に置いたままトイレに行くと言ってなかなか戻らない。ので、しびれを切らして先に出ることにする。

どうせ後から追いついてくるだろう。簡単な装備チェック。熊鈴、ライト、レインウエア、食料・・・。いよいよ山塊に入るという緊張感が増してくる。試走していないのでみんながいう「相当の覚悟」がのしかかってくる。振り返ると大きな富士山が見えた。行ってきます、だ。
 
トライアスロンのトランジッションを出てバイクからランに変わる時の感覚のよう。気分一新。
畑道、村道、なんかいい空気が流れている。暑いけど。地元の人が素朴なエールを送ってくれる。ありがたい。
ロードを何度も曲がりながらやがて登山道。いよいよだ。
最初の天子ヶ岳まではおよそ3km程で1000m近くガツンと登る。だけど、これはハリ天の修行山・日原の天祖山より楽ちんだ。問題はすでに100km以上を移動してきている足がどうかだ。確かにきつい。登山道へ入るまでは前に人が見えなかったのに、登りに入った途端前方にポツンポツンと選手がいる。どんどん追いつく。いい感じ。みんなしっかり手にはストックだ。う~ん、そりゃぁあった方が楽だよな。周りには適当な枝がゴロゴロ転がっている。まるで拾ってくれと訴えているかのよう。よ~し、長さと太さと曲がり具合を確かめながら4本目にいい感じのが見つかった。天子山塊のお供・ウッドストックだい。ひえぇ~楽ちんだ。木の弾性もあるから上手に使えばかなり行ける。ピッチが上がってきた。

 
前にまさかの708さんの姿。

追いついて一緒に天子ヶ岳到着。今ちょっと読み返したら(文章では)相当に元気そうだけど、これはかっこつけだな。もっともっとあえいでいたよ。
 
上りはまだいいけど、下りは一気に大腿四頭筋が悲鳴をあげる。ゆっくりでしか下れない。天子山塊ではこの後、延々とアップダウンを繰り返していくのだ。そう、うんざりするほど。手前のエイド情報ではこの山塊を抜けるのに速い選手で4時間、普通の選手で8時間と。足が萎えつつある今の状態でいったい何時間かけて本栖湖エイドへ到着できるのだろうか。もう計算とかそういう頭は働くことを拒絶しつつあった。
アップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げていくといういやらしい展開。

 

天子ヶ岳(1330)→長者ヶ岳(1335)→天狗岳(1373)→熊森山(1574)→雪見岳(1605)→金山(1596)→毛無山(1945)→雨ヶ岳(1771)と言った具合だ。


【ウッドストック使い】

ブナ林があったりアルプスが見えたりということらしいがちょっとガスって来て展望はよろしくない。涼しいのが救いだけど富士山だって木々の間からやっと。もっとバーンと登場かと思い込んでいた。かなりがっかり。
確か今地図を確認していると天狗岳の手前くらいだったのかな。10時に子どもの国をスタートしたSTY(ショートの部。ったって82km)のトップがやって来た。当然の如く宮原選手だ。予想外のストック使いだ。

 

気配におっ、と後方確認し、それから端によってバイクジャージの背中ポケットからカメラを取り出している間に横をすり抜け、スイッチを入れてシャッターを押した時はもうはるか遠く。
びっくりのスピード。息をしていない(かのよう)。足音もしない。とんでもない。間もなくの急登をストックを上手に使いながら、ひらりひらりとまるで蝶が舞うかのように駆け上って行ってしまった。しばし呆然。圧倒的な強さだ。
その後7分おきくらいに2位、3位。10番手くらいからようやく普通な感じの走りだ。こちとらぐったり感がみるみる増してきてどこかに座り込みたくてしかたない。
倒木に腰を下ろした途端、あ、ハリ天さん!ってビーノくんがかっ飛んでいった。その後もそげんさん、Diet Go Go!! さん、キャプテントットさんなどなど。いずれもウッドストックに、または大木に寄りすがった完璧に死に体の時に追い抜かれた。写真も撮ることすら出来なくなっていた。そうそうこっしーにもだった。

 
【熊の爪痕】

スピードもがくんと落ち、流石に冷え込んできた。夜も着ないでいたウインドブレーカーをついに着込む。毛無山への途中からはポツポツと雨も落ちてきた。

 

