JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

時は瞬間に飛ぶ

2005年08月21日 | d-f

「雑魚寝宴会」会場熱海より、只今戻ってきました。

出席者は、大学同サークル同期の9名
うち7名とは、二十数年ぶりの再会となりました。
まさに青春の多くの時間を共有した存在というのは、不思議なものです、古くからの友人に共通して感じられる錯覚ですが、まるで二十数年など無かったかのように、あった瞬間から当時のままの呼び名で呼び合い、違和感も無しに、わいわいがやがやの宴会は、4時頃から自然に始まり、あっという間に翌日の2時まで過ぎていきました。

「そうそう、何回も聴かされたけど、バブとチャリンコは、本当にラブホに行ったの?」
すると作家の井上尚登が
「チッチッチッチ、ラブホじゃなくて、「逆さクラゲ」俺は何回聞かされたことか」
すかさず私が
「行った行った、襖を開けるとピンクの照明と並んでひいてある布団が2つってとこ」
続いてちゃりんこが
「翌日、言いふらしたんだよね、私とバブが「逆さクラゲ」行ったんだよって、なのにだれも興味を示さないで、「アッソ」って、あれはどういうことだったのか」
すると1人が
「だってチャリンコとバブじゃ何かあるのが不思議だし、つっこんでも何もないもん」
「でもね、「逆さクラゲ」の報告書を委員長に上げようと思ったんだよ」
一同「つまんねー、ハハハハハ」

「野球の大学選手権の時さ、○×ハウス(先輩のお宅です)に前夜集まって新聞紙きざんで、黒いビニール袋に詰め込んでシーツに文連って描いて、応援行ったよね」
「そうそう、顔と腹に落書きして、鍋釜とかともかく音の出るもんもって、上にアーミーシャツ羽織って、」
「あの格好で電車に乗っていったんだから、今だったら捕まるよね」
「○×さんなんか、神宮のバックスクリーンでシーツの旗振って警備員に捕まってさぁ」
「あん時、結局、○×さん試合を警備員室のテレビで見たんだよ」
一同「意味ねぇー!!ハハハハハハ」

本当に本当にくだらない話を、学生の時のように「がばがば」酒を飲みながら話してきました。
同期のみんな、楽しい時間をありがとう。

今日は、ちょっとお疲れなので、思い出し笑いをしながら、かるーくアート・ファーマーでも聴きましょう。

TO SWEDEN WITH LOVE / ART FARMER
1964年4月28,30日録音
ART FARMER(tp) JIM HALL(g) STEVE SWALLOW(b) PETE LaROCA(ds)
1.WAS IT YOU
2.THEY SOLD THEIR HOMESTEAD
3.THE RELUCTANT GROOM
4.AND LISTEN YOUNG DORA
5.THE FINE CRYSTAL
6.MIDSUMMER SONG

追伸、
「逆さクラゲ」をご存じない方に、一応ご説明します。
私が若い頃もすでに過去のものとなっていたいわゆる連れ込み旅館のことです。
温泉マークがその語源、クラゲを逆さまにした格好をしているでしょう、あのマークをネオンで灯した、それはそれは怪しーい旅館でした。
ちなみに、チャリンコの名誉のため一言添えさせていただきますが、二人に何事もなかったのは、たのサークル員の想像を裏切らないものでした。

俺のポリシー?

2005年08月19日 | a-c

さて、いよいよ明日は「雑魚寝宴会」当日であります。
ビールと酒は、幹事が用意しているそうですが、他に飲みたい酒があれば持参とのことバーボンを1本用意させていただきました。
この「雑魚寝宴会」には、二十数年ぶりにお会いする方が参加されることもあり、一時学生時代に戻って、楽しく語り合ってこようと思っています。

「文連」に属していた我がサークルは、大学の文連長屋に一室をお借りし、暇さえあればたむろしておりました。
今は、そんな学生さんも少ないのでしょうが、当時は、自宅にほとんど帰らない不逞のやからが多くいて、
「何でおまえ自分のアパート帰ないの?」と聞くと
「だって、電気、水道、ガス全部止められてんだもん」なんてぇのがごろごろいましたから、部室に半分住み着いているようなやつさえいました。

私は、そこまでひどくはありませんでしたが、2回生の後半から文連の常任委員になったこともあって、自分の部屋(正確には、自分の局室)もいただき、大学に行っているのか、長屋に通っているのかわからないような生活をおくっておりました。

