完全休日の今日、
「どっかに出掛けようかなぁ~~~」
なんて思っていたら、どうも朝から頭が重いのでありまして・・・・・風邪気味です。
伸びた髪も今日こそスッキリ出来るとも思ってたんですよ、なのに・・・・風邪気味です。
考えてみたら、ここ一週間はちとヤンチャが過ぎたのかもしれません。ゆっくり体を休めろとの黄色信号だろうと、ゴロゴロ居眠り状態でレコードを聴きながら本を読んだり、撮り溜めしたNHKの『世界のドキュメンタリー みんなロックで大人になった』を見たりと、けっきょくはこれといって何もせずに一日を過ごしました。
そんなんで今日読んだのはこちら
ジャズ喫茶「いーぐる」のマスターであり、ジャズ評論家でもある後藤雅洋氏の書かれた『ジャズ喫茶リアル・ヒストリー』というジャズ本です。
平岡正明氏の『昭和ジャズ喫茶伝説』、マイク・モラスキー氏の『戦後日本のジャズ文化』、高橋進氏の『ぼくの昭和ジャズ喫茶』(私は未読です)と発刊が続いたジャズ喫茶がらみの本の影響か、あるいは団塊の世代のリタイヤに伴う回顧気運かはともかく、「いーぐる」にも雑誌の取材が入ったりとジャズ喫茶にスポットがあてられる傾向があるんだそうで、これに対し実際にジャズ喫茶を続けてきた目線で、ご自分の体験とモラスキー氏よりさらに正確なジャズ喫茶という日本独特の場を紹介したいとの思いで綴られたそうです。
ジャズ喫茶誕生から、戦後、全盛期、変革期と移り進んだジャズ喫茶の歴史はもとより、「DIG」vs.「ファンキー」、「いーぐる」vs.「メグ」(これはお互いに対立したという意味ではなく)といった切り口で語られたくだりは、なかなか興味深いものではありました。
ただ、これを読んで「やっぱりジャズ喫茶って所は難しくて、変態野郎が集まるところだし、行きにくい所なんだね」といった感覚を植え付けはしまいかと、そこはいくぶん心配ではありましたけどね。
まっ、詳しい内容は、みなさんもお読みになってみて下さい。
話はコロッと私ごとですが、
四谷の「いーぐる」へは何回くらい行ったでしょう?
有名店でありましたからねぇ、大学入学当初のジャズ喫茶行脚の時はもとより、その後も数回はおじゃました記憶があります。
でも、なにしろ上智大生でもありませんから、神奈川の片田舎から四谷というとそうそう向かう場所ではありませんでしたし、現在も続いているという『連続講演』など、「わしゃぁ、そんな知識も耳も持っておりやせんから」てなもんで参加したこともありませんでした。おそらく後藤氏とは言葉すら交わしたことは無いと思います。
そういえば昨年の雑誌『男の隠れ家』の別冊『ジャズを巡る旅』に入り口の階段とオーディオブースの写真が載っておりましたね。(あっ、雑誌の取材ってあれかぁ)
ともかく、毎回ジャズ喫茶の話をすると思うことですが、私にとってジャズ喫茶はノスタルジーの塊みたいなもの、利用頻度にかかわらず名前を聞いただけで懐かしい気分になってしまいます。
おっと、現実現実。いかに風邪気味でも趣味でもある『料理当番、本日の一品』は休みませんよ。(笑)
下茹でしたアスパラと人参を牛肉で巻いた「肉巻き」です。味付けはすき焼き風にして生卵をまわしかけてみました。
こちらは私専用の「鮪の山かけ」、いつもは鮪に味を付けるんですが、今回はとろろにダシ、塩、醤油で味を付けてみました。
「一杯飲んで、風邪なんか吹っ飛ばすぞう!」
です。(笑)
さて、今日の一枚は、パット・マルティーノです。
15歳のころからR&Bグループで演奏し、ソニー・スティット、ロイド・プライス、ウィルス・ジャクソンの下で働き、その後、ドン・パターソン、ジャック・マクダフといったオルガン奏者とお付き合いして・・・・・・
じつをいうと、マルティーノのことは、あまりなんやかやと言えるほど聴いて無いのでありまして(笑)
まず、頭に浮かんでくるのは、鎌倉のジャズ喫茶「イザ」にあった仏像ではありませんけど、ジャケットにそれらしき絵を配した「EAST !」というアルバム。
「じゃあそれを紹介しろ!」って話ですが、
今日の気分は、知らないながらもこのアルバムなんです。(笑)
ウェス・モンゴメリーばりのオクターブ奏法がどうのこうの・・・・
そんなんじゃなくて、じつに楽な気分で聴ける一枚だと思います。私的には可もなく不可もないといった感じでしょうか。彼の初リーダーアルバムです。
ともかく、聴きやすさい一枚?
EL HOMEBRE / PAT MARTINO
1967年5月1日録音
PAT MARTINO(g) DANNY TURNER(fl) TRUDY PITTS(org) MITCH FINE(ds) ABDU JOHNSON(conga) VANCE ANDERSON(bongo)
1.WALTZ FOR GERI
2.ONCE I LOVED
3.EL HOMBRE
4.CISCO
5.ONE FOR ROSE
6.A BLUES FOR MICKEY-O
7.JUST FRIENDS