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今や新作を発表する度に注目を集める鬼才園子温の監督作品。ちなみにこの人は日本人であり、この名前は本名。一瞬、この名前を見て甲子園だと思った人は少なくないはずだ。実はこの監督の作品を観るのは、今回紹介する愛のむきだしが初めて。twitterで園子温監督のお勧め作品を教えてくださいとつぶやいたら多くの人がお勧めしてくれた作品だが、果たしてこの作品は万人にお勧めできる作品なのか
名作とよばれる映画は多くのテーマを内包するものだが、今回紹介する愛のむきだしも非常に多くのテーマと言うよりキーワードが含まれている。父の子に対する虐待、新興宗教による洗脳、勃起不全の高校生、AV会社への面接、女子高生の拉致監禁、レズビアン、高校における銃乱射事件、パンチラ盗撮などなど。
一体全体、どうやってこれらのテーマをつなぎ合わせればストーリーが出来あがるのかと思ったりするが、これだけワケのわからぬテーマをぶち込めば名作誕生まではいかなくても、ある意味面白い映画が出来て当然だといえる。
そして何と言ってもこの映画は4時間という長尺映画。お勧めしてくれた多くの人が言うように全く4時間という長さを感じさせないように園子温監督は様々なテクニックを使って観ている我々を飽きさせないように工夫をしている。クラッシクの名曲であるラヴェルのボレロ(この曲はお勧めです)を延々と流したり、画面を分割して同時進行のシーンを見せたり、パンチラの盗撮シーンでは格好良く決めポーズを見せたり、大量の血しぶきを飛ばしたり等など。
劇中ずっと、ヘンタイという言葉が連呼されるように確かに変態ワールドが展開される映画なだけあって決して子供の教育にはよろしくない。よってお母さんは小さいお子さんに見せるべきではない映画ではあるが、時間が有り余ってしかたの無い人にお勧めしたい愛のむきだしを紹介します
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幼い頃に母親を亡くしたユウ(西島隆弘)だったが、敬虔なクリスチャンであり神父である父テツ(渡部篤朗)と2人でそこそこ幸せな生活をしていた。
しかし、やがてユウ(西島隆弘)はある出来事を切っ掛けに精神のバランスを崩してしまった父テツ(渡部篤朗)から毎日、罪の告白を強要されてしまう。ユウ(西島隆弘)は無理矢理告白させられる罪作りのためにパンチラの盗撮に没頭していく。
そんなユウ(西島隆弘)の前に理想の女性像であるヨーコ(満島ひかり)と出会うが・・・めくるめく変態ワールドが炸裂しますが、感動的?なエンディングは映画を観てください
若手女優の2人、満島ひかりと安藤サクラが好演と言うより、熱演しています。
とくに安藤サクラの方は観ていて気持ち悪く感じるぐらい。実はこの人は奥田 瑛二の娘さん。確かにお父さん譲りの気持ち悪さでした。
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