JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

金明竹?

2009年01月12日 | g-i

寒い日が続きます。一昨日あたりから顔をもたげてきた風邪の馬鹿たれも寒さに挫けたのでしょうか(笑)今日になって頭痛も喉の違和感も良くなってきたように思います。今日一日おとなしくしていれば間違いなく退散するでしょう。

今日は『成人の日』。といってもハッピーマンデー法の制定以降は、連休の初日、つまり昨日に式典を催す自治体も多いようです。
晴れ着やスーツに身を包む若者はきらびやかで良いものでありますけど、目にするたびに「あれ、俺の時もあんなに幼顔だったっけ?」なんて感じるのは、私がいかにオヤジになってしまったかという証拠ですか。
さらには、我々が成人になったときより今は『個性の時代』だと思うのが、全部が全部同じような格好に見えてもしまうんですよねぇ・・・これも、ジャニーズ系の各グループの区別が全くつかなくなってしまったオヤジならではの見解でありましょう。
それにしても、女性の猫も杓子もが首に巻いているフワフワ(何て言うか知りません。笑)、あれっていつ頃から定番になったんでしょ?正直、私はあまり好みじゃありませんねぇ、逆にダサク見えるのですが・・・・これもオヤジならではでしょうか?

『成人の日』といえば、昔はNHKの『青年の主張コンクール』が妙にクローズアップされておりましたよね。
今どき成人になったからといってテーマに沿った主張を声高に叫ぶ必要は無いのでしょうけど、あの頃は少なからず現代よりは『夢』を貫き通そうとする姿勢はあったのでしょうか?いやいや、声高に主張などするより黙々と努力を続けることに意義があるんですよね、きっと。今の若者にも『大きな夢』も『主張』もあるはずで、問題はそれを活かせる社会であるかどうかということなのでしょう。
姿形ではなく、本当の意味で『若者の個性』を大切にする、支える、そんな社会であって欲しいものです。


これ別に夕方になったんじゃないんですよ。
時間は午後3時前、ついさっきまで晴れていたのに
にわかにかき曇り、なんと雪が降ってきました。
ほんの20分ほどでしたが初雪です。

話はコロッと変わりまして(笑)
この連休に母の茶飲み友達の所に満5歳の「カワイコチャン」が来ておりまして、我が家にも遊びに来てくれたのです。
風邪がうつるといけないってんで、私は遠ざけられておりましたが、遠耳で話を聞いておりますと
「寿限無寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末風来末、食う寝る所に住む所・・・」
なんと、「寿限無」が聞こえてまいりました。
「うわぁ、凄いねぇ、よく覚えたねぇ・・・」との歓声も聞こえてきます。
これは後から聞いたのですが、どうもその「カワイコチャン」は、誰の影響か落語に興味があるんだそうで、いつもCDやらテープやらを聴いているんだとか。

話を戻しましょ、
おだてられると調子に乗るのが子供の無邪気さ、褒められたからでしょうね
「せんど仲買の弥市が取り次ぎました道具七品のうち、祐乗、宗乗、光乗三作の三所物。備前長船の住則光、横谷宗眠四分一拵え小柄付きの脇差、柄前は鉄刀木やというてでござりましたが、あれは埋もれ木だそうで、木ぃが違うとりますさかい、ちゃっとお断りもうしま。自在は黄檗産金明竹ずんど切りの花活け・・・・・・・」
これを正確に言っていたかどうかは遠耳で定かではありませんが、間違いなく落語「金明竹」の一節であります。
仮に間違っていたとしても、この上方弁を話す使いのまくし立てを、5歳の「カワイコチャン」が語るとは・・・・・もちろん私も全部を覚えちゃおりませんよ。

「こりゃあの子は将来、落語家、大師匠になったりして」そう思ってしまいますよね。

母など「金明竹」そのものを知らなかったようで、ただ口がアングリだったそうで、
「それにしても、○○ちゃん(その「カワイコチャン」)もそうだし、ドラマに出てくる子役の子もそうだし、最近の子は凄いなぁ」
と感心するばかりでした。
(ドラマの子役というのは、NHKの大河ドラマ『天地人』の子役のことが影響しているようで、同ドラマにエライ感動してました。)

いずれにしても、そんな凄い子供たちが成人を迎えるときには、さらに大きな夢を実現できる社会に、みなさん頑張ってしていきましょうね。
しかし5歳の「金明竹」は凄いよなぁ・・・(笑)

さて、今日の一枚は、アンドリュー・ヒルです。
このアルバムは、つい最近入手しました。
じつを言えば、ブルーノートのヒルは3枚所有していたのですが、づっと「それで充分かな」と思っていたんです。
とても好きなピアニストなんですけど「ブルーノートの5枚はどれも同じ雰囲気」みたいな感覚があって「3枚でいいか」みたいな。(笑)

それが彼が亡くなって以降、その3枚を何度か聴き直しているうちに「オレはやっぱヒルが好きなんだ」今更ながらの想いがつのりまして、このブルーノート第2作リーダー・アルバムも入手したというわけです。

ダブル・ベースの変則カルテットで、もちろん全曲オリジナル。ヒルらしさをそこかしこに感じ取れるアルバムです。
ヒルのピアノはユニークで個性的であるが故に好みは大きく別れると思います。でもそのユニークさは一度ハマルとたまらない魅力なのですよねぇ

最初は『ちょっと面白いアルバム』として聴いてみるのはどうでしょう。きっとハマル方も多いピアニストだと私は信じています。

SMOKE STACK / ANDREW HILL
1963年12月13日録音
ANDREW HILL(p) EDDIE KAHN, RICHARD DAVIS(b) ROY HAYNES(ds)

1.SMOKE STACK
2.THE DAY AFTER
3.WAILING WAIL
4.ODE TO VON
5.NOT SO
6.VERNE
7.30 PIER AVENUE