JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

アルコール・ハイには言われたくない

2009年01月28日 | j-l

今朝は久しぶりに寝坊をしてしまいまして、いわゆる二度寝ってヤツですね、おかげで朝食抜きになってしまいました。思えば朝食を抜いたのはいつ以来でしょ?それほど欠かさないものが抜けるとどうにも調子が狂います。しかも昼食が2時って・・体格的にこれはきつい(笑)

それはともかく、今日も一日良い天気で、夕焼け時に珍しく港の近くにいたので写真を撮ってきました。

冬この時間の港というのもなかなか風情があるものでして、車に戻って車中に流れていたのが今日の一枚、ピアノはなんとも気分的にあっていたのですが、『唸り』がねぇ・・・くそぉ!まっその話は後にして

ころっと話題は変わりますが、
みなさんは、横山秀夫原作『クライマーズ・ハイ』を、本か、映画か、テレビドラマかでご覧になりました?
私は今きっさ堤真一主演の映画を見終わりました。
ちょっとばかり昼夜忙しかったので二日がかりでしたが(できれば一気に見たかったのですよ)、なかなか面白い映画でしたねぇ。

1985年8月12日、『日航ジャンボ123便墜落事故』
友人の当時つきあっていた彼女の叔母さんが、あの520人の犠牲者のお一人だったこともあって私は鮮明に覚えています。
当時、あの原形を全くとどめないジャンボ機の残骸をヘリコプターからの映像で目にして、生存者があったことにも驚きましたけど、後に発表された犠牲者の方々が死を目の当たりにした中で走り書きされた遺書に、深い感銘を受けたことを思い出します。

マリコ、津慶、知代子
どうか仲良く がんばって ママをたすけて下さい
パパは本当に残念だ、きっと助かるまい 原因は分らない
今五分たった
もう飛行機には乗りたくない どうか神様 たすけて下さい
きのうみんなと 食事をしたのは
最后とは
何か機内で 爆発したような形で
煙が出て 降下しだした どこえどうなるのか
津慶しっかりた(の)んだぞ
ママ こんな事になるとは残念だ
さようなら
子供達の事をよろしくたのむ
今六時半だ
飛行機は まわりながら 急速に降下中だ
本当に今迄は 幸せな人生だった と感謝している

当時、大阪商船三井船舶神戸支店長でいらした河口博次さんの胸ポケットに残された219文字にも及ぶ遺書であります。

まち子
子供よろしく
大阪みのお 谷口正勝
6 30
     (チッソ株式会社ポリプロ繊維部主任 谷口正勝さん)

恐い 恐い 恐い
助けて
気もちが悪い 死にたくない
まり子
        (日本航空大阪支店勤務 白井まり子さん)

まだまだ多くの遺書が残されておりましたが、どれも死を覚悟して吐露する言葉の重みを痛感します。

玉虫色の事故原因に対し、未だ再検証を望んでおられるご遺族の皆様のお気持ちは痛いほど分かるような気がします。

話を戻しましょ、
『クライマーズ・ハイ』は、この『日航ジャンボ123便墜落事故』の原因を追及していくという内容のものではなく、実際に当時上毛新聞記者であった横山秀夫氏が描いた、架空の群馬県の地方新聞社・北関東新聞社の中での、地元で起きた世界に類のない航空機事故を受け、記者達が、新聞社が、人間達が繰り広げる、報道を巡っての人間模様というか、いわば「記者ドラマ」なのでありますが、
けっこう引き込まれましたねぇ

ただ、「クライマーズ・ハイ」という言葉に結びつけるために、主人公と息子、主人公と同僚の登山仲間、そしてその息子、このシチューションも話の流れも今ひとつ無理矢理のような気がして、できるなら素直に「記者ドラマ」で良かったかな、みたいなね。
そんな感想を持ちました。
まっ「アルコール・ハイ」の私に言われたかぁ無いでしょうけど・・・・
とは言っても面白い映画でしたよ。ご覧になっていない方にはお勧めします。

さて、今日の一枚は、先ほど話に出ましたキース・ジャレットです。
私の所有盤の中では最新録音盤の部類に入る、ミュンヘンでのライブCDです。(笑)

キースの話になると何故か文句を言いたがる私。ならば「買わなきゃいいのに」「聴かなきゃいいのに」って話なんですが、そのくせこうして車の中で聴いていたりするんですよねぇ・・・自分でも不思議だ(笑)

以前『唸り』の話はしたことがありましたよね。キースだけでなく、『唸る』ピアニストは多いんですよねぇ
でもね、何故かこれがバド・パウエルなんかだと私ゃ許しちゃうんですねぇ、ところがキースはいけません。何故なんだかは分かりませんがいけません。(笑)

今日のアルバムも、ちょっと『唸り』過ぎでしょ、
「MY FUNNY VALENTIN」の出だしのソロなんか嫌いじゃないし、ほら、夕暮れの港なんかにゃじつに良いんですよ。
「だから『唸る』なってぇの!」(笑)

キース好きの方には、またまた申し訳ありません。
アンチ・キースは、裏を返せばキース好きって事で、ご勘弁あれ。

STILL LIVE / KEITH JARRETT
1986年7月13日録音
KEITH JARRETT(p) GARY PEACOCK(b) JACK DeJOHNETTE(ds)

DISC 1
1.MY FUNNY VALENTINE
2.AUTUMN LEAVES
3.WHEN I FALL IN LOVE
4.THE SONG IS YOU
DISC 2
1.COME RAIN OR COME SHINE
2.LATE LAMENT
3.YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC EXTENSION
4.INTRO
5.BILLIE'S BOUNCE
6.I REMEMBER CLIFFORD