大学の近くに一件だけジャズ喫茶があり、ジャズ研の連中と顔を出したりもしていましたが、ここのマスターが変わり者で(基本的にジャズ喫茶のマスターなんてのは、ほぼ100%そうとも言えますけど)3時から5時までは、同じミュージシャンのものしかかけません。それも当時のいわゆる前衛が大好きな方で、正直2時間も聴かされると「オイオイ」って感じでした。ある日、めずらしくソニー・クラークがかかっていました。しばらく聴いていると「SONNY CLARK TRIO」が、2回かかったではありませんか、
「マスター、さっきも聴いたよ」と言うと
「ソニー・クラーク、あんまり無いんだよ」
(おーい!!!客は我々3人しかいないんだから、別な人のかけてもいいでしょ)
「別にソニー・クラークじゃなくてもいいのに」
するとマスター
「いや、俺のポリシーだから」

普段かけないソニー・クラークなんかかけちゃうから、それにしても2時間もたないって、何枚のアルバムがあったのでしょうか、よくそれでジャズ喫茶やってたなぁなんて思ったりして。

ともかく明日は、そのマスターのその後を知っているやつも来るかも知れません。楽しみに熱海まで出かけてまいります。

SONNY CLARK TOPIO
1959年1月録音
SONNY CLARK(p) MAX ROACH(ds) GEORGE DUVIVIER(b)
1.MINOR MEETING
2.NICA
3.SONNY'S CRIP
4.BLUES MAMBO
5.BLUES BLUE
6.JUNKA
7.MY CONCEPTION
8.SONIA


残暑厳しいかい?

2005年08月18日 | j-l

飲んべえとは、どんな事をも理由に飲むことを考えるものです。
会社の者が今朝、
「バブさん、今日の夕方以降何もないですよね?」
「あ~?早退でもするのか?」
「ちがいますよ、5時に上がれますよねって話ですよ」
(まぁ、今日はそれほど急ぎの仕事もないし)
「いいよ、急な電話でもなければ上がって」
すると、何とも不気味な目をして
「そうですか、えへへへ」
「なんだよ気持ち悪いなぁ」
「バブさんも、上がれますよねぇ?」
(ムム!見えてきたぞ、よからぬ事を考えてるなぁ)

「今日ね、「残暑厳しい会」やるんですよ。だから、バブさんもどうかなぁと思って」って、私が目的じゃなくて金だろ?金?!
おまえら、何故に金曜ではなく、木曜日なのだよ!!
まぁ私としては、明後日が「雑魚寝宴会」なので明日やられるよりは今日の方が都合はいいが。

「それでね、もう一つ頼みがあるんですよ」
なんだ?金以外にまだ何かあるの?
「あのね、持ち込みでやるんですけどねお酒、ママがバブさんにCD一枚持ってきてくれればOKって言うんですよ」
「そのくらいおまえら買っていけよ」
「ちがうんです、ちがうんです、ジャズ・ギターで軽くてBGMでも邪魔にならない曲がいいそうなんですよ、俺たちわかんないから、CDRでいいって言ってましたから、お願いしますよ。」

あ~私は、完全に利用されるお馬鹿さんであります。
お持ちするアルバムは、これにしました。

EASY LIKE / BARNEY KESSEL
1953年11月14日,12月19日,56年2月23日録音
BARNEY KESSEL(g) BUDDY COLLETTE(fl,as) BUD SHANK(fl,as) CLAUDE WILLIAMSON(p) ARNOLD ROSS(p) RED MITCHELL(b) HARRY BABASIN(b) SHELLY MANNE(ds)
1.EARY LIKE
2.TENDERLY
3.LULLABY OF BIRDLAND
4.WHAT IS THERE TO SAY ?
5.BERNARDO
6.VICKY'S DREAM
7.SALUTE TO CHARLIE CHRISTIAN
8.THAT'S ALL
9.I LET A SONG GO OUT OF MY HEART
10.JUST SQUEEZE ME
11.APRIL IN PARIS
12NORTH OF THE BORDER

それでは、行ってまいります。


情報源

2005年08月17日 | s-u

今日は、ビールとバーボン2杯程度ですまし、おとなしく我が家におります。(いい子、いい子)
さて、今日も古い話になってしまいますが、アーチー・シェップのお話しです。