眼前に白く雲に先端を覆われたでかい毛無山が登場したけど、大変だよとか、なにくそだとか、とにかく心は別段動かない。黙って前に進むだけ。限りなく落ちた速度でも止まらない限り頂上はやって来て、1枚だけ写真。
 

ひでたろうさんがすぐ側にいて、やぁやぁと。腸脛靱帯をやられたとかで下りが大変そうだ。
 

ずっと後押ししてくれたウッドストックは頂上直下に置いてきた。助かったよ。
 

天子山塊最後の雨ヶ岳の下りでずっとずっと前に行かれていたHALさんに追いつく。後方から人に追いつくと少し元気が出るのは、きっとエネルギーを吸い取れるからだろう。ごっつぁんですって感じで下りは先へ。明るい内に何とか天子山塊から脱出成功。

さて、ずっとプログラムの高低図を見て走ってきたのだけど、雨ヶ岳を下ったらあとは100m登って100m下ってという感じで本栖湖エイド到着だ。そう信じ込んでいた。

 

ところが目の前にはドーンと大きな山がそびえ立っている。 ま、登っても途中でぐるりと巻くんだな。そんな認識。地図をしっかり確認してあれば竜ヶ岳を登ってガーンと下って初めてエイドということは一目瞭然なのだけど、こだわるようだけど高低図だけしかその時は見ていなかったのだ。おかしい、いつになったらつくんだ。え、え、え?ウソだろ。ウソだろ。もう思考力が激しく低下している頭がさらに混乱に混乱を重ねている。延々と竜ヶ岳を下る、下る、下る。400mくらい登ったあと500mほども下るのだ。
HALさんも再び追いついて来て、もう二人とも無言だ。ハリ天にいたってはプリプリと怒っている。しょうもない。

 

ようやく平らな下まで降りてもまだエイドではない。タッキーさん、サエキさん、agohigeさんが出迎えてくれた。どう?って聞かれて、もうやだぁ~!思わず叫んでしまったよ。
さらにあと500mで~すと、広い芝生?を走って走ってようやく本栖湖スポーツセンターに到着。暖かい拍手と歓声で迎えてもらっているのに怒ってる。ごめんなさいだ。ikeさんが手を振ってカメラを構えてくれているのに怒ってる。ごめんなさいだ。ハリマネが出迎えてくれ、ばぶぅやかなちゃんもいて、すごいよすごいよって言ってくれるが、まだ怒ってる。ごめんなさいだ。
 
外のベンチにとにかく座って一息。kojikenがやめていなくて山に入ったと聞いてビックリ仰天。さらに膝が痛くて走るどころではないはずのinoxさんも続いて山に突入したと聞いてひっくり返った。みんな半端ない。
ようやく当たり散らしていた怒りが収まってきた。腹が減っていたのだ。中にカレーがあるって。食べる食べる。
室内に入って鹿カレーの大盛りセット。辛くて美味い!もうむさぼり喰らう。足らんぞ。カッパ飯やナメコ汁もおかわりだ。ようやく落ち着いてきた。冷静さも戻ってきた。
 
naoさんもちょっと前に到着だと言うし、こっしーもカレー中。寝ていたというニシムラさんも来て一緒に喰らった。もう来年の出場はないよねぇってうなずき合う。そんな感じ。正直な心の内。レース自体は面白くてもコースが楽しくない。もう一度行ってみたいって思えない。本当にそう思ってしまっていたのだ。一生懸命にコース作りに励んで下さって方々、そして苦労に苦労を重ねて出来たコースに対して失礼を承知で本音を吐露してしまった。これ一度でいい。
【呆然と】



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UTMFレポ_その3

2012年05月25日 | 大会レポート



【A4~A5・富士山御殿場口太郎坊】
8km/1:57:12(202位)2:19am(予定は3:00am)

