JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

得な人

2005年09月10日 | j-l

昨晩は、ビール→日本酒→スコッチ→焼酎?→バーボンとフルコースでありました。
一件目は、ちょっとした料理屋でしたが、我々に付いた仲居さんがちょっと面白いお嬢さんで、とても表情が豊というか、すぐ顔に出るというか、見ていてみょうにほほえましい人でした。

「ホタルイカの沖漬けと天ぷら盛り合わせ、メヒカリ唐揚げ、それにお刺身の盛り合わせでよろしいですか?」
「うん、それと浦霞の純米2本ね」
「ハイかしこまりました」
と立った瞬間、顔がクシャクシャとなりました。座り直して、
「申し訳ありません、何人前お持ちしましょうか?」
まだなれていないのか、その後も何度かクシャクシャ顔を見ることができました。

このクシャクシャがとても愛嬌がある顔で可愛らしいのです。申し訳ないけれど美人とは言い難いのですが、憎めない素敵な方でした。

たまにこうした「得な人」という方に巡り会います。わかりやすく言えば長島茂雄さんのような、失敗も失敗に見えない素敵な方。
「なにやってんだ! ホニョホニョホニョ....」と力が抜けてしまうというか、どうにもこうにも憎めない、
天性なのでしょうか?努力や演技でかもし出せるものではありません。
皆さんの隣にもいらっしゃいませんか「得な人」?

まぁともかく、その店を皮切りに3軒ほどはしごをし、高校時代からの友人と楽しい夜を過ごしました。

今日の一枚は、ブッカー・リトルです。
「ジャズを聴きながら"これはミストーンだ"と指摘する人がある。僕にはどんな音もミスとか悪い音とは聞こえない。そういう人は音楽をエモーショナルな面から見ようとせず月並みにテクニックだけとりあげようとしている」
1961年10月5日尿毒症でこの世を去った彼のラスト・レコーディングとされる一枚です。

BOOKER LITTLE AND FRIEND
1961年8~9月録音
BOOKER LITTLE(tp) JULIAN PRIESTER(tb) GEORGE COLEMAN(ts) DONALD FRIEDMAN(p) REGGIE WORKMAN(b) PETE LaROCCA(ds)
1.VICTORY AND SORROW
2.FORWARD FLIGHT
3.LOOKING AHEAD
4.IF I SHOULD LOSE YOU
5.CALLING SOFTLY
6.BOOKER'S BLUES
7.MATILDE
4曲目以外は、すべてリトルののオリジナルです。最後の「MATILDE」は、自分自身への鎮魂歌のように聞こえてしまいます。