JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

カクテルグラスは似合わねぇ

2009年01月31日 | a-c

只今嵐が通過中・・・
今のところ雨はそれほどでもないのですが風が強くて、東側の窓をガタガタ揺らしています。
そんな嵐が近づきつつあった昨夜は、いつものバーでクダを巻いてきました。

いつもならメインのバーボンへ進む前の食前酒はビールと決めているのですが、昨晩はウォッカマティーニなんぞをお飲みになられまして(笑)
以前もお話ししましたが、私はいわゆるカクテルという類はほとんど飲まないのでありますよ・・・・・

ここのマティーニは、まずベルモットで香り付けした氷にウォッカ(もちろんジンでも良いんですが)を注いでステアーして、冷やしたグラスに注ぐというもので、香り付けしたベルモットは別グラスでオリーブの実とともに出してくれます。
「おう、ドライでいいねぇ」
って、いつも飲まないわりにはけっこう好きかもしんない(笑)

しかし、カクテルグラスがこれほど似合わない男は、他にはいないんじゃないかってくらい、私ゃ絵にならない男だと鏡もないのに感じてしまうのでして、「甘いから飲まない」とか、「チャラチャラした酒は嫌いだ」とか言って飲まない真の理由は、そこにあるのかもしれません。
ビジュアル的にもっとも似合うのは、縁の欠けた茶碗であおる日本酒?
そんな男が、バーの片隅でカクテルグラスやらブランデーグラスってねぇ、ワイングラスですら違和感があるのに(笑)

まっ、食前酒は一杯だけにして、ベルモットで少々甘くなった口の中を、ストレートのバーボンで一気にいつもの世界に引き戻し、そこからは・・・・
「ママ、今日俺何杯飲んだっけ?」
午前3時までママと飲み続けたのでありました。めでたしめでたし(笑)

さて、今日の一枚は、ケニー・コック率いるコンテンポラリー・ジャズ・クインテットのデビュー作です。
若干時代遅れで現れたブルーノートのあだ花みたいな感のある同グループですが、デトロイトで活躍していた彼らをニューヨークに呼び出して録音したわけではなく、ブルーノートがデトロイトにわざわざ出向いて録音したという点から、期待度は大きかったのかもしれません。

内容は、ライナーノーツにあるごとく、マイルス・黄金のクインテットを思わせる演奏で、私なんぞにとっては、この時すでにオール電化のお宅に住んでいらしたマイルスより、時代遅れと言われてもこちらの方が好きですねぇ(笑)
ジョー・ヘンダーソンの弟レオンもなかなかよろしいんじゃないでしょうか。

白人でありながら、ひたすらに黒人スタイルを追求したコック、「それもまた良し」ってとこだと思います。

INTRODUCING KENNY COX
1968年7月12日録音
KENNY COX(p) CHARLES MOORE(tp) LEON HENDERSON(ts) RON BROOKS(b) DANNY SPENCER(ds)

1.MYSTIQUE
2.YOU
3.TRANCE DANCE
4.ECLIPSE
5.NUMBER FOUR
6.DIAHNN