紀元前343年ペルシア帝国の西の端アッソスの町でアリストレスと若きエウメネスは出会う。故郷カルディアへと戻るエウメネスは子供の頃を思い出す。おぼっちゃんだったはずのエウメネスは実はギリシア人ではなくスキタイ人で奴隷となる身分だった・・・後にプルタコスの英雄伝に載るほどに人物の出自は・・・
いやいやいや。昨年だったか朝日新聞に誰かがオススメマンガとして挙げられていた。すっかり忘れていたはずなのに突然スイッチが入り読んでみた。
この時代の歴史に全く詳しくないので何が歴史的事実ってやつかはよく分からない。たぶんそれを踏まえて描いているんだろう。しかし、ちょっとしたミステリーのような造り、この先いったいどうなるんだろという期待、とても面白く読ませてもらった。
奴隷と一般ギリシア人の区別なんて考えた事もなかったが、そんな事実もトスンと頭に入って来る。殺戮がやや日常的だった時代、日本の戦国時代などを思うと、たとえ今現在戦争がないとしても、それは一時的な現象に他ならず、長いスパンで見れば短期の出来事にすぎないように感じる。
私は、人間は殺すという本能をやや壊れた形で持つ生き物、だと思っている。ゲームに勝つとか利益をあげるというような形で昇華出来ている人もいるしそうでない人もいる。昇華出来ない人に必ずしも罪があるとは限らず、昇華出来ない=本能に従う人間がある程度以上増えれば、今我々が生きている状況が一変する可能性が高い。
秋葉原の惨劇のような事件が日常的になるかも知れないし、大量破壊兵器が平気で使われる日が来るかも知れない。
ちょっと堅い話をしてモテようとしても、へーきがへーきで使われるなどとおやぢギャグを入れていればやはりモテるわけがないのだ。一度ブログ読者にモテてみたいものだ。ぐわっはっはっは。
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