すばしり出発。富士山に向かって高速インター横を緩やかに登る。広い道だけど車も通らない。って時計を見たら日付が変わっていたんだ。深夜だよ。空を見上げればこれでもかって程の☆。そうだ忘れていたけどつぶやいておこう。暗闇の道路の端っこでiPhone取り出してカチカチ。エイドでやっておけよって話。ランナーズアップデートでしっかり追っかけは出来ているみたいなので、夜中だしハリマネ通信は省略。明日始発で出てくるのだからとっくの昔に寝てるしね。
そんなことしていたらUTMB完走者のエスパ糸さんがやってきた。ロードの登りは楽しくマラソンの話なんかして盛り上がる。
間もなく砂礫の道へ突入。お別れして先へ行かせてもらう。この辺りからは一人旅の時間が多くなった。ウルトラは出会いの競技でもあるけど、この一人黙々と進む静かで贅沢な時間も最高だ。

リズムをつけた応援の声がだんだんと近づいて来て、ついに太郎坊到着。ヤジさんやくりちゃんが仲間と写真撮影中。と、シャッターを押していたのはここでボランティアスタッフのひろみちゃ~ん! 
ハグだよハグ。グイグイと元気注入してもらう。
ランナーズのクルマタニさんも! 
ハリ天さんですか?砂漠ランナーのかばっちさんと一緒でしたかって彼のサポーターの女性が心配そう。かばっちさん、ツイッターで実況中継していたから状況刻々なんだ。現代のハイテクレースはこんな所が愉快だ。
テントではさっき山中湖で歌を歌ってくれていた六花さんが温かい蕎麦をどうぞ~って。ストーブの周りの椅子に座ればたてーのさんが。あれあれ喘息が出てしまって大停滞中と。ついさっきまでそこに胃をやられてしまった女王・間瀬さんが・・なんて話を伺いながらぱくつくハリ天。
フラッシュ焚いた写真はイマイチだからカメラはもうあまり出番なし。なのでレポも写真なし。

【A5~A6・水ヶ塚公園】6km/1:04:13(193位)3:23am(予定は4:30am)

寒くなるので太郎坊エイドは10分の滞在で下り始める。選手はものすごくばらけてきた。ゴチャゴチャとトレイルに入るものとばかり思っていたらずっと国道・富士山スカイライン?
アカさんと同じトライアスロンチームという方が後ろから来て、しばらくご一緒。みんなちょっとトライアスロンから遠ざかっているというのが面白い。おんなじだ。ちょっと気合いを入れれば上りだって普通に走れるのだけど、こんな所で気合いはいらないかと時々歩く。っていうか歩き。ロードなので気楽。今回のコースは思っていたよりずっとロード率高く、軽いアディゼロジャパンって大正解だよ。
程なく水ヶ塚公園到着。腹減った~。
色々あるよ~。ボランティアスタッフの女性達がさぁ、さぁ、さぁと手ぐすね引いて待っていたって感じでにこやかに迫ってくる。カツバーガーいかが?う~ん、さすがに飲み込めるだろうか不安。1番に手を伸ばしたかったけど、う~んう~ん、そばください。水餃子は入れますか。ハイ!!ストーブの側の椅子に腰掛けてがっつく。で、ふと後ろを振り返ると毛布をはいで起き上がったのは・・・ランチさんじゃないですか。寒くて眠くて寝込んでいたと。そして目の前にはすごいお久し振りのTJARチャレンジャーのイワサキさん。祝再会の固い握手。naoさんが到着して、ハリ天がスルーしたカツバーガーをほおばっている。たいしたもんだ。コーヒーもいただき14分の滞在。

【A6~A7・富士山子どもの国】9km/1:59:41(201位)5:23am(予定は6:00am)

トイレに寄るというnaoさんに先んじて4時前にスタート。夜明け前の一番冷え込む中で笑顔で接して下さるボランティアスタッフの皆さんの拍手と声援に見送られ走り出す。と、コース誘導して下さったボランティアの男性、突然に「今回はハイドレーションは大丈夫ですか」・・・ガーン!思わず大笑いで崩れ落ちそうになると、去年のハセツネでのハリ天のハイドレ破裂事件の時に近くにいたとのこと。今回はちゃんと新品のハイドレにしたこと、さらに子どもの国エイドに預けたドロップバックの中にも念のため予備のハイドレを入れてあることを伝えたのはもちろん!(って威張ってどうする!)
何かすごくリラックスできていい感じでスタートできた。人間の感情の動きとそれに伴う筋肉の動きって微妙に関連し合うのだ。kin29さんが入れ替わりでエイド到着。
間もなく夜が明けるのだと思うと心浮き立つ。
が、ゲレンデに出てこの急坂を下るのかと思ったらうんざり。膝へ来る。それからもどうしてこんな所をってコースが続く。村越先生ならではの設定か。まるでロゲイニングか。だんだん空が明るくなってくる。
 