私は、以前アーチー・シェップが曲調もさることながら、何となく金属っぽい音がするような気がしてあまり好きではありませんでした。

以前にもちょっと話を出しましたが、東京の自由ヶ丘にあった「アルフィー」というジャズ喫茶に、私は上京してからちょくちょく出没していました。ある日、いつものように本を何冊か持って居座っていると、
どうも音はシェップっぽいのですが雰囲気がちょっとちがうアルバムが、もちろん初めて聴くアルバムです。
「変にいい、俺これ好きかも」

ふと、ジャケットを見ると毛沢東が泳いでるイラスト
「え~~~?」
手に取ってみるとすべて英語(当たり前といえば、当たり前だけど、ようは日本語レビューが付いていないということです)
「パーソナル、パーソナル」
ドラム「マックス・ローチ」、テナー・サックス「アーチー・シェップ」
「やっぱり、シェップだぁ」と思いながらも、私の知っているシェップとは何処かちがう、この日本でまだ発売されていなかった「FORCE」というアルバムを発売と同時にすぐ買い求たのは当然です。

サックスとドラムのディオですから、けして聞きやすいメロディアスなアルバムではありません。ただ私はいまだに「このアルバム以前と以後のシェップは、間違いなく変わった」と思いこんでいます。

ジャズ喫茶の少なくなった今、こんな形でアルバムを買う事もなくなってしまいました、「ジャズ喫茶」それは、私にとってまさに情報の源だったのかも知れません。

今日紹介のアルバムは、「FORCE」ではなく、同じシェップのディオですが「DUET」をご紹介します。
ダラー・ブランドのピアノ、いいですよ。

DUET / ARCHIE SHEPP
1978年6月5日録音
ARCHIE SHEPP(ts) DOLLAR BRAND(p)
1.FORTUNATO
2.BAREFOOT BOY FROM QUEENS TOW
3.LEFT ALONE
4.THEME FROM "PROOF OF THE MAN"
5.UBU-SUKU

「二日目酔い」

2005年08月16日 | a-c

いやぁ飲みました、「ペロペロ」という言葉は、何かをなめる音ではなくて、昨晩(正確には今朝)の私のためにある擬音だと痛感しました。あそこまで酔ったのは、いかに私でも久しぶりでありました。

あずきさんのブロクに刺激を受けた事もあり、寿司屋で旬の肴をいただきながら、ふと気が付けば日本酒を6合ほど、いい気分になりいつものバーで、バーボンを?ん?んん? マスターなにこれ?(ママの店は、昨日お休みでした)
出てきたのは、バーボンよりどう見ても薄い色の液体、もちろんストレート。香りは?(おお~、こっこれは、塩とライムかレモン無しでは、飲めぬあれではないか?)
「マスター、これひょっとしてテキーラ?」
「そう」
「えー?俺しばらく飲んでないし、ライムか何か出してよ」というと
「まぁ、いいから飲んでみなよ」

確かに香りはとてもいい、そうっと口に運んでみると、「あらま」強烈に強いけど、なんとまろやかな口当たり、
「何これ?むちゃくちゃ旨いジャン!!」
「だばしょ、だばしょ、このテキーラはね..........」
マスターの話を要約すると、アメリカ時代(マスターは、フロリダに6年ほど在住されていた)に知り合ったメキシコ人が、年に1度か2度送ってきてくれるテキーラで、日本はおろか何処でも買えない代物らしい。

「いやー こりゃぁライムも何にも無しに飲めるわぁ」と
バーボンのことはすっかり忘れ、このテキーラを飲み続けてまいりました。(何杯飲んだのだろう?)
結果、「二日目酔い」とあいなったのでした。

えっ?「二日酔い」だろうって? ブブー
私の場合、何故か頭痛や腹痛という「二日酔い」特有の症状は、過去ほとんど出たことがありません。それでは「二日目酔い」はというと、何て事はないまだ酔った状態ということ、その証拠にすぐにバーボンを飲めと言われれば「OK牧場」であります。えっへん?!(どう考えてもエバル事じゃない)

