ピート・ホフマンはストックホルムで違法な商売をしている。それはポーランドからアンフェタミンを密輸でスェーデンで密売すること。いつものように密輸したクスリを買い手に売ろうとしていたら、買い手の挙動が怪しい。ピートと一緒にいたポーランド・マフィアが買い手を射殺してしまった。買い手が「警察だ」と言ったから。そう。買い手は警察の潜入捜査官だったのだ。遺体は始末できた。しかし… 実は、ピート自身が潜入捜査をしているのだ、もう何年も。スウェーデン国内にクスリを大量に持ち込んでいるポーランド・マフィア殲滅するために。ポーランドのマフィアから、スウェーデンの刑務所へ行くことを命じられた。刑務所では薬物が高く売れるから販路を開拓しろとのこと。ピートは警察と協力して偽の罪で刑務所に行くことになる。しかし、殺人事件の捜査線上にピートが浮上していた。そちらの捜査はシリーズの主人公でもある、エーヴェルト・グレーンス警部が粘り強く続けていた。グレーンス警部の捜査の結果、ピートの犯罪が国家の関与によるものであるとバレそうになると、警察はピートを切り捨てる。その結果、潜入者と分かってしまいピートの生命は刑務所内で危険にさらされる。その結果、ピートのとった、あっと驚く方法とは…
あらすじ説明が妙に詳しいかと思われたかも知れないが、ほぼ全て文庫裏表紙に書いてあることから逸脱しておらず、つまり買った人ならすぐに分かってしまうこと。また大事なことは、全然明かしてないのでネタバレにはなってないと思う。
解説で杉江松恋氏が「警察小説であって警察小説でない」としているのを読んで思い出した。小田急相模原の萬金餃子で餃子を食べていたら、隣のテーブルの若者が携帯で電話していた。「俺が今食べてるのは、餃子じゃないんだよー、萬金なんだよー」
確かに、本書は警察小説的な体裁をとっているけれど、「別れを告げに来た男」から始まるブライアン・フリーマントルのような極上のスパイ小説的でもあるし、、「ジャッカルの日」のようなワクワクする国際謀略もの的とも言えるし、「極大射程」から始まるボブ・リー・スワガーのシリーズのようなヒリヒリする孤独なスナイパーもの的とも言える。
様々な読み方ができるし、先が読めない。特に後半はちょっと他の本ではあまり見たことのない形で進む。
これはネタバレになるので詳しくは言えないけれど、潜入捜査のような「秘密の情報」を秘匿できることは、行政の失策を「秘密の情報」としておけることにもつながるわけで、それは成立した秘密情報保護法を考えるヒントにもなると思う。
三秒間の死角というタイトルも非常に巧い。
今日の一曲
今回は悩んだ。三秒→無理矢理、4分→K-Popの4 minutueにしようかと一瞬思ったけど特に好きではないのでやめて、スパイという言葉に注目した。スパイと言えば、防諜活動を意味する言葉に、エスピオナージがある。こっちの方がちょっとカッコいい感じがする。アリスで「エスピオナージ」
本のレビューより曲選ぶのに時間がかかるなんて。曲くっつけるのはやめようかな。
では、また。

あらすじ説明が妙に詳しいかと思われたかも知れないが、ほぼ全て文庫裏表紙に書いてあることから逸脱しておらず、つまり買った人ならすぐに分かってしまうこと。また大事なことは、全然明かしてないのでネタバレにはなってないと思う。
解説で杉江松恋氏が「警察小説であって警察小説でない」としているのを読んで思い出した。小田急相模原の萬金餃子で餃子を食べていたら、隣のテーブルの若者が携帯で電話していた。「俺が今食べてるのは、餃子じゃないんだよー、萬金なんだよー」
確かに、本書は警察小説的な体裁をとっているけれど、「別れを告げに来た男」から始まるブライアン・フリーマントルのような極上のスパイ小説的でもあるし、、「ジャッカルの日」のようなワクワクする国際謀略もの的とも言えるし、「極大射程」から始まるボブ・リー・スワガーのシリーズのようなヒリヒリする孤独なスナイパーもの的とも言える。
様々な読み方ができるし、先が読めない。特に後半はちょっと他の本ではあまり見たことのない形で進む。
これはネタバレになるので詳しくは言えないけれど、潜入捜査のような「秘密の情報」を秘匿できることは、行政の失策を「秘密の情報」としておけることにもつながるわけで、それは成立した秘密情報保護法を考えるヒントにもなると思う。
三秒間の死角というタイトルも非常に巧い。
今日の一曲
今回は悩んだ。三秒→無理矢理、4分→K-Popの4 minutueにしようかと一瞬思ったけど特に好きではないのでやめて、スパイという言葉に注目した。スパイと言えば、防諜活動を意味する言葉に、エスピオナージがある。こっちの方がちょっとカッコいい感じがする。アリスで「エスピオナージ」
本のレビューより曲選ぶのに時間がかかるなんて。曲くっつけるのはやめようかな。
では、また。


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