前にヘッドライトの明かりで外人さんがいたので近寄ったらロスト、ロストと騒いでいる。後から後から選手もやってきて、少し戻ってコース復帰。
富士山、富士山と唱えながら右後方をしょっちゅう確認。ついに見えた!朝日に輝く富士だ。
 
でもせっかくなのにここを走りながらでは外国人選手の多くは気づかないだろうな。残念。外国人に日本の誇るフジヤマはしっかり見せてあげたい症候群なのだけど、昔から。写真を撮るためにちょっとコースを外れたり。
 
陽が昇ってから記憶がちと曖昧だけど。naoさんに追いつかれて先行されたり、どこかで入れ替わっていたこっしーとまた一緒になったのもこの区間だったかな。ハリマネが始発電車に乗って河口湖駅へ。八木崎公園の駐車場の車をピックアップしてA8の西富士中学校へ先回りという手はずになっている。ちゃんと電車に乗ったかな。調子よくてこちらが早く着き過ぎるのも問題だぞ(ってそんなことは決してなかった)。
こっしーと一緒に子どもの国に到着。って園内広しだから、あと1kmって言われてからエイドまで確実に倍の距離はあったな。
エイド上の東屋の横で何故かkojikenが、あ、ハリ天さんだと手を振ってきた。やっぱ撃沈来たか。相当上位を走っていた模様だけど一気に崩れ落ちていた。いつものパターンと言えば簡単だけど、行きたくなる気持ちはわかる。若さとはそう言うモノ。色んなモノとのギリギリの勝負。
アカさん、ランチさん、とよっちさん、こっしーにnaoさん、バンビ君は応援だ。知った顔がゾロゾロと集う中間エイド。提供して下さるありったけのものを胃袋に詰め込む。ドロップバックを確認。何を持ち替えるんだっけ。着替えはしない。じゃぁなんだっけ。そうだバッテリーだ。Garmin310は18時間くらいで電池寿命が尽きる。きちんとログを取るためには途中充電が必須なのだ。補給はエイドの食事でまかなえていたので補給食(ジェル)の類はほとんど減らず。気持ち補充。
ここでは延々51分滞在。貯金を全て使い果たした。

つづく。

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UTMFレポ_その2

2012年05月24日 | 大会レポート


naoさんブログより無断拝借】


【A1~A2・二十曲峠】13km/3:01:10(280位)20:19pm(予定は21:00)

 
14分の休憩の後、エイド1をこっしーと一緒にスタート。久し振りにレースを走る(STY)というなっちゃんがしばらく併走してくれた。元気そうで何より。翌々日未明に一緒にゴールすることになるnaoさんもこの時近くを走っていた。こっしーといい感じで進む。登りは無理せず早歩き。こっしーは近頃はすっかり忘れたというが、その昔トライアスロンもやっていたハセツネチャンプのS氏にも勝ったことがある強豪トライアスリート。ハリ天の長女がトライアスリートだった頃のコーチでもあり仲良しのチームメイトでもあった。いつしか親父のハリ天との付き合いになってしまった。ここんところが実に面白い。もっと爆発的な走りが出来そうなのに、何故かロングではいつもハリ天と一緒に進むことが多い。今回も御多分に漏れず、だ。

やがて陽が沈み、ちょうど赤く染まった富士山の姿。やっぱり美しい。好きだなぁ、富士山。

杓子山の登りで徐々に離され単独走に。勾配が一気にきつくなるが夕闇に浮かぶ富士山が美しいのでみんな許しちゃう。
 
いよいよライトスイッチオン。第1回目の夜の部突入だ。風が吹いていて涼しくなってきた。暗闇の中にカメラマン。おっとその声は翔くんじゃないか。取材陣も長丁場で大変だ。トレランやトライアスロンレースの写真で大活躍中の彼とは第1回の斑尾50Kのレース中に写真を撮りっこして以来仲良くなった。次女と同い年だから息子みたいなもんなんだ。
やがて後方からあんちゃん。今年はトルデジアン挑戦と言うからすごい!いつもレースで応援していただいてばかり、そう言えば一緒に走るのは初めてだった。色々な話が出来て楽しい漆黒の時間。あっと言う間に煌々と灯りが灯る第2エイド・二十曲峠(31km)へ到着。20時19分。スタートから5時間19分なり(予定は6時間)。
 