ともあれ、今日はお盆休み最終日、ダラダラともしていられないのでコルトレーンを聴いてシャキッと気合いを入れ直しましょ(いつもは朝から聴く曲じゃないけどね)
このアルバムを聴くたびに、一心不乱に吹き続けるコルトレーンとマイクをもって追いかけるルディ・ヴァン・ゲルダーの姿を想像し、彼に足を踏まれたという客に私はなりたかったと心から思ってしまいます。
椅子にもたれて頭をふりふり音楽に聴き入る、ヴィレッジ・ヴァンガード・オーナー、マックス・ゴードン、煙で姿が見えなくなってしまうほどパイプをふかし足を踏みならす、ボブ・シール。ゴードンなんかピークの時は、椅子から落ちてしまうのではないかというくらい体を揺すっていたそうですけど、この場に私が居られたら....とんでもない音楽は瞬間に生まれるんですね。

LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD / JOHN COLTRANE
1961年11月2,3日録音
JOHN COLTRANE(ts,ss) ERIC DOLPHY(bcl) McCOY TYNER(p) REGGIE WORKMAN(b) ELVIN JONES(ds)
1.SPIRITUAL
2.SOFTLY, AS IN A MORNING SUNRISE
3.CHASIN' THE TRANE

壊れた温熱機

2005年08月15日 | s-u

昨日、楽器屋を覗いたさい、ギターの弦を購入してきました。
ということで、今日は、ろくに弾けもしないギターの弦を張り替え、久しぶりに小一時間ガチャガチャ鳴らしていました。

♪「おれのあんこは~~~ プカプカプカ」なんてつまらない歌を歌っていると、
「レコードの音がおもてに聞こえるのは、しょうがないとして、下手な歌は、騒音だから気を付けてよ、そうじゃなくたって暑いんだから」
ガガーン!!
(おまえには、この懐かしさと、歌い始めるとついつい大きな声になってしまう、いわゆる陶酔の気持ちよさがわからんのか!!そんなに暑っ苦しいか!!ましてやもう少し、ものの言い方というものがあろうが、えっ。「なつかしいからあたしもいっしょに歌っちゃおうかな。でも恥ずかしいから小さい音にしてね」くらいのこと、言えんのかい!!でも、それはそれで気持ち悪いけど。ともかく、もう少し優しくしろ!!)と思いつつも、

「うん、わかった、ちっちゃい声でやる」
あ~~~なんと情けない。
カラオケででかい声の下手な歌をがんがん聞かされるより、下手とはいえ生ギターの弾き語りの方が心に優しいだろうに......

夏の暑い一日、真昼の家の中にいるおやじは、無駄に熱を発する壊れた温熱機にすぎないのかも知れません。

「えーい、ぐれてやる、泣いちゃうぞ、飲んじゃうぞ」ということで、出かけてまいります。明日まではお休み、今晩は飲むぞう。

出かける前に、気持ちを落ち着かせて、汗を引かせる事にしましょう。私は、めったに聴かないECMレーベルのアルバムを今日は、あえて聴いて、隠れるように静かに出ていくことにします。行ってきます。

WITCHI TAI-TO / BOBO STENSON
1973年11月27,28日録音
BOBO STENSON(P) JAN GARBAREK(ss,ts) PALLE DANIELSSON(b) JON CHRISTENSEN(ds)
1.A.I.R.
2.KUKKA
3.HASTA SIEMPRE
4.WITCHI TAI-TO
5.DESIRELESS

上機嫌だけど不機嫌

2005年08月14日 | m-o

今、私はとても上機嫌なのですが.....

今日は、うちの娘が本当に久しぶりに、私とデートをしてくれました。
楽器店を覗き、買いものをし、映画を二人きりで観てきたのです。
(うれしかつたぁ~~~~~~)

ところがです。
何故なのでしょう、何を話してよいものやら、それがわからんのです。
自分の娘なのに、
「何か飲むか?」とか、「暑いなぁ」とか、そんな言葉しか出てこないんですよ。

娘も「うん」とか、「だいじょうぶ」とか、そんなことしか言わないし、
「スターウォーズ・エピソード3」を観てきたのですが
「面白かったか?」
「うん」会話は以上

小学生の頃は、
「ようし、ソフトでも食べるか」とか、「ケーキ買っちゃうかな」なんて言うと、大喜びして、ニコニコして......
でもね、中学生相手に「ようし、○×しちゃうか?」っていうのもね

