JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

『不良中年』は止められない

2007年03月19日 | a-c

今日もなんだか冷えますねぇ。それにしてもちょっと寒さが続きすぎだと思いませんか?もうお彼岸なんだから、そろそろ春にご登場いただいても、私はいっこうにかまわないんですけど・・・

普段、何処へでも車で出かけてしまう私としては、さしあたっての不安はないのですが、今月からJR東日本の新幹線・特急列車の全面禁煙が実施され、これでほぼ全車両禁煙ということになったわけで、電車の移動には苦労しそうです。しかしこれも愛煙家にとっては由々しき事態ではあるものの、時代の流れに逆らえるわけもなく、あまんじて従うよりしかたありませんね。

『ナス科・ダバコ属の多年生植物』の総称が『タバコ』。約66種類ある中で、喫煙用として用いられるのは「ニコチアナ・タバカム」と「ニコチアナ・ルスチカ」の2種類で、現在最も多く栽培されているのは「ニコチアナ・タバカム」のほうだそうでありますね。(日本のタバコはこちら)
起源は南米にあることはたしかなようで1500年以上も前から『喫煙』の習慣があったともいわれています。
ヨーロッパに伝来したのは、御存じコロンブスが係わっているわけで、つまりは航海士がこれを広めたわけですね。日本への伝来はポルトガル人説とスペイン人説とがあるそうですが、定かではないようであります。ただ、スペインのブルギーリョスなる修道士が、1601年、伏見城で病にふせっていた家康に、薬草として『タバコ』を献上したという記録は残っているそうであります。

考えてみれば、江戸時代以前は日本に喫煙の習慣は無かったわけで、永い日本の歴史を思えば、鉄砲同様、放棄すべき文化なのかもしれませんね。

私がはじめて『タバコ』をいたずらしたのはいつだったでしょう?間違いなく父のそれを一本くすねて試したのが最初だったと思います。銘柄はショート・ピースだったかなぁ、不味いものだという認識しかありませんでしたね。
それが、いつのまにやら常習者と化したわけですけど、ほとんど「カッコつけ」で始まったようなものだったと思います。
ジャズ喫茶でアルバイトをしていた頃には、ハイライトを咥えながらサントリー・ホワイトをロックで飲むという毎日をおくっておりましたから、まさに『隠れ不良』(服装や髪型はいたって真面目なアイ・ビー・モドキ・マンでしたから)といったところだったでしょうか。(笑)
以降今日までニコチンに犯され続け、変わったことといえば、ハイライトがピース・ライトになり、サントリー・ホワイトがI.W.ハーパーに、『隠れ不良』が『不良中年』になっただけという、なんとも進歩のない私であります。

ともかく、世の中の禁煙の動きに同調することが、健康のためにも、社会道徳上も、最良の選択なのでしょうけど、『不良中年』はもうしばらく不良を続けていこうかと思っています。もちろん、最低のルールは守っていきますよ。

「あ~~ん、だけど、電車で都内に出かけるときどうしよう?タバコ吸えないんじゃ、酒も飲めないジャン!」酒を飲むとタバコを吸いたくなるたちなもので)
「バ~カ!そもそも電車の中でタバコ吸ってる酔っぱいのオッサンなんて、最低なんだからね。」
「・・・・・・・・でも、キオスクで売ってる干し貝柱シャブリながら・・・・・ごめんなさい。」

さて、今日の一枚はタバコ話ですから「タバコを咥えたジャケットのもの」という安易な発想で選んでみました。とはいうものの、マイルスの「IN BERLIN」も、デクスターの「OUR MAN IN PARIS」もすでに紹介済みですので、「う~~~ん・・・・・」てんで選んだのが、ジャズ・メッセンジャーズです。
ブルーノートでは「THE FREEDOM RIDER(4156)」なんかでもタバコを咥えてましたけど、今日は、ブルーノート最後のメッセンジャーズにしてみました。

フレディ・ハバードに代わってリー・モーガンが復帰、モーガン、ウェイン・ショーター、カーティス・フラーの三管をようしたメッセンジャーズは、なかなか聴き応えがあると思います。ただ、この頃のブレーキーはちとたたきすぎと感じてしまうのは私だけでしょうか?????

INDESTRUCTIBLE !
1964年4月24日, 5月15日録音
LEE MORGAN(tp) CURTIS FULLER(tb) WAYNE SHORTER(ts) CEDAR WALTON(p) REGINALD WORKMAN(b) ART BLAKEY(ds)

1.THE EGYPTIAN
2.SORTIE
3.CALLING MISS KHADIJA
4.WHEN LOVE IS NEW
5.Mr.JIN

おまけ、
本日、3月19日は、日本音楽家ユニオンが1991年に提称した『ミュージックの日』なんだそうで、「319」を「み・じゅう・く」と読ませるとゆう、じつに苦しい駄洒落から生まれた日であるそうです。
ミュージシャンの皆さんが、正当な評価を受け、見合った報酬を得られますことを、私も祈っております。