お子さんの運動会を振り切っての参加だけに気迫十分のHALさん、こっしー、猛虎2号さんらが到着していた。しっかり座って足をブラブラ上げておく。もう5時間以上が経過したけど、やっぱりこれがいいペースなのかそうでないのか皆目検討がつかない。どうだろうなぁとボーッとしてたら、HALさんも、コッシーも、あんちゃんも次々お先にと。
ハリ天も12分の休憩の後、闇夜の中へとスタート。
 
 

【A2~A3・山中湖きらら】7km/1:08:13(274位)21:27pm(予定は22:00)
 
この区間は短いので気分はとっても楽。1412mの石割山を目指す。時折振り返ると下の方から続くライトがここにいるぞという存在をアピールするかのように揺らめいている。上を見上げれば満天の星。文句なし。風が強かっただけに夜空がとってもクリアだ。皆ウインドブレーカーを羽織っているけど、ハリ天、寒さはちっとも感じない。確かにエイドで止まっていると急激に冷えてくるけど動き出せば大丈夫。
ちょっと足の勢いが失せていたけど、ロードに出たらいきなり元気が蘇った。やっぱり平らな所は楽ちんだ。自然にピッチが上がって一気に山中湖きらら。9時過ぎなのに大勢の人が賑やかに華やかに選手達を迎えてくれる。びっくりするような明るい雰囲気だ。これはすごい。ちょっと今までのレースでは経験したことのない感覚。併設のステージでは六花さんがギターの弾き語り中。広い芝生に走路が区切られ、サポートの人々や到着済みの選手達がくつろいでいる。
 
XCESSサポート隊のばぶぅ、かなちゃん、そしてモロちゃん達の顔を見てホッとして、そばで足上げ。飛ばしていたkojiken情報など聞きながらワイのワイのでリラックス。予定よりまだ30分以上先行中。
 
 

【A3~A4・すばしり】16km/2:54:19(226位)21:54pm(予定は22:00)
 
一人でスタートしてロードを淡々と進む。シューズの紐がきついかと緩めていた所へ「あっ、ハリ天さん」とかばっちさん登場。そこからはこの日本が誇る砂漠ランナーと快調ボイスモードにて。トレイルに入ってからの登りはいいピッチで引っ張ってもらっちゃった。先行していたkin29さんにも追いついた。内転筋がピクピクだとか。途中ロストか?という雰囲気で選手達が集まっていたあたりからかばっちさんに先行。調子が出てきたのでそのまま行かせてもらった。
三国山ハイキングコースはとても走りやすく気持ちよかった。昼間だったらさぞかしいい雰囲気だったろうな。それだけがちょっと残念。前後の選手もばらけて来て気持ちよく快調に走っていたのに、後方から熊鈴を鳴らしながらもっと快調に迫る選手あり。
誰だ誰だ。やっと追いついた~と100万ドルの笑み(見えないけど)と共に横に並んだのは50台ライバルの一人、アカさん。神経痛はどうですか?なんて年寄りくさい話に盛り上がるもほんのちょっとの間。やたら元気な足どりでどんどん遠ざかって行ってしまった。ま、いいか。下りに入ってずっと先行されていたくりちゃんに追いつき追い越す。ロードに出て一人ぽっちでわかりにくそうな住宅街のところで左に大きく曲がろうとしてると、後ろからやや小声で「ハリ天さん?」って呼ばれたような気がしたけど、空耳かなとそのまま前進。でも待てよ、呼ばれたよなぁ。もう一度振り返ると女性が小走りに近づいて来て「ハリ天さん!」
おぉ、naokopだぁ!それからはいつものマシンガントーク炸裂。こちらも一気に元気三倍増になる。ホント嬉しい応援。車がガーッとバックしてきてご主人のakihageさんも。抑え目でいいペースじゃないですかって。もう引き上げる寸前だったとか。会える時ってこんなピンポイントで会えてしまうんだなぁ。なんだか一気に力湧いてきた。