あ~あ、娘がだんだん遠くへ行ってしまう。
昨日の彼女ではないですが、どんどんこれから女性へと変貌していくのかと思うと
「考えたくなーーーーい!!」といった心境です。
(幸いうちの娘は、昨日の彼女のように美女と呼べるたぐいではないので、ちょっとだけ安心なんですけど)

さて、話を戻しますけど、
今、私は上機嫌なのですが、不機嫌なんです。

それで、今日の一枚は「マイ・フェア・レディー」って.....
「娘よ、お願いだから、出来るだけ変わらないあなたでいて、お父さんの前だけでもかまわないから」

MY FAIR LADY / SHELLY MANNE
1956年8月17日録音
SHELLY MANNE(ds) ANDRE PREVIN(p) LEROY VINNEGAR(b)
1.GET ME TO THE CHURCH ON TIME
2.ON THE STREET WHERE YOU LIVE
3.I'VE GROWN ACCUSTOMED TO HER FACE
4.WOULDN'T IT BE LOVERLY
5.ASCOT GAVOTTE
6.SHOW ME
7.WITH A LITTLE BIT OF LUCK
8.I COULD HAVE DANCED ALL NIGHT

傾国傾城

2005年08月13日 | s-u

昨日、あんな記事を書いたばかりだったのに、ジャルさんにはあきれて口があんぐりです。ともかくは大事故につながらなくて一安心ではありますが。

今日、墓参りを済ませ帰省中の友人に会うべく、待ち合わせの喫茶店に1人向かいました。車を駐車場に止め、歩き始めると
「バブさん」と呼ぶ声
ふと振り向くと浴衣姿の美女が私に話しかけてくるではありませんか。
紺の浴衣に合わせた茶の帯が素敵な、まさに「傾国傾城!」
(しかし待てよ、私に話しかける美女など、少なからずここ20年間心当たりもない、他人に話しかけたのを私が勘違いしているとしたら.....)
ところが、周りにそれらしき人はいません。
(間違いなく彼女は私に話しかけている....ドキドキ)

「忘れちゃった? ○×です。」
(○×?んーそういえば、何処かで見たような、まてよ何処かのスナックかなんかか?........あーーーーーー!!)
「ひょっとして、○×ユカちゃん?」
「はい、ユカです。」
ユカは、高校生の頃、私の所でアルバイトをしていた女の子です。それにしてもしばらく合わない間に、なんと美人に変貌したことか(失礼、高校生の頃から可愛い子でしたよ)
「あれから、10年以上たったか?」
「はい、私ももうすぐ30になります。」
(おうおう、これほどの美人になるのであれば、あの時もう少し優しくしておけばよかったのぅ)

話を聞けば、今は東京でOL暮らしだそうで、独身、今日は友達と盆踊りに出かけるとのこと、(私もむさい友人と会うよりあなたと盆踊りに行きたいわぁ~)と思いつつも、携帯の電話番号を交換し別れました。

それにしても、高校生の頃は子供だなぁと思っていた女の子が、こうして「傾国傾城」に変貌している、つくづく女性は恐ろしい。(失礼)
ああして、魅力的な大人の女性になっていくのですね。それを考えるとなんとなく男は、進歩無き生物に思えてくるのは、私だけでしょうか。

友人にその話をすると、「何故ここに連れてこなかった」と、まことにご立腹のご様子でした。

さて、今日もまた、進歩無くピアノ・トリオを一枚ご紹介します。
かの、「モーニン」の作曲者でもあるボビー・ティモンズの初リーダーアルバムであります。ティモンズというと、何とも黒人くさい雰囲気が、私は好きです。あか抜けてしまった「傾国傾城」よりも、くさいティモンズのトリオ演奏が、私にはお似合いでしょう。

THIS HERE IS BOBBY TIMMONS
1960年1月13,14日録音
BOBBY TIMMONS(p) SAM JONES(b) JIMMY COBB(ds)
1.THIS HERE
2.MOANIN'
3.LUSH LIFE
4.THE PARTY'S OVER
5.PRELUDE TO A KISS
6.DAT DERE
7.MY FUNNY VALENTINE
8.COME RAIN OR COME DHINE
9.JOY RIDE

おまけ
「傾国傾城」(けいこくけいせい)の意味を付け加えます。
字のごとく「国を傾け、城を傾ける」つまりは、一国の主が夢中になって、国も城も傾けてしまうほど美しい女性という意味です。

