さよなら

福祉亭立ち上げの頃から、ほぼ毎日のご利用。
最初の会話の場面を、今でも鮮明に。
「味がない。梅干し持ってくればよかったわ！」
プイッ・・と横を向かれた。
じゃあ、来ないのか・・と言うと、毎日。
今日は、みえるか？と、毎日、びくびく。

いろいろな場面があった。
楽しいことも、おもしろいことも、困ったことも、いやだったことも。
いろいろな行き違いもあった。
それでいて、やっぱり、毎日、毎日みえた。
「いきいき新聞」に投稿もしてくださった。
レジうちも、コップ洗いもして頂いた。
麻雀もめっぽうお強い。
とにかく、労働組合の女性闘士だった・・とか。
ひよこが、太刀打ちできるような、並みのプライドでは、ありません。
思い出は、ずっと、続くでしょう。

そんな80代さんが、とうとう、ホームに入られることに。
最後のお別れ茶話会のことでも、ひと悶着勃発。
それでいて、大勢のご利用者さんたち、スタッフたちが、お別れの時間にみえてくださいました。
福祉亭があったから・・と言ってくださいました。
この一言で、なにもかも帳消し・・ですね。
また、福祉亭にみえてくださるそうです。
このさよならは、一つの区切りでしかないでしょう。
また、会えるさよならは、いいです。

福祉亭は、あと一週間で、もうお一人と、さよならしないといけません。
そのかたも、毎日、毎日みえています。
一日に何度も、みえています。
ニュータウン暮らしの一日一日は、福祉亭通いの一日一日。