 
元気にくりちゃんと一緒に道の駅・すばしり(第4エイド)に到着。タッキーさんにサエキさん、鏑木さんご夫妻も迎えて下さった。九州のsoさんがいたり、kin29さん、ばななさんが来たりと結構賑やか。suuさんjunさんのエイドも。
2階に上がってきのこ汁や甘酒をいただきのんびり出発。ちなみに予定より約40分先行中。

本日ここまで。

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UTMFレポ_その1

2012年05月23日 | 大会レポート


【Photo by Mr.Saeki special thanks!!】

【スタート・河口湖大池公園~A1・富士吉田市工業団地】18km/2:18:12(270位)

いつもの山の中のトレイルレースとは違い、ここ河口湖大池公園はトライアスロン会場かと見間違う華やかな雰囲気で満たされている。トップ選手から我々のような一般選手までまず見事に顔が揃っている。否が応でもテンションは上がる一方。
 
スタート時刻が近づけば近づくほどそのテンションはぐんぐんと高まり、ついに5月18日(金)午後3時ちょうど、当初より1年遅れでついにウルトラトレイル・マウントフジがスタートした。強い5月の日差しが燦々と降り注いでいたけど、スタートの瞬間は武者震いするような感覚だった。

 

洋風の建物が並ぶ公園前道路には両側に驚くほどの観衆。ちょっと日本的でない、実に絵になる光景にジーンと来た。さぁ、これから約160kmのぐるりだ。先が読めないレースだけどとりあえずは楽しく苦しんでこよう。

河口湖大橋を渡って北上最初のトレイルに入る。超ウルトラランナーの笑石人さんやニシムラさんと楽しく進んだ。

富士山が輝いている。素晴らしい天気になった。開催にこぎ着けるまでの苦労をチラチラッと伺っていただけに関係者の皆様の嬉しそうな顔も目に浮かぶ。
 
と、いい感じなのだけど手元のガーミンによれば心拍数が高いじゃないか。スタート直後の興奮も収まり、序盤のペースを探りつつだけどキロ6分くらいなのにすでに150台。あり得ない。普段だったら110程のスピードだ。スタート前に興奮しすぎて水を摂っていなかったせいかな。やや脱水気味なのかも。血が濃くなっているってこと。

気にはなったけど、今日はタイムや順位を気にすることはないのだ。まぁ、のんきに行こう。次から次へ現れる知人達とそれこそ次から次へのご挨拶会。みんなこの日を待ち焦がれていたせいか顔が紅潮している。いや、暑いだけ?


【突貫さんはNHKオフィシャル】

林道の登りを終え、アスファルト道路へ。またトレイル経由で住宅地へ。途中大きな富士山がドーンと眼前にそびえ、これから先この富士山を色んな角度から眺められるんだとワクワク感増大。(という期待がものすごく大きかった)
 
今回は試走を一切していないのでどんな景色が現れてくれるのか余計に楽しみなのだ。

最初のエイドへは2時間18分で到着。予定は3時間としていたのでだいぶ早目の到着。ばぶぅ、モロちゃん、かなちゃんがさっそうと手を振って迎えてくれた。junさんにsuuさんも今回はサポート隊と。

 

事前にチャレンジ富士五湖やOTKで試してきたUTMF用作戦は一定の間隔で「歩き」または「足を上げて休ませる」こと。ただ、ロードの大会と違って勾配が急になるトレイルレースでは歩かざるを得ない状況が度々やってくる。なので「一定の間隔で歩く」という作戦はあいまいになる。ならば次、「一定の間隔で足を上げて休ませる」作戦。長丁場のこのレース、2時間おきくらいに作戦を敢行しようかと目論んでいたけど、エイド毎にしよう。で、さっそく補給より前にザックをおろして草むらに横になり足を上げてブラブラ。
さて、このペースが速いのか遅いのかそれともまさにちょうどなのか・・・一切が不明。なんでこんな所にいるのかと言う人もいれば、ブログを読んで下さっていてだいぶ速いんじゃないですかと指摘して下さる方もいた。
鏑木さんがやって来ていて励ましていただいた。押さえて押さえて。

