JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

名前だけ見ていても

2007年01月26日 | p-r

またしても二晩連続の酔っぱらい、何故私の悪癖は良くならないのでしょうか?
えっ?治す気がない?・・・・・・その通りです。

今日は本の紹介でもしましょうか。今年に入って最初に読み始めた本がこの『いのちの叫び』。藤原書店の『機』誌に連載された同名のリレー記事を一冊の単行本にしたものです。私がこの雑誌を購読していたというわけではないのですが『いのちの叫び』の題名にひかれ購入してしまいました。
執筆者は作家はもちろん、詩人、俳優、演出家、歌手、科学者、俳人などなど、多種多様の方々が『いのちの叫び』のテーマに寄せた文章が掲載されています。

読み進むと2001年2月掲載文として、白石かずこ女史の『バングラデシュの神話』という文章が・・・・
白石女史といえば、即興的で自由なイメージを展開した詩人。
そういえば、日産サニーのCMソングにも彼女の詩がありましたっけ、ことジャズの話ですれば『ジョン・コルトレーンに捧ぐ(Dedicated to the Late John Coltrane )』というアルバム?を出してもいらっしゃいます。『Now is the time』や『男根』などの詩には衝撃を受けたときもありました。

ここでは、バングラデシュで洪水の後に水遊びをする少年の光景に神話を観たという内容の文を寄せておられますが、「いかにも彼女らしい「出会い」を語る地母神的な感覚に溢れる文章だなぁ」などとわかったようなことを思いつつ読んでおりました。

その他にも、小沢昭一氏、日野原重明氏、加藤登紀子女史、吉永小百合女史、永六輔氏、多田富雄氏・・・・、執筆者の名前を追っているだけでも面白いかもしれません。短い文章の中に個々の特徴がよく出た文章が多く、あっという間に読んでしまうそんな一冊でした。よろしければ皆さんも一読あれ。

さて、今日の一枚は、ひょっとしてこのブログでは初ではありませんでしょうか、チャーリー・パーカーです。
白石かずこが出てきたからといって、バリバリのフリーでも紹介するのかと思えばさにあらず、全くの逆をいくあたりが私のへそ曲がり足らんところであります。
映画『バード』を観ればこの頃の彼がどんな生活を送っていたのかはおわかりかと思います。それでも衰えたとはいえ、水準以上の演奏を聴かせてくれるのが「バード」その人。珍しくワンホーンであるのも魅力ですが、録音がじつに良好に思えます。
彼のアルバムの中で、私的には上位にランクインする一枚です。
たまにこうして聴くと「やっぱりチャリー・パーカーは凄い」と思ってしまう、偉大なアルト奏者です。

NOW'S THE TIME / CHARLIE PARKER
1952年12月30日, 1953年7月30日録音
CHARLIE PARKER(as) HANK JONES, AL HAIG(p) TEDDY KOTICK, PERCY HEATH(b) MAX ROACH(ds)
1.THE SONG IS YOU
2.LAIRD BAIRD
3.KIM(alternate take)
4.KIM
5.COSMIC RAYS
6.COSMIC RAYS(alternate take)
7.CHI-CHI
8.CHI-CHI(alternate take)
9.CHI-CHI(alternate take)
10.I REMEMBER YOU
11.NOW'S THE TIME
12.CONFIRMATION