褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007) 石油は人間を欲望という名の怪物にするね

2008年11月12日 | 映画(さ行)
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 石油サウジアラビアを、中心とするアラブ国家にたくさん埋蔵されているしかし、そこにはアメリカ合衆国ソ連(現・ロシア)の石油をめぐる利権争いは、アラブ諸国を血の争いに巻き込んだ
 そして、石油を思い出させる映画に故・ジェームス・ディーンが出演したジャイアンツを思い出す
 ストーリーは、ジェームス・ディーン演じる若者が、主人に小さな土地を与えられ、そこから石油が、噴出してアメリカン・ドリームを成し遂げるストーリー(しかし、そこには一生満たされないジェームズ・ディーンの悲しさがにじみ出るが
 まさに、今回紹介する映画はジャイアンツよりも、石油という名の黒い血が、1人の人間を権力と欲望の塊の権化にさせる

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

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 ストーリーは19世紀終わり頃から20世紀初頭にかけての、ゴールドラッシュの時代アメリカのカリフォルニア州に一攫千金の夢を求めて、山を掘り続けるダニエル(ダニエル・デイ・ルイス(画像下右))だが、金を見つけるがそれを売って、また仲間と一緒に山を掘り続けると、ついに石油を見つけ出すそして、その時の事故で仲間が死んでしまうが、その息子を自分の息子にしてH.W(ディロン・フリーシャ(画像下左))と、名付けやがてH.W(フリーシャ)を常に自分の側に居させて交渉の場には必ず彼を連れて行き、交渉を有利にする道具に利用しているそうして、石油稼業で利益を増やしている
 それにしても、この山を掘り続けるシーンは約30分ぐらいかな台詞がまったく無いが、いつ石油が出てくるのか見入ってしまうね

 そんなある日、見知らぬ若者がダニエル(デイ・ルイス)のもとを訪ねてきたその若者がいうには自分の故郷に石油があると言うそして、ダニエル(デイ・ルイス)は自分の息子のH・W(フリーシャ)(本当は血が繋がっていないから息子ではないが)を連れて、その若者の言う米西部のリトル・ボストンの小さな町を訪れ、サンデー牧場に行く
 そこの土地を支配するサンデー牧場の家主から、土地を安い値段で買占め、さっそく仲間を呼び、石油採掘に乗り出すそして、石油を掘り出し、ダニエル(デイ・ルイス)はこの小さな町の広大な土地に学校を建て、そして農作物を採れる様にすることを宣言するが、サンデー一家の息子であり、司祭でもあるイーライ(ポール・ダノ)から、教会を建てるのに5千万ドル(だったかな?)の大金を要求してくる
 そして、この土地のあらゆる場所で油井と建て、次々と石油を掘り出すが、採掘中に油井が爆発し、なんとその近くにいた、H.W(フリーシャ)は耳が聞こえなくなる
 仕方無く、その油井を爆発させる(画像下のワンショットで爆破させるシーンは凄いね

 やがて、見知らぬ人物がダニエル(デイ・ルイス)の成功を聞き、弟がやって来る自分に弟が居る事知らなかったダニエル(デイ・ルイス)は驚くが、彼を自分の片腕として、交渉の場に連れて行くやがて、事故により難聴になってしまったH・W(フリーシャ)を、遠い場所へ捨て去り、その弟という人物が、実は弟に成りすました人物であることを見破り、偽者の弟を殺す
 そして、別の業者から土地を売るように迫られたり、そして石油を米西部の海の会社へ運賃の削減のため、パイプを石油の取引会社へ直接送る計画を立てるが、パイプを送るのに、他の人物の土地を通さなければならないそして、その人物を訪ねるが、その人物とは、熱心な第三司祭の人物であり、その第三司祭の牧師とは、大金をいつも要求してくるイーライ(ダノ)であった
 その土地の人物に、土地を売る代わりに、第三司祭に入教することを命じられる
 かつて、石油を採掘した時にイーライ(ダノ)に大金を迫られ、殴り倒した事があったが、仕方なくダニエル(デイ・ルイス)は第三司祭に入教し、そしてイーライ(ダノ)に今までの行いを懺悔させられる(下記画像の左がポール・ダノ、そして右がダニエル・デイ・ルイス

 そして、やがてイーライ(ダノ)は宣教活動として、この町を出て行くやがて、先生をつけてH.W(フリーシャ)が帰ってきたまだ幼いH.W(フリーシャ)は自分がダニエル(デイ・ルイス)に捨てられた本当の理由をわかっていない
 そして、月日がめぐり石油により欲望に満たされたダニエル(デイ・ルイス)だが、ある日青年になったH.Wから、自分はメキシコへ石油事業の仕事を父から独立してやりたいと言い出してきた
 ダニエル(デイ・ルイス)にとっては、H.Wのこの宣告は自分に対する裏切りであり、そしてダニエル(デイ・ルイス)はH.Wに言うお前(H.W)は、俺の本当の息子ではない、お前は孤児で俺が拾ったやったそして、H.Wはそれを聞いて、あなた(ダニエル)の血を受け継いでいなくて良かったと言って、H.Wはついにダニエル(デイ・ルイス)と別れる決心をする
 今や酒で気を紛らわすダニエル(デイ・ルイス)の元に、宣教活動が終わったイーライ(ダノ)が現れるイーライ(ダノ)は再び大金を求めて来るのだが・・・しかし、このイーライ(ダノ)は表向きは牧師ですが、とんでもない金の亡者です
 この映画はとにかく血が流れるそれは石油が流れるかの如く       
 H.Wを本当の自分のように可愛がる時は、本当の父親のように喜んでいるそして、偽者の弟に出会ったときも楽しそうに海でで泳いだり、そして浜辺で過去を語ったりしている姿は本当に嬉しそうだ
 しかし、石油という名の黒い血が、彼の深く眠っていた欲望を目覚ましてしまう
 せっかく紹介した映画だけれど、この映画をお勧めできるような作品なのか自信はないが、ダニエル・デイ・ルイスの演技は凄いね彼は今回の作品で2回目のアカデミー賞主演男優賞に輝いた名優です
 しかし、こんな名優でも久し振りにギャング・オブ・ニューヨーク(ブログに掲載)に出演していた時は実はイタリアで靴職人の修行をしていたと聞いたことにビックリしたこれだけの名優でも・・・本当に不思議だね
 なお、この映画には最後に名匠故・ロバート・アルトマン監督に対するオマージュが捧げられている僕にはどうしてかわからないので、誰か知っている人がいれば教えてください
 なお、今回の映画の監督はポール・トーマス・アンダーソンです。正直知らない監督で、聞いたことのある作品ではマグノリアという作品を監督しています実は昨々日にマグノリアをレンタルしましたまだ、書かないといかないといけない映画の記事がたまっていますので、出来るだけ早く観て感想を書きたいです
 しかし、僕はこの石油に魅せられ、そして人生を狂わせられる男の半生を描く人生を絶賛していますしかし、正直お勧めかどうかとなると難しいですね特にユーモアは一切無し最初の台詞の無いシーンをどう観るかですね黙々とダニエル・デイ・ルイスが金を探し、そして石油を掘り当てる沈黙の約30分間を映像だけで魅せるシーンを僕は凄いと感じたけれど、退屈に感じてしまう人もいるかもしれませんでも、ダニエル・デイ・ルイスの演技は素晴らしいので必見だと思います

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