フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

好調な大企業の決算だが/三菱自動車の救済/「きれのある球」とは

2016-05-14 21:57:59 | 日記

   3月期の法人の決算報告がほぼ出そろい、概ね好調な決算で特に一部上場企業の売上高及び営業利益の合計はいずれも過去最高の記録を更新する見込みだそうだ。中でも大手ゼネコンに至ってはバブル期を超える業績だとか。黒田日銀の”空前の金融緩和”を柱としたアベノミクスの景気浮揚策には疑問が漂っているが、大企業については円安と原油安が追い風となって業績が底上げされたという。円安は世界経済のからくりの中でもたらされたもの、原油安は中国経済の減速と産油国の事情によるもの。つまりアベノミクスの政策の成果ではないのだが、それでもアベノミクスでは大企業の収益拡大を先導役として広く末端にまでその利益が波及する・・との思惑とは異なり、中小の企業がその恩恵に浴するにはほど遠く、結局大企業と中小企業、正社員と非正規社員の格差だけは確実に拡大する結果を招いているのだ。日銀総裁は「一定の効果が出るまでには時間がかかる」とのたまわっておられるが、安倍さん、その効果はいつ出てくるのでしょうか。  

   燃費データの偽造などの不祥事で解体的な経営危機に陥っている三菱自動車にホワイトナイト(白い騎士=買収を受ける企業にとって友好的な第三者)が現れた。その名は日産自動車。自身が経営難に陥った時に仏ルノー社の傘下に入り、カルロス・ゴーン氏を社長に迎えて業績回復を果たした。その日産が今度は三菱自動車の救済に乗り出したわけである。ただ純粋な好意で同業者を救うわけがない。もともと自動車メーカーの世界的再編成の中で日産もルノー社とグループ化したし、トヨタは日野とダイハツを傘下に収めている。さらなる再編として日産・ルノーは三菱に白羽の矢を立てており、今回問題になった燃費データ偽造の軽乗用車の車体供給を受けていた。それにとどまらず三菱とはシナージー効果のある技術や人材があることからグループ化を前倒し決定したようだ。前にリコール隠しの発覚などで危機を招いた時に協調して救済に当たった三菱グループももう手の出しようがなく、日産・ルノー傘下に入ること追認するしかなかったのだろう。

   野球の用語で投手の投げる球を「きれがある」とか「重い」と表すことがあるが、何となく分かるようで分からない表現であった。それを今日の朝日新聞で科学的に解いていて興味深かった。
  「きれのある球」とは強いバックスピンがかかって、打者にはホップし伸びて来るように見えるボール。「重い球」とは回転数が少なく、打者の手元で小さく動くボールで結果的に打者はバットの芯を外し重く感じる、という。そのほか「ツーシーム」とか「カットボール」「スプリット」などの簡単な説明も付されていたが、私は高校野球史上で江川卓が「きれのある球」の代表、尾崎行雄が「重い球」の代表で、この二人を”怪物”、”怪童”として認めている。最近ではプロに入ってからの大谷翔平をそれに次ぐ「快速球」投手として期待を寄せているところである。

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