つづく。

※って、こんな調子じゃ終わらないので明日からはもっとはしょります。

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Photo of UTMF

2012年05月22日 | 大会レポート



休みの本日、レースレポに取りかかろう、取りかかろう、取りかかろう・・・。
って、でもゴール後より、日曜日より、忙しく立ち働いた昨日より、今日のだるさが最大級。
ボーッと浮腫みきった足を眺めているうちに時間だけが過ぎ去っていく、そんな一日。

で、今日のところはハリスポ写真をアップだけ。
ハリマネ撮影、2日目の19日(土)9時半から2時半くらいまで応援に出向いたA8・西富士中学校にて。 

夕方5時15分から夜9時15分くらいまで滞在したA9・本栖湖スポーツセンターにて

ハリ天カメラでの写真

とりあえずこれらをアップします。

オリジナルサイズでご希望の方は、別アルバムです。
合い言葉「UTMF」を入力してお入り下さい。→こちら

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祭りのあとは

2012年05月21日 | 日々奮戦

祭りのあとぉの さび~しさが
いやでも やぁってくる~のなら
吉田拓郎「祭りのあと」(作詞:岡本おさみ)

なんていう暇なく、今日は東京では前回は173年前(1839年09月08日)で次回は300年後(2312年04月08日)だという金環日食。UTMFの時と同じように直前に盛り上がる我が家。高校地学部的長男は朝の6時に学校集合だと騒ぎ、母親は早出の息子の弁当作りで朝寝は出来ず、出来ないどころかいつもより早くに起き出し見送り、さて我らも観察だ。けっこう感激。
【リング型木漏れ日に感激!】

さらに、休み明けの仕事は激激激。おかげさまでのんびりする暇なく、かろうじてどうしても食べたくて仕方なかったラーメンを食べにダッシュし、赤味噌ラーメンを大盛り+半ライス+ハリマネの激辛担々麺三分の一横取りし、戻ってこしあん饅頭をコーヒーでぱくつき、あとは働き続けた。そして仕事中は160kmという一般の人には想像することすら難しい距離についてあぁだこうだと解説し、自分でも大いに余韻に浸りこんでいるうちにあっと言う間に1日は過ぎ去り、ようやくありついた夕飯は超リクエストのハリマネ特製餃子を好きなだけ+我慢の子だった祝杯はプレミアムモルツ。今日はこれでバッタリだ。

まったく、祭りのあとどころじゃなかったのだ。
レポなんて手を付けるどころじゃなかったのだ(言い訳)。
Twitter&facebook&ブログにコメント下さった方々、ゴメン!!  なさい。

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言った通りでしょ、のUTMF

2012年05月20日 | 大会レポート



笑い合い、語り合い、苦痛にあえぎ、顔しかめ、食べて飲んで走って歩いた「ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)」。
長い長い時間をかけて完走しました。

17日のブログ記事で「タイム予想」。細かいけど根拠を突っ込まれると実にあやふやな見積もりで出した数字はざっくり36時間!

計算なおちゃん(家で言われているハリ天のこと)の頭は自己最長不眠記録と自己最長連続運動時間の大幅更新により、ほとんど計算不能状態に陥っていたのではありますが、天の神様が最後の最後にきちんと演出を施して下さったおかげで、ずっとからみっこしていた一人、naoさんとスプリント&手繋ぎゴールは、宣言タイムの14秒前!
足が痛くて(激しい筋肉痛)よれよれしていたはずなのに人間の体って不思議なんですよ。
我ながら出来過ぎの35時間59分46秒、150位で最後だけ全力疾走ぶっ倒れゴールを果たしました。
ね、予想タイムとピタリでしょ。

Twitterやfacebook、ブログで熱い応援コメント&メッセージを下さった方々、ランナーズアップデートで追っかけ応援して下さった方々、本当にどうもありがとうございました。

短時間ガツンと眠り、あとはひたすら食べまくってます。
今日はここまで!

