さて、続きです。
chinさん騒動で一気に賑やいだもののいつもは静かなルート。棒ノ嶺より先はぐんと人の気配が少なくなります。先行するかどさんやトモさん達の姿は見えません。朝から少々気圧されていて、今回の自分のお気楽さが何だか際だっている感じ。巡航スピードが違うペターくんがやがて視界から消えて行き、先週フルマラソンを自己ベスト(サブスリー!)で走ったばかりというポカラさんと淡々と進む。昨年のハコネ50Kの後半をずっと一緒に走り、北丹沢でのレースもほとんど一緒に走り、ハセツネも後半の一部を一緒に進んだ他ならぬポカラさん、よくよくペースが合うのですね。
と、淡々と進んでいたのに何やら話し声。振り向けば遙か前にいるはずのペターくん。2度目の道はずしだった模様。以後、しばらくは3人で。
ペターくんとも昨年は随分競り合った。何かと縁が深い二人を引っ張るハリ天、いや、二人に煽られるハリ天。
日向沢ノ峰の急登では、棒ノ嶺からどうしようか思案続きだった応援ランのリキちゃんがまたまた追いついてきて、すごい勢いで登りきっていった。いつもと違うぜ。地図を見ながらどこで下りようか迷っているので、一杯水まで引きずり込んでしまった。
足も体もあんまり芳しくない。が、蕎麦粒山を越えれば走れる区間だ。霧が立ちこめ眺望は一切きかない。
ペターくんは頂上で待っていてくれず先行。どうやら今年は全てのレースでハリ天の魔の手から逃げ切る意志が強いようだ。そう、どんどん行くがいい(と余裕を見せておく)。
「今日の目当て」が不明瞭なハリ天とフルマラソン明けのポカラさん、初めてのルートに心打たれているリキちゃんと3人で走る走る。途中、わざと道を譲ろうとしない頑固な登山者にも遭遇。ただ追いついただけなのに何やら怒っている。みんながみんな理解してくれていると思ったら大間違い。ブームと言われ始めたトレランだけに気持ちよく走り続けるための心配りも一層必要。
雨も落ちてきて気温もグンと下がっている。ウインドブレーカーをようやくまとう。第1回大会の時はたっぷり給水できた「一杯水」では、ポタンポタンという程度の水。
《第2CP 一杯水避難小屋 5:36》
すぐ先の避難小屋ではホリウチさんがたっぷりの水・コーラ・サイダー・バナナを担ぎ上げ、気温2℃の中を待っていて下さった。なんというお心遣い。ありがたい。たっぷり大コップ2杯のサイダーとでっかいバナナをいただく。
さて、鴨沢まで行っちゃおうよと誘いをかけるも、ライトの用意のないリキちゃんはここまで。後ろから程良くつついてくれました。ありがとう!
ポカラさんと二人になって、しっかり走り続けます。標高も上がり、吐く息も真っ白。霧に煙る木々は幻想的な雰囲気で我々を包み込んでいきます。
残念ながら、今日はここまで。意外や意外、時間がとれません。わざと引っ張るわけではありません。あしからず。ハリ天