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インド映画と言えば踊りのシーンがたくさん取り入れられた映画のイメージが強いと思うけれど、僕はそのようなインド映画を観たことがない
昔インド映画の監督でサタジット・レイ監督の大地の歌という映画を観たことがある
その映画において主人公の男の子の名前がオプーと言う名前だったのは今でも妙に覚えているけれど、内容は全くと言っていいほど覚えていない
今回紹介する映画の河ほ、もしかしたらその大地のうたを感じさせる映画なのかもしれないような気がするまた『大地のうた』を再見したいものだ
今回紹介する『河』はインドのガンジス川下流のベンガル湾に住む西洋人たちのストーリー
ちなみに監督は印象派の画家であるオーギュスト・ルノワールの息子であるジャン・ルノワール
僕は絵画も観るのは好きなのだが、その中でも印象派と呼ばれる画家たちの絵は好きであるその印象派の中でも「オーギュスト・ルノワール」の絵は大好きである
そんな偉大な画家を父に持つ「ジャン・ルノワール」の映画は大いなる幻影、ゲームの規則、フレンチ・カンカン、浜辺の女の4作品を観ている
実はこの4作品を観て特にルノワール映画において、父親の絵画に対する特徴を見つけることは出来なかった僕が観た『フレンチ・カンカン』以外はモノクロ映画であり絵画的雰囲気をモノクロ映画で感じ取る事が出来なかったのだと思う
カラー映画の『フレンチ・カンカン』にしても、いきなりトゥールーズ・ロートレックのポスターが出てきたりで、父親の絵画の影響を受けているとは思えない
しかし、今回紹介する『河』は父親の絵を思わせるシーンがたくさん出てくる映画自体の川はガンジス川だが、父親が描いているセーヌ川を感じさせるし、この映画に出てくる幼い女の子のシーンは、お父さんの描いた肖像画のようなシーンがたくさん出てくる
しかし、この映画を観ているとインドという国の荘厳さを感じる
インドのガンジス河流域に住んでいる人々の、川、菩提樹、建物、水牛、魚等の自然界と人間が一体化した生活を送っている姿に、インド人たちの神が創ったとされる自然に対する敬意の表し方に感動するのである
その自然に対するガンジス川流域で住む人々の畏敬の念は日本人には全く無いものである世界的に環境破壊が叫ばれ、その一環として日本も二酸化炭素の排出削減など挙げているが、はっきり言って日本人の自然や神様に対する想いの念はこのガンジス川流域に住む人々と比べて遥かに欠けている言わざるをえない
そんなインドの神秘的な場所における西洋人一家のストーリーを紹介しよう
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インドのガンジス川下流のベンガル湾において、西洋人の大家族が住んでいた物語はその大家族の長女であるハリエットの回想の形で進む
ハリエットが14歳の時、父はインドで収穫される黄麻(ジュート)を使った製麻工場の支配人である他に家族は母と妹が双子を入れて4人、そして弟のボギーの7人家族であり、そして母は現在妊娠中である
そしてインド人のお手伝いさんのナンも居る
そして家は大豪邸で庭が広く、庭の真ん中には菩提樹がありブランコがある
そして、毎日のように近くに住む18歳の少女バレリーが遊びに来る
そしてハリエットの住む隣人にもアメリカ人で今は仕事をしていないジョンが居るが、ジョンがインド人の母に産ませた混血のメラニーというアメリカ(だったかな?)の学校から帰ってきて、西洋の知識を持っている少女がいた
ハリエットとヴァレリーとメラニーの3人は非常に仲が良く、毎日のようにハリエットの家の庭で遊んでいた
ハリエット達はそんな生活が楽しく、またハリエット達の家族も幸せな日々を送っていたが、隣人のジョンの家にアメリカからジョンの甥である、これも名前がジョンという第二次世界大戦に参加していたキャプテン・ジョン氏がやって来たことから、微妙にハリエット達の少女の幸せな日々が崩れていく
キャプテン・ジョンは第二次世界大戦において負傷し、片足が義足であるそして彼は戦争において勲章を得ながらもアメリカでの身体障害者という負い目からインドにやって来たのである
そんなキャプテン・ジョンがやってきた時、ハリエットとヴァレリーとメラニーの3人は初めて見る白人の若い男性に恋心を抱き、やがて3人の関係がギクシャクしていく
またキャプテン・ジョンも戦争による心身に負った傷を癒すためにインドにやって来たのに彼はインドの生活になじむ事が出来ずにいたが・・・
ある日、ハリエットの弟のボギーがコブラに噛まれ死んでしまう
悲しみに暮れるハリエットだったが・・・ベンガル湾に流れ込むガンジス川(神の川)と共に生きる人々の癒しの世界は映画を観てください
この映画はインドで生活する西洋人の一家の出来事がストーリーだけれど、そのストーリーがガンジス川流域に住む人々、文明、クリシュナとラーダ(下記の画像がイメージ)の言い伝え、生物そして何千年と変わらぬ姿で流れるガンジス川自身を描いた映画であり、そこには前述した深い悲しみを癒すガンジス川の神々しい姿がある
そして、冒頭でも述べたようにこの映像は絵画的な綺麗さがありジャン・ルノワール監督が、いかにも父親のオーギュスト・ルノワールの影響を受けていることを感じる映画です
人は河で生まれ、河で死ぬというように、この映画の主人公はガンジス川だと言って良いですね
この映画を観るとインドへ行ってみたい気分になります
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