4/15の朝日新聞の朝日求人に内田樹のコラムが載っていてすごく頷いてしまった。要約すると、
【歯科医によると入れ歯が合う人と合わない人がいて、合う人は一発で合うし、合わない人はいくら直しても合わない。本来の歯があった時の感覚が「自然」でそれ以外は全部「不自然」だから嫌だという人と較べて、歯がなくなったということを涼しく受け入れた人は入れ歯という新しい環境を受け入れられる。
武道も同様に、手持ちの戦力でなんとかやりくりして戦うもの。
結婚や就職も同様で、自分自身は変わらずに、ぴったり合う「理想の配偶者」や「理想の職業」を待っている人は永遠にそれとは出会えない】
武道も同様に、手持ちの戦力でなんとかやりくりして戦うもの。
結婚や就職も同様で、自分自身は変わらずに、ぴったり合う「理想の配偶者」や「理想の職業」を待っている人は永遠にそれとは出会えない】
確かに。白馬に乗った王子様がいつか自分を迎えに来てくれると思っている人は、黄泉の国からお迎えに来てもらうまで出会えないし、俺はこんなところにいる奴じゃないんだと思う奴はどこに行っても周囲に「お前どっかに行けよ」と思われる。結婚してそこそこに幸せになれる人は誰と結婚しても不幸にはならないし、結婚して不幸になった人はまた同じ誤りをする…可能性は高いのだろう。違うこともあるだろうけど。
まあ、個別のケースそれぞれに当てはまる当てはまらないではなくて、最初からぴったりとはまる何かが事前に決まっているという世界観とは全く逆の世界観がそこにある。宿命とか運命を信じるのもいいのかも知れないけれど、こういう考え方もまた悪くない。
自分としては、モヤモヤとした視界が少し晴れたような気がした。
追記:全文はこちら
人の心の奥底まではわからないのですが、結婚生活を継続させている周囲の女性は、
「私はこんなところでこんな生活をするような人間じゃない」気持ちを隅の方に押しやって、何とか自分を納得させ、日常を継続しているように思います。
「理想の配偶者」を求めて離婚を繰り返している人を知りません。
「理想の配偶者」を求めてずっと独身でいる男性は何人か知っています。
とはいえ、合わない入れ歯を我慢して、病気になる人もいるようですから、我慢しすぎはよくないと思います。
結婚において、女性が我慢しなくてもいいポイント
・依存症であり、治療する気がない
・借金に対する感覚が合わない
・暴力を振るう
・(自分を正当化するための)嘘を平気でつく
だと思うのですが、男性はどうなんしょうか。
『求人広告に載っていたコラム』であることに意味があるとすると、仕事関しては、どうなんでしょうか…
(話が長い迷惑なおばちゃんでした)
>とはいえ、合わない入れ歯を我慢して、病気になる人もいるようですから、我慢しすぎはよくないと思います。
おっしゃる通りです。「文句ばっかり言っている者は永遠に文句を言い続ける」というある種の言い回しが100パーセントいつでもどこでも当たっているわけではないでしょうからね。
私が理解しているのはこんなことです。入れ歯が合わなくなる前に、入れ歯をするようになる前に自然に生きる方が楽に生きられますよ、というようなこと。
>だと思うのですが、男性はどうなんしょうか。
これをずっと考えていたのですが、結婚において男性が女性に対してこれは我慢しなくていいポイント・・・うーん。分からないですね。パールさんが挙げられたのが全てこちらにも当てはまるような気もします。私個人と、男性一般の気持ちもまた大きく異なっているんだろうとも思います。
個別の生活の中での、暴力やギャンブルなどについては確かに我慢すべきではなく個人の嗜好を超えているように感じます。しかし、DVの夫から逃げようとしない妻もいたりするので、男女の仲は他人には窺い知れない深いものがあるのかも知れません。
それ以外では私個人では、自分自身を幸せにできない人に対しては我慢できませんが、パールさんのご意見から大きく逸脱してしまいました。そしてとても歯切れが悪くてすみません。
朝日新聞のサイトに本文を見つけました。記事の下にリンクを張り付けました。仕事に関してはそちらに書かれていますよ。
ですな。
男性の暴力による女性の支配 は許されることではないと思います。
暴力を恐れて常に相手の機嫌を伺い、突発的に暴力いより支配を受けたい人などいるのでしょうか?
性的役割分業観、生活力、共依存などにより、抜け出せない状況にあるのではないでしょうか。
偉そうに、すみません。
ムチムチの知、無賃の知
ということばを思いつきました。意味は、まだ不明です。
★パールさん、
逃げようと思えば逃げられる状況あるのに、なぜ逃げないのだ?と周囲が思うような場合があるようですね。
共依存というやつなのでしょうかね。(私は、その奥さんが好きでDV夫のもとにいるのだ、という意味で書いたのではありませんよ。もしそうとられたであれば、拙い表現でした。すみません)