福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

3人の来訪者

2015-06-15 05:49:26 | 日記
土曜日の昼時。
スーパーを通過し、福祉亭をめざす3人の女性。
失礼な言い方をさせて頂くと、間違いなく老女3人。
うん?
厨房からふっと、視野の中に。
すぐ、その3人のかたの足取りの覚束なさがわかる。
姿が視界に入ってから、なお数分。
やっと、福祉亭のドアの中へ。

どこに座ろうか、戸惑われておられる。
3人のうちお一人は、目がご不自由。
残りのお一人は、はっきりされたお顔で、笑顔。
もうお一人は、穏やかな表情をされてはいるが、腰が幾分曲がり、歩幅が狭くなった歩き方。
それでも、目のご不自由なかたをサポートされている。
厨房から慌てて、対応に出る。
定食を・・・と。

目のご不自由なかたが、まず、トイレに・・と。
トイレにご案内。
トイレの中の構造を説明する。
便器の位置、ペーパーフォルダーの位置、水洗レバーの位置・・
目のみえる者にとっては、なにげない動作が、トイレは、複雑に続く。
トイレは、困る。
介添えが必要でありながら、介添えしずらい。
トイレそのものは、高機能になって気持ち良くなっているのは、いいけれど、各社それぞれ様々な仕様。
目が見えていても、うろたえる時がある。

火曜日のラウンジで目のご不自由なかたのサポートには、幾分、慣れてはいる。
数分してトイレから出てみえ、ひとまずほッ。
ここまでが、なが~~~い時間の経過。

それぞれ、久しぶりの邂逅ということで、楽しげにおしゃべりされて、過ごされる。
その姿を拝見しながら、ひとり、言葉に出せない思いに。
「地域の実相」という言葉は知ってはいる。
その姿を本当に見ていたのか・・・と。
「広がれ広がれ、笑顔の輪」とは、言ってきた。
でも、できていたのか・・と。
そして、そのみなさんの姿とワタシ自身の10年後、20年後とどれほどの違いがあるというのか・・と。

現実の険しさと、なお上り続けなければいけない山の高さを思い知った一つの出会いでした。


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