20年を越えたメッセージ

2005年08月12日 | d-f

ジャンボ機墜落から20年ですか、はやいですね。
友人のいとこが同事故でお亡くなりになり、たしか新宿か何処かだったと思いますが、合同慰霊祭か何かに友人が出かけていったことを思い出します。とてもショッキングな事故でした。
少女がヘリコプターで救出された姿、なんとも鮮明に覚えています。生命力の偉大さと、1人残された彼女のやるせなさを思ったりもしました。

当時、私はまだ神奈川に住んでおりましたが、仕事がら飛行機を利用する機会が多く、人ごとでは無い思いをしました。今年、相次ぐ航空機関連の事故を思うとき、20年の歳月を越え、ジャンボ機が何かを言いたげに感じるのは、私だけではないと思います。2度とあのような惨事が起きないよう、多くの方々の努力に期待して、犠牲者の方々に手を合わせましょう。

さて、今日の一枚ですけど「静かなるケニー」、この邦題は、まさに直訳ですけど、何故か「至上の愛」とも競える名邦題だと感じてしまいます。
けして、「ずば抜けた」テクニックも「ケニーだぁ」と強く感じさせるプレーヤーでもないケニー・ドーハム。このアルバムだって、「ジャズ史に燦然と輝く」っていうしろもんじゃないけど、ドーハムの暖かさが伝わってくるような、そんな優しさを感じてしまう。
印象的な邦題のせいもあるかもしれませんが、このアルバムも以前ジャズ喫茶で、とてもリクエストの多いアルバムでした。

ジャンボ機事故を想い、優しいドーハムを聴きながら、彼らの残した教訓をもう一度考えてみるのも、お盆を迎える私たちには、ちょっと良い時間ではないでしょうか。

OUIET KENNY / KENNY DORHAM
1959年11月13日録音
KENNY DORHAM(tp) TOMMY FLANAGAN(p) PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR(ds)
1.LOTUS BLOSSOM
2.MY IDEAL
3.BLUE FRIDAY
4.ALONE TOGETHER
5.BLUE SPRING SHUFFLE
6.I HAD THE CRAZIEST DREAM
7.OLD FOLKS
8.MACK THE KNIFE

キス!

2005年08月12日 | j-l

来月そうそうに帰国予定の、とある女子の誕生日が今月16日であります。
16日に、誕生会を友人一同で行う予定ですが、あいにく私は、出席がかないません、そこで今宵、帰国土産にもなるようにと、ペアーのマグカップをわたして参りました。

先日、けいさんよりいただいたボストカードを(娘に進呈をしなかったものですが)使わせていただき、
「私が大好きな人の誕生日に、大好きな人が大切な人と、二人で使って欲しいマグカップを贈ります。」
とのメッセージをそえて、

すると、
「バブさんは、誕生会に来られないの? 仕事ならしょうがないけれど、バブさんに、わたしは来て欲しかった。」と彼女、さらに
「今、わたし、たいせつなひといない、でも、バブさんの気持ちいちばんたいせつ」と言ってキスをプレゼントしてくれました。

25才の誕生日に私は、あなたにお祝いが言えませんが、本当に大切な人と私が贈ったマグカップで、コーヒーを飲むあなたの笑顔をキスと共に、受け取りましたよ。
とてもチャーミングな彼女、帰国しても私のことを思い出してくれるでしょうか?

「いつまでも私の心の中にあなたがいるように、あなたの心の隅に私が思い出としてありますように」とおでこにキスを返しました。

なんか、ちょっと「ポッ」とする今宵です。

今日は、1人季節はずれですがこのアルバムを聴きましょう
独りよがりの「危険な関係のブルース」、今夜だけはそんな気分を味あわせてください。

FLIGHT TO DENMARK / DUKE JORDAN
1973年11月25日,1月22日録音
DUKE JORDAN(p) MADS VINDING(b) ED THIGPEN(ds)
1.NO PROBLEM
2.HERE'S THAT RAINY DAY
3.EVERYTHING HAPPENS TO ME
4.GLAD I MET PAT
5.HOW DEEP IS THE OCEAN
6.ON GREEN DOLPHIN STREET
7.IF I DID-WOULD YOU?
8.FLIGHT TO DENMARK