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タイム予想

2012年05月17日 | 日々奮戦


【いざ出陣】

どれくらいを目処に走ります?って聞かれて、前日になっても、わからな~い、わからな~いばかりじゃ埒あかないので、勇気を振り絞って各エイド通過希望時刻をシミュレートしてみた。

A1富士吉田市工業団地(18km)18:00 →A2二十曲峠(31km)21:00  →A3山中湖きらら(37km)22:00 → A4すばしり(53km)1:00 → A5富士山御殿場口太郎坊(61km)3:00  →A6水ヶ塚公園(67km)4:30 → A7富士山こどもの国(76km)6:00 → W1北山(91km)8:30 → A8西富士中学校(102km)10:30 → A9本栖湖スポーツセンター(129km)18:00 → W2鳴沢氷穴(142km)20:00  →Finish河口湖大池公園(156km)24:00 (完走タイム33:00)

試走ゼロなのでこんな感じかなぁと「速い選手」の予想タイムを元に全くの希望的観測でエイヤ~!って出してみたけど。
フルマラソンの前や去年のサロマ湖100kmの前なら、自分がやってきた練習やそのタイム等からだいたいの予想は立てられる。ちょっと高めの目標でもアドバルーンを最初に揚げてしまう得意の作戦で実現できることは多い。だけど、明日のUTMFはそういう準備が出来ていない(していない)からアドバルーンの揚げようがわからない。

タイム予想出してみたものの、33時間でフィニッシュだなんて甘過ぎるな。3回走った約128km/7300mUPだったTTR(青梅~鴨沢~高尾)で最高22時間台、最遅で29時間台。22時間台の時は元気だったけど(2007年)、29時間だった2008年の時は苦労したっけ(分割レポのこの回あたりから悶絶)。あの後プラス30kmって感じか。つぶれてなくてもあちこちの激痛で秒速10cmってことになるかもだから・・・・

ということで最後だけプラスしてざっくり目標は36時間!未明のゴールは寂しすぎるかなぁ。とか色々計算なおちゃんしちゃうと思うので、結局、やっぱり、本番は臨機応変に!

興味ある方はランナーズアップデート(UTMFのトップページからリンクされています)で追っかけて下さい。ナンバーカードは459(しごく、至極?)です。

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緊急!UTMF用チビちゃん人形

2012年05月17日 | 日々奮戦


【緊急告知】

皆さんのおかげでUTMB始め各地のレースでもお馴染みになりつつある来週87歳になる義母手作りのトレランの守り神「チビちゃん人形」。今回のUTMFでも大勢の方からザックに付けるよって言っていただき嬉しい限り。
初めて付けてくれたのはゴンゾー氏(遡ること5~6年前)。その時に見事入賞!
(その時の記事をさっき本人がリンクして下さいました、サンクス!)
以来色々な方が次々と快走&安全完走出来たというエピソード多々ありです。(かのキリアンの手にも!)
まだ、持っていないけど欲しい!って方は明日会場でハリ天に声をかけて下さい(タイミングが合うかなぁ)。UTMF用に安全ピン付きで差し上げます。またはA8西富士中学校エイドにハリマネも持参します。是非声かけて下さい。

別ネタは後ほど。

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禁酒中

2012年05月16日 | 日々奮戦



10日前から禁酒中。
とは言っても勝負レースの前だからとかのストイックな感じではなくて、いつものこと。1ヶ月前、2週間前、10日前、1週間前、3日前、前日・・・の各パターンがあるけど、今回は10日前バージョンを採用。
本当はそんなこと気にせずに普通に行きたいのだけど、それをやってしまうと当日苦しむのは自分。長距離を走る前にアルコール分解に肝臓を使わせると、ハリ天の場合、てきめんこたえてしまうのだ。横っ腹が痛くなる。横っ腹と言うより右背中の奥の方がシクシク。沈黙の臓器と呼ばれる肝臓なのに明らかにあえいでいる感じが分かってしまうのだ。要するにか弱いのだ。
長距離長時間運動に肝臓が果たす役割は大きい。本番でも練習でも長時間運動の前はなるべく肝臓に余計な仕事をさせないこと。長い経験から仕方なく獲得したハリ天なりのせめてもの対応策なのであります。

アルコールはやめているけど、今回は特に減量作戦もなしなので好きな物を好きなだけ食べているし、ストレスはないのだ。それより何より、さぁ、もう早く走りたいよってうずうずしている2日前。

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