飯島一孝ブログ「ゆうらしあ!」

ロシアを中心に旧ソ連・東欧に関するニュースや時事ネタを分かりやすく解説します。国際ニュースは意外と面白い!

メドベージェフ首相、再び大統領を狙うのか?

2015年08月01日 10時42分12秒 | Weblog
前回、2012年の大統領選でプーチン氏に大統領ポストをゆずった形のメドベージェフ氏だったが、次期大統領選(2018年)を控え、ようやく動き出したかに見える。先月、北方領土訪問を言い出したのも、内外に存在感を示そうと云う狙いがあったのではないか。
その証拠とも言える「政治家ランキング100」が、中立系の独立新聞最新号の電子版に掲載された。それによると、ランキングトップは当然ながらプーチン大統領だが 、久々にナンバーツーに復帰したのがメドベージェフ首相だった。ナンバースリーはプーチン大統領の友人のイワノフ大統領府長官で、2位からのダウンとなった。
ちなみに、4位はボロジン大統領府副長官 、5位がラブロフ外相である。地味な外相が5位以内に入るのも異例だろう。
ここで思い当たるのは、メドベージェフ首相が北方領土訪問を言い出した狙いである。彼が国家元首として初めて北方領土訪問を強行した10年11月は、前回の大統領選を間近に控えた時期だった。今回も同じような時期に言い出したと言っても過言ではない。その狙いとはズバリ、大統領候補として存在感を示そうということに加えて国民の人気取りに他ならない。
日本政府は当然ながら強く反発したが、プーチン大統領の訪日を調整している時期だけに、それほどのインパクトはなかった。
最近のメドベージェフ首相の言動をみていると、以前のような改革派的な面はすっかり影をひそめ、なんとかプーチン大統領に気に入られようと懸命になっている感じがする。やはり、タンデム政権と言われた頃は二人で別の顔を演じていたのだろうか。
今後プーチン後継を巡って再び政治闘争がはげしくなるだろう。だが、その中心に誰がいるかは未だなんとも言えない感じだ。メドベージェフ首相は、このままプーチン大統領の影武者的存在で終わるのだろうか?(この項目 終わり )













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