2015年、川崎で起きた、中1の少年惨殺事件。43回もカッターで切られた。被害者の生い立ち、加害少年たちの生い立ち、事件の経緯を追うルポルタージュ。
簡単に言ってしまうと、「ガラの悪い」土地で、可哀想な育てられ方をした「ガラの悪い少年」が、可哀想な育てられ方をした「ガラの悪い少年」を殺した事件ということになる。
そう言うと、「まるで自分とは関係ない」事件かのように自分から切り離せるはずだがらなかなかそうはいかない。
妙な親近感とリアリティが、まるで「自分の近く」で起こったことのように、思わせてくれる。
加害者の親に誠意がないとか、離婚した被害者の母親が父親に対して、「信じられない」ような態度に出るとか、加害者の少年が前に起こした事件の時に、少年院に送致しておけば、こんな事件は起こらなかったはずだとか、事件そのものの周辺で考えさせられることの多い収穫だった。
(事件そのもののについて、ほぼまったく全然説明してないけれど、こんなレビューで良いのだろうか)
今日の一曲
中村雅俊で 「俺たちの旅」
では、また。
簡単に言ってしまうと、「ガラの悪い」土地で、可哀想な育てられ方をした「ガラの悪い少年」が、可哀想な育てられ方をした「ガラの悪い少年」を殺した事件ということになる。
そう言うと、「まるで自分とは関係ない」事件かのように自分から切り離せるはずだがらなかなかそうはいかない。
妙な親近感とリアリティが、まるで「自分の近く」で起こったことのように、思わせてくれる。
加害者の親に誠意がないとか、離婚した被害者の母親が父親に対して、「信じられない」ような態度に出るとか、加害者の少年が前に起こした事件の時に、少年院に送致しておけば、こんな事件は起こらなかったはずだとか、事件そのものの周辺で考えさせられることの多い収穫だった。
(事件そのもののについて、ほぼまったく全然説明してないけれど、こんなレビューで良いのだろうか)
43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層 | |
石井光太 | |
双葉社 |
今日の一曲
中村雅俊で 「俺たちの旅」
では、また。
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