2晩連続での「午前様」は、さすがに反省しなければいけません。もちろん酒量の事もありますが、お盆前の出費もこれまた多いに反省の対象でしょう。
そこで、今日は、お酒と一万円札の福沢諭吉との面白いお話しをひとつ
福沢諭吉は、無類の酒好きだったそうで、これは子供の頃からのものだったそうです。
月代(ちょんまげの髪を剃った部分)をお母さんに剃ってもらうのが痛くて嫌いだった諭吉が、
お母さんに「諭吉やおとなしく剃らせれば、飲ませて上げるよ」ってな事を言われ、酒が飲めることを楽しみに剃ってもらったとか
もちろん、大人になってもよく酒を飲んで、朝酒に始まり、昼酒、晩酌を毎日続けていたそうです。
あるとき
「こんなに酒を飲んでいては、私は長生きが出来ない。長生きシテー!」
ということで、まずは朝酒をやめ、次に昼酒をやめ、最後に晩酌の量を人並みにしました。ところが、それまでの酒がたたったのか63才で脳卒中を患い、酒を全く飲めなくなってしまいます。
諭吉先生、調子が良いというか何というか、自分が飲めなくなったものだから「禁酒のすすめ」なるものを書いちゃいました。
「返杯やお流れちょうだいなどの、宴席での杯のやりとりは、酔っぱらいを増やして席を乱れさすし、病原菌が移る可能性もあり、衛生的に良くない」
なんて偉そうに言っちゃってます。
さて、私も支払をする時、諭吉先生をじっくり眺め、節酒を考えるよう努力しましょう。(でもその時になると忘れちゃうんですよね)私は、大酒飲みであってアルコール依存症では無いのですから。
マイルスは、アルコールと麻薬の悪夢の中でもがき、逃れようとしても、気が付けばおもわず手を出してしまっている、そんな泥沼の中にいました。何故そんな世界から再生できたのか、それはつまりジャンキーに化しても尚、再生への意志を持ち続けたからに違いありません。そんな彼が「救い」を求め、父親に電話をかけたのは、1952年に入ってすぐのことでした。
今日の一枚はその前年、まさに泥沼にあえぐただ中で、録音された一枚です。麻薬でボロボロだったはずのマイルスとブレーキー、なにが二人をこれほどまでに駆り立てたのか、というほどホットに燃え上がった演奏を聴かせてくれます。
DIG / MILES DAVIS
1951年10月5日録音
MILES DAVIS(tp) SONNY ROLLINS(ts) JACKIE McLEAN(as) WALTER BISHOP(p) ART BLAKEY(ds) TOMMY POTTER(ds)
1.DIG
2.IT'S ONLY A PAPER MOON
3.DENIAL
4.BLUING
5.OUT OF THE BLUE
この「DIG」は、1曲目アルバム同名の「DIG」が、ずば抜けた一曲。悪く言えばこの1曲目だけのためのアルバムといっても良いと、私は思っています。