「青春を山に賭けて」植村直巳 文藝春秋社 1976年(文庫)1971年
子供の頃、よくテレビで見かけた植村さん。いわゆる「偉人」として見ていた。大人になってから植村さんのエッセイは面白いよと何度も言われながら一度も読んでいなかった。
山岳エリートとはほど遠い明治大学山岳部時代の話、ヨーロッパアルプス、キリマンジャロ、エベレストを攻める話、アマゾンをいかだで下る話、金を貯めるのに苦労した話、それらがずっと朴訥と飄々とした文体で綴られていく。
かっこよくはないんだけど、ステキな人だなと思った。何年か前にアラスカでマッキンリーを見た。あそこに植村さんが埋まってるんじゃねえかなんて話していたけれど、この本を読んでから行けばよかった。
自分はトレッキング(クライミングとは言えない)をここ何年かやっていて、今年はシュラフとテントを買おうかと思っていた。(その前に車中泊かと思うんだけど、まだ車中で泊ってはいない)なんつーか、お気軽なエンターテイメントの道具程度に思っていたんだけれど、これを読んで真剣は生きるための手段なんだって思った。
震災の影響で欲しいと思ったモンベルのダウンのウルトラライトなんとかかんとかというシュラフは売り切れてしまっている。夏までにはゲットして、はじめてのテント泊してみたい、そう思った。
どういうわけか、未読の植村さんシリーズがあるのでじっくり読みたい。
では、また。
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