JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

降って湧いた郷土愛

2009年01月02日 | g-i

初夢を見たのか見なかったのか分からないまま正月二日を迎えました。今日も晴天、趣味部屋は暖房いらずです。

二日といえば毎年恒例の『箱根駅伝』観戦日でありますが、今年は一味違う観戦になっています。
それは何か?
アルコールが入っていないんですねぇ(笑)
いつもの年ならコップ酒片手に「いけぇ!」だの「ガンバレぇ!」だのやっているのが、今年はMさんのお店の手伝いがあるがために飲めずにいます。
「よし、これを機に今年の目標は禁酒にするか」
誰も聞いちゃくれませんでした。(笑)

それにしても山登りの5区、柏原竜二君の区間新記録での快走は凄かったですねぇ、「郷土の誇りじゃ!」てなもんですが、彼は高校駅伝にはたしか出場していなかった?いや、してたのかもしれないけど記憶に無いので、私などは大学生になるまで気が付かなかったのでありまして・・・・・
いや、そんなことはどうでもいいんです。
「良くやった!偉い!」
これで5区の記録は、今井正人君に引き続き連続で『郷土の星』が守ったことになるのでありまして、じつに誇らしい思いです。
親戚だとか、知り合いの息子さんだとか言うわけでもない、まして陸上などド素人の私が誇りに思うなんてぇのは、いささか都合の良い話ではありますけど、これぞ『郷土愛』でありますよ。(笑)

「ひっでぇ!自分の大学が今年は成績が悪いからって早々に見捨てて、一番良いところを突然『郷土愛』だなんて・・・・人間性がわかるってもんだね。」
「うるせぇ!」

ともかく、明日もギリギリまで(明日は手伝いに行く時間が早いものですから)テレビ越しの応援を送りたいと思います。

話は大きく変わりますが、フレディ・ハバードの訃報をJAZZ好きおやじさんにコメントいただくまで知らずにおりました。

亡くなったのは先月29日、死因は11月に発症した心臓発作の合併症だったそうです。
ハバードは1938年4月7日生まれ、同じトランペット奏者としてはリー・モーガン、ブッカー・リトルと同じ年に生まれたわけですから、彼らに比べればそうとう長生きということになります。それでも享年70歳は、現代じゃやっぱ早いですよねぇ。

同い歳のモーガン、リトルよりはかなり後発となったハバード、レコーディング・デビューは故郷インディアナポリスでのモンゴメリー・ブラザースとのセッション「THE MONTGOMERY BROTHERS AND 5 OTHERS」でした。
さらに彼を全国区にのし上げたのはソニー・ロリンズのツアー・バンドに参加してからでありましょうか、それ以降、コルトレーン、エリック・ドルフィー等々との共演、そしてジャズ・メッセンジャーズへ・・・・そうだぁオーネット・コールマンとも共演してましたよねぇ、あは、というよりVSOPで生本をあたしゃ聴いてるじゃありませんか。(笑)

こうして振り返ってみるとハバードという人は、ハード・バップからフリー、アバンギャルド、フュージョンまで、変化したというよりその都度都度、じつに対応性に富んだミュージシャンであったように思います。それが同い歳のモーガンやリトルには無かった魅力なのかもしれませんね。

とにもかくにもご冥福をお祈りいたしましょう。

さて、今日の一枚は、もちろんフレディ・ハバードです。
今日の文体からいって、私が全てのハバードを受け入れているかのごとく取られるかもしれませんが、さにあらず(笑)よく聴く共演アルバムは数あけど、ハバードがリーダーとなるとやはりブルーノート時代に立ち返ってしまいます。

そんな中で、ジャズ・メッセンジャーズを離れ、自らのグループを率いた初アルバムを選びました。
「自らのグループなら、こんな事を俺はやりたいんだ」的野心みなぎるアルバムだと思いますし、なるほど二ヶ月後に録音されたドルフィーの「OUT TO LANCH」への布石がここにあるのかとも思わせる前衛的一枚です。

手伝いから帰ったら「OUT TO LANCH」「AFRICA / BRASS」「OLE」でも聴いてみようかな。

BREAKING POINT / FREDDIE HUBBARD
1964年5月7日録音
FREDDIE HUBBARD(tp) JAMES SPAULDING(as,fl) RONNIE MATTHEWS(p) EDDIE KHAN(b) JOE CHAMBERS(ds)

1.BREAKING POINT
2.FAR AWAY
3.BLUE FRENZY
4.D MINOR MINT
5.MIRRORS