JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

速い、うまい、安くない

2005年09月21日 | d-f

いやあ、すごいもんですね、便利な世の中になったもんだ。
18日に注文した「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」のスペシャル・エディション(ジャケットを見ると、レガシー・エディションが正しいみたいですけど)が、今日私の手元に届いてしまいました。(在庫があるとこんなに速いものなのですね、ちょっとびっくり)

ディスク1は、おなじみのオリジナルですので、さっそくディテスク2を1度聴き終え、今、再度聞き直しをしているところです。

1曲目は、かのマイルスのそれ以降を決定づけたとされる、1955年7月17日のニューポート・ジャズ・フェスティバルでの「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」の演奏です。
以前、発売された「ミスセラネアス・マイルス・ディビス 1955-1957」ではすでにこの時の演奏、3曲が収録されていたそうですが、私は今回聴くのが初めて、マイルスのバックをしっかりモンクが弾いているではありませんか。
これを聴くと、クリスマス・セッションでの大げんかというのは、かなり眉唾かななんて思ったりして、それでも、このニューポートの帰り道、車のなかでの大口論は事実だったようですけど
出来としては、「ディスク1でのマイルスのほうがやっぱりマイルスらしいかな」と私は感じました。

さて、2曲目からは、「ジーン・ノーマン・プレゼンツ ザ・マイルス・ディビス・クインテット ライブ・アット・ザ・バサディナ・シヴィック・オーディトリアム」という、1956年2月18日のライブ演奏。
これを聴くと、「コルトレーンはやっぱすごいわ」と思ってしまいました。
18日に紹介した「小川のマイルス」「THE NEW MILES DAVIS QUINTET」のコルトレーンときたら、「あーらら」って感じがありますけど、だった3ヶ月後には別人のよう、しかもライブですよ。いやぁ、まいったまいった
それでも、ジーン・ノーマンがメンバー紹介で
「テナー・サックスはジョニー・コルトレーンです。皆さん、ジョニーに拍手を」
とやっちゃってます。だれも何も言わないあたり、いかに無名だったかってことですよね。

さて、すでに「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」を所有している私が、この「スペシャル・エディション」に、3,780円という金額を使ったことは、無駄遣いか?有意義な金の使い方か?
本人としては、納得しております。

よし、こんなに速く着くのなら
明日発売のカーネギーでのモンクとコルトレーンのライブ盤と、来月発売のハーフ・ノートでのコルトレーンのライブ盤、発注しちゃおーかなぁー......

'ROUND ABOUT MIDNIGHT LEGACY EDITION / MILES DAVIS
DISC 1
1955年10月26日,1956年6月5日,1956年10月26日録音
MILES DAVIS(tp) JOHN COLTRANE(ts) RED GARLAND(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.'ROUND MIDNIGHT
2.AH-LEU-CHA
3.ALL OF YOU
4.BYE BYE BLACKBIRD
5.TADD'S DELIGHT
6.DEAR OLD STOCKHOLM
7.TWO BASS HIT
8.LITTLE MELONAE
9.BUDO
10.SWEET SUE, JUST YOU

DISC 2
1955年7月17日ニューポート・ジャズ・フェス録音
MILES DAVIS(tp) ZOOT SIMS(ts) GERRY MULLIGAN(bs) THELONIOUS MONK(p) PERCY HEATH(b) CONNIE KAY(ds)
1.'ROUND MIDNIGHT
1956年2月18日録音
MILES DAVIS(tp) JOHN COLTRANE(ts) RED GARLAND(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)
(2.INTRODUCTION BY GENE NORMAN)
3.CHANCE IT
4.WALKIN'
(5.GENE NIRMAN & MILES DAVIS)
6.IT NEVER ENTERED MY MIND
7.WOODY 'N YOU
8.SALT PEANUTS
9.THE THEME

おまけ、
ジャケットは、左がこのアルバム、右がオリジナルです。
今からこのアルバムで一杯飲ましてくれるというお店に、いそいそと出かけてまいります。