JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

今年も響く鼓動

2007年11月11日 | a-c

雨の日曜日、皆さんはどうやって過ごされたのでしょうか?
私は、野暮用で何度か出かけたものの、ほぼゆっくりと一日を過ごすことが出来ました。考えてみれば、休日晴れているとなんやかやと用事を仰せつかるのが常ですので、雨の日曜日は私にとって望むべき日曜日なのかもしれません。

昨年も『心の鼓動に足止め』てな題で、この場で紹介させていただきましたが、岩手県は陸前高田市で毎年開催される『全国太鼓フェスティバル』の模様が、昨日NHKのBS 2で放映されました。
あいにく昨日はお出かけの最中でしたので録画をして、今日の午後コーヒーを友に拝見させていただきました。

昨年紹介させていただいた『熊野鬼城太鼓』の出演は無かったものの、各団体とも素敵な演奏を披露されており感動しました。(もう少しじっくり聴きたかったのですが・・・・NHKの担当者の方、来年からもう少し枠を広げていただけませんかねぇ)

和太鼓や笛、鉦の音を聴いていると、なんだか自然と血が騒いできて良い気分になるのは私が日本人であるからでしょうか?(笑)
幾重にも重なる和太鼓の響きは、時に風であり、時に浪であり、時に光でもある、じつに奥深いものであります。

大太鼓の地を揺るがすような響き、中太鼓(そう呼ぶかは不明ですが)の説得力ある音、小太鼓の軽やかなリズム。
男の図太い勇ましさも魅力ですが、子供たちや女性の通る声での『間の手』(これもそう言うのか分かりません。)独特のものがありますよね。いいんだなぁまたこれが

いや音だけじゃありませんよ。帯締め半纏も、腹掛も、長股引も、ねじりはちまきも「やっぱ日本人だぁ~~~」みたいな
・・・・・・・・子供は可愛いし、女性もへんに色っぽ・・・・(こら!)

それにしても、各団体の演奏を見ていると、あれはもうスポーツですよね。たしかに見るかぎり子供から年配者まで出演されていた方々に、私のような体型の方は一人も見あたりませんでした。各団体がどれほどの練習を重ねてこられたのか、個々人の風貌にさえ現れています。

ともかく、今年も楽しませていただきました。
来年は記念すべき20回大会だそうで、私も生きている間に一度、生で拝見したいフェスティバルであります。

『全国太鼓フェスティバル』も見終わり、トミー・フラナガンの「THE TOMMY FLANAGAN TRIO」を聴きながらの読書ターイム・・・・・
すると、またいつもの悪魔の声が
「そろそろ始めないと、夕飯間に合わないんじゃないの!!!」
「は~~~い」

ということで、今週も『料理当番、今日の一品』
まずは、茸嫌いが一人いるおかげで(私です私)、ほとんど食卓に上らない茸ですが、母が「秋なんだから、たまには茸も食べたいなぁ」などと言うものですから、鶏とマイタケ、シメジのクリーム煮を作ってみました。なんだか知らないけど、パンなんか焼いて美味しそうに食べておりました。(もちろん私はパスですよ。)

私は小鯛をおろして、ゴボウ味噌で焼いてみました。これで日本酒3合、後は風呂あがりにバーボンでもいただきます。

さて、今日の一枚は、太鼓つながりで、ブレーキーのとっさぁんにご登場いただきました。

このアルバム以降、メッセンジャーズの色合いが少し変わっていきましたよね。それはやはりウエイン・ショーターが音楽監督を務めたことに起因するのでしょう。

タイトル曲「A NIGHT IN TUNISIA」は、ご存じ、ガレスピーが曲を思いついたとき、なんとなくチュニジアの事を考えていたのでこの名が付いたという、ガレスピーの名曲。
ブレーキーはこの日の録音に「今まで演奏した集大成の「チュニジアの夜」を演奏しよう!」と並々ならぬ意気込みをもって挑んだそうです。
たしかに、力が入ってますよね。

轟くドラムソロから始まるこの「A NIGHT IN TUNISIA」、太鼓話の後にはピッタリでしょ。

A NIGHT IN TUNISIA / ART BLAKEY & THE JAZZ MESSENGERS
1960年8月14日録音
ART BLAKEY(ds) LEE MORGAN(tp) WAYNE SHORTER(ts) BOBBY TIMMON(p) JYMIE MERRITT(b)

1.A NIGHT IN TUNISIA
2.SINCERELY DIANA
3.SO TIRED
4.YAMA
5.KOZO'S WALTZ