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頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『引き抜き屋 1(鹿子小穂の冒険)・2(鹿子小穂の帰還)』雫井脩介

2018-04-25 | books
父親が創業したアウトドアメーカーで部長をしていた娘、鹿子小穂。新しい経営体制を築くため、やって来た新しい取締役、大槻と考えが合わない。父親は、大槻をとり、娘は会社から放り出された。娘は、ひょんなことから、ヘッドハント会社に身を寄せることになった。いきなり任されることになるクライアント・・・ヘッドハントの実態とは・・・

これは面白かった。

ヘッドハント業界に特に興味があるわけじゃないのだけれど、そういう事とは無関係に、小説として面白い。

彼女が学ぶ、「人間てさー」がいい。学校を出てから、すぐに父親の経営する会社にずっといたので、ある意味世間知らずだったのが、ヘッドハンターという、技術だけでは成功しない仕事を通して色々なことを学ぶ。ものすごく良くできた、成長物語だった。読みやすいのに含蓄深い。オススメ。


引き抜き屋(1)鹿子小穂の冒険引き抜き屋(2)鹿子小穂の帰還

今日の一曲

椎名林檎で、「静かなる逆襲」



では、また。
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