暖かい日が続いていると、今日もけして気温が低すぎたわけでもないのに、なんだかとても寒く感じてしまう、人間の身体というのはじつに贅沢なものであります。
「バブさん、ヘンなとばっちりが俺にまでとんで来てんだけど」
今日、仕事先で突然こんなことを言われました。
どうも話は、れいの柳沢伯夫厚生労働相の問題発言にあるようで
「俺がね、ニュースを見ながら、全くしゃあねえなぁ・・口は災いの元だなぁ、って言ったわけよ」
すると、奥様が「世の男どもは少なからず同様の考えを持っている」みたいなことを言い出し、何故か、全国で問題になっている『凶暴ザル』の話まで持ち出し、機嫌が悪くなったのだというのです。
「凶暴ザル?」
奥様の言い分はこうであります。
男は多かれ少なかれ女性を単なるセックスの対象物、嫁は子供を産む道具ぐらいにしか考えていない。だから、女には知恵もいらなきゃ知識もいらない、へんに自分より賢くなられちゃ困るみたいに思っている。そのくせ、ちょっといい女を見つければ、ホイホイと鼻の下伸ばしてカッコつけて、なんだか知らないけど餌をばらまいて、まずい人に見つかりそうになると何とか振り払おうと必至になって、原因は自分で作ってるくせに・・・まるで『凶暴ザル』問題みたい。
「なぁるほど、それで凶暴ザルですか」
「まったく、柳沢さんにも困ったもんだよ」
(「それは、柳沢発言うんぬんの前に、○○さんの普段の行いに問題があるんじゃないですか?はははは」)
まぁ、『凶暴ザル』は別としても、たしかに奥様のおっしゃることには一理も二理もあるわけで、柳沢大臣だけでなく、どうも女性軽視の風潮は未だ日本ではまかり通っている傾向はありますね。
以前にお話ししたことがあったかもしれませんが、『男尊女卑』というのは、そもそも男が女に劣る生物であることを認めた上で、同等以上になられることを恐れた男が作り上げた制度であると私は思っています。
男というものは嘘の国の庶民であるが、女はそこの貴族である。
ドイツのエジプト学者の言葉だったと思いますが、所詮、男が右往左往しながら生きていても、その上には高貴な女性が君臨しているわけですから、日本男子もそろそろそんなものを押さえる力など無いことに気づくべきであります。
女性軽視などまさに時代遅れ、そんなことをしていると「子供を作る道具は優秀な男だけでいい」なんて言われて、子も成せない働き蜂に成り下がりますよ。
おっと失礼、形容が不適切でありました。働き蜂に怒られてしまいますね、しかも働き蜂は雌だし。
ともあれ、この少子化の時代だからこそ、男も女も道具などに成り下がらず、愛を持って子供を育てられる社会を目指して欲しいものです。
さて、今日の一枚は、これもまた、仕事先での話から選んでみました。
「バブさん、最近BSの懐かしいアメリカ・ドラマをよく見てんだけど、古くても良いものは良いよね。」
『コンバット』『奥様は魔女』『逃亡者』の話から、『タイムトンネル』『フライマン』『三バカ大将』の話まで、ついには『ローハイド』が出てきて・・・「ハイヨ!シルバー!」
あ~~~やっとつながった。(笑)
そう、今日のアルバムのラストの曲が「HI-YO SILVER」と、まぁそういうわけ。
舞台上を歩き回って、ブツブツ言いながらトロンボーンを吹く、ベニー・グリーンのあだ名は『ウォーキン&トーキン』であります。
御存じ、J.J.ジョンソンと並ぶ黒人モダン・トロンボーン奏者、ベニーは、J.J.のような上手さは持ち合わせません、しかし、シンプルで味のあるフレーズをきっちりと歌いきってなおかつ心地よく聴かせるという点では、私はベニーのほうが上のように思います。
なんとも人間味があって泥臭い感じ、これがいいんです。
話題の(笑)「HI-YO SILVER」では、ボーカルまで披露しちゃって、彼の魅力がじゅうぶんに味わえる一枚だと思います。
BLOWS HIS HORN / BENNIE GREEN
1955年9月22日録音
BENNIE GREEN(tb,vo) CHARLIE ROUSE(ts) CLIFF SMALLS(p) PAUL CHAMBERS(b) OSIE JOHNSON(ds) CANDIDO CAMERO(conga)
1.SOMETIMES I'M HAPPY
2.LAURA
3.BODY AND SOUL
4.SAY JAVK !
5.ONE TRACK
6.GROOVIN' THE BLUES
7.TRAVELIN' LIGHT
8.HI-YO SILVER
おまけ、
一つだけ、○○さんの奥様にも、世の多くの奥様にも、言いたいことがあります。
最初、小さい話だったのに、一人で話して一人で盛り上がって、どんどん話が大きくなって、それに併せて怒りも大きくなって・・・・・・・
あれは、止めてもらえませんかねぇ(おねがい!)