頭の中は魑魅魍魎

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マンガ『もやしもん』石川雅之7・8巻

2010-01-25 | books

ご存知農大醸造マンガ。7巻は味噌としょうゆだった。菌の姿を見ることが出来るというのが最大の特長&ウリ&衝撃だったはずなのに、それが当たり前になってしまった自分が怖い。

8巻はビールの話。この巻は結構お気に入り。地ビールを作っている加納はなさんが新キャラとして登場。メガネ+148センチ+人の話をちゃんと聞く+ポジティブな頑張り屋+ゴスロリじゃないという私の好みをあちこちと体現した存在だ。ゴスロリが嫌いならもやしもんは読むべきじゃないと思うのだが、むしろこのマンガのせいでゴスロリ嫌いが治ったようなのだ。

テーマの一つが「ビールってそもそも何のために飲むものなの?」だった。(本て何のために読むの?音楽て何のために?そもそもなんであなた生きてるの?)なんてことも考えてしまったりするのがあたいの悪い癖。そう。あたいは尼崎のソクラテツ子って呼ばれてたのさ。

ベルギービールは瓶内で熟成されるから賞味期限がないとは目ウロコ。女体も熟成されてゆくから賞味期限なんてないのさ。

樹慶蔵先生が相変わらず少ない出番でいい味を出している。枯れた見た目と、いい人としての大きさといい、こういう爺になりたいという手本だ(あれ?ソクラテツ子じゃかったっけ?)K大学医学部のS先生が今度定年退官される。樹先生を見ているとS先生を連想する。中身も見た目も生活(?)も似ている。あんな風に生きたいけどたぶん無理なんだよなー。








もやしもん 8―TALES OF AGRICULTURE (イブニングKC)
石川 雅之
講談社

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