話しが前後してしまいますが、夏の休暇中に4冊ほど本を読むことが出来ました。
そのうちの一冊、これは古本屋で見つけたものですが、平凡社の東洋文庫から出ている「江戸小咄集」という本。
その中に紹介されている「酒売」という小咄をひとつ
獄門にかけて有るまえを、酒売すたすた通りければ、獄門の首が
「こりゃ酒売どの、其酒をたもれ」
といふ。酒売ぶるぶるもので
「御安い御用で御座ります」
と、茶碗に一ぱいついで呑ませて遣れば、獄門舌打して
「アヽいい気味だ、とてもの事に、あたまを一ツ叩いて下され」
酒飲みは、獄門首になっても酒が欲しい、
よほどうまかったのか、いつもの癖で額をポンと一つ叩きたかったのでしょう。
ところが叩く手がついていない
「酒売り、ついでにお手も拝借」と、まぁそんな話なのですが
現代に「獄門さらし首」っていうのは有りませんから、私みたいな酒好きは、墓に酒をかけてもらい、ポンと墓石でも叩いてもらうしか有りません。
「ようし、今から頼んでおこう」ふとそう思う自分が哀しい。
それにしても、「江戸時代の移動酒屋」いいシステムですよね、私なんかコンビニよりこれがいいなぁ
いったい何て言いながら売り歩いたのでしょうか
ライトバンにお酒を積んで
「さけー さけー 美味しい酒はいかがですかぁ
キリッと冷えた純米酒、ほんのり甘い本醸造、人肌恋しいぬる燗も有りますよ」
「ヘイ、いらっしゃい」
なんて、誰かやらないかなぁ
星に願ってみましょうか、
ケニー・ドリューの「星に願いを」聴きましょう。
THE KENNY DREW TRIO
1956年9月20日録音
KENNY DREW(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.CARAVAN
2.COME RAIN OR COME SHINE
3.RUBY, MY DEAR
4.WEIRD-O
5.TAKING A CHANCE ON LOVE
6.WHEN YOU WISH UPON A STAR
7.BLUES FOR NICA
8.IT'S ONLY A PAPER MOON