JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

動くトレーン

2005年08月28日 | a-c

クリスさんとYOUさんのブログで、コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」が相次いで記事として取り上げられていたので、休日の今日は同アルバムを聴き、DVD「ジョン・コルトレーンの世界」を久しぶりにゆっくり観てしまいました。

動くコルトレーンを、初めて見たのはいつだったでしょうか。
1967年7月17日に亡くなった彼、
日本にやってきたのは、その前年7月、
私は、すでに生き物としてこの代におりましたが、まだ「ジャズを聴く」とか「コルトレーンが聴きたい」とか、とてもそんな歳ではありませんでしたから、私がコルトレーンに会えるのは、映像と音楽のなかだけです。

初めて目にした映像は、1959年4月2日、アメリカCBSスタジオで録画されたマイルス・バンドの映像だったと思います。知り合いの音楽映像をながすバーで目にしました。
「・・・・・・・・えっ? コルトレーン? コルトレーンが動いてるよ!!!」
そんな感じだったように憶えています。飲むのも忘れ、見入りました。
まだ、自宅にビデオ・デッキをもっていなかったのに、その映像の収められたビデオを必至に探し回ったりして。

さて、話を戻しましょうか
このDVD「ジョン・コルトレーンの世界」には、私が初めて見たその映像も収められていますが、「ジャイアント・ステップス」に関して、ピアノを担当したトミー・フラナガン自身がインタビューに答えている映像も収められています。

***当時、私は101丁目、そして彼(コルトレーン)は、103丁目に住んでいたんだ。彼がうちにきて言ったんだ、きっと大変だと思ったんだね、「僕ができるんだから、君なら全然問題ない」って、そうあのコード進行さ。あのゆき方を納得できない人は多い、理論的には正しくても、彼にとって正しいんであって、問題なくやるためには、暗記が必要だった。・・・・・・・
でも加われて良かった、当初は大変な話題だったからね。結果的には、ジョンにも僕にとっても歴史的なレコードだった。***

クリスさんもブログでお書きになっていた、録音当日所見の曲であったのかどうかは、私にはわかりませんが、確かにコルトレーン以外の特にフラナガンにしてみれば、「納得できない人が多いような曲」を「せめて記憶する時間が欲しかった」というのが本音だったようです。

このDVDには、他にも私にとっては「ウキウキしてしまう」映像が多々、収められています。
エリック・ドルフィーが加わったクインテットも見られますし、ベルギーでの「マイ・フェイバリット・シングス」のライブ映像なんて、もうたまりません。

なんだかDVD「ジョン・コルトレーンの世界」の宣伝のようになってしまいましたが、今日は、レコードではなくあえてこのDVDをご紹介します。

THE WORLD ACCORDING TO JOHN COLTRANE
1.IMPRESSIONS ジョン・コルトレーン・カルテット 1963.12. TV「ジャズ・カジュアル」
2.COCO 1946.7.13 ハワイ海軍バンドでの初レコーディング
~THINGS TO COME / DIZZY GILLESPIE HOT HOUSE / CHARLIE PARKER
3.ROUND MIDNIGHT マイルス・バンド 1959.4.2 CBSスタジオ 1956.10.26 RVGスタジオ
~GIANT STEPS
4.SO WHAT マイルス・バンド 1959.4.2 CBSスタジオ
~BLUE MONK / THELONIOUS MONK
5.MY FAVORITE THINGS ジョン・コルトレーン・カルテット 1961.11.24 西ドイツTV「バーデン・バーデン」
6.MY FAVORITE THINGS ジョン・コルトレーン・カルテット 1965.8.1 ベルギー・コンブラン・ラ・トゥール・ライブ
7.IMPRESSIONS ジョン・コルトレーン・クインテット 1961.11.24 西ドイツTV「バーデン・バーデン」
~INDIA ジョン・コルトレーン・クインテット 1966.7.2 ニュー・ポート・ジャズ・フェス
~RAGA BHIMPALASI / RAVI SHANKAR
8.EIGHT MILES HIGH ~ A LOVE SUPREME
9.ALABAMA ジョン・コルトレーン・カルテット 1963.12. TV「ジャズ・カジュアル」
10.NAIMA ジョン・コルトレーン・カルテット 1965.8.1 ベルギー・コンブラン・ラ・トゥール・ライブ
11.NUMBER ONE ジョン・コルトレーン・クインテット 1966.7.2 ニュー・ポート・ジャズ・フェス
12.DEAR LORD