モスクワの地下鉄で29日朝、恐れていた連続爆弾テロ事件が起きた。1千万人都市のモスクワで一番便利な公共交通機関である地下鉄が狙われ、通勤途中の人など少なくとも38人が死亡、60人以上が負傷した。
モスクワ発のネットを総合すると、まず最初に爆発が起きたのは、モスクワ中心部にあるルビャンカ駅。午前8時ごろ、大音響とともに爆発がおき、車両内とプラットホームの両方で20数人が死亡、40人以上が負傷した。地下鉄を出ると、泣く子も黙る旧KGB(国家保安委員会)本部の大きなビルが建っているところで、モスクワの観光名所のひとつだ。ここの駅が狙われたのは単なる偶然とも思えない。
それから30数分後、今度はパルク・クリトゥールイ駅(日本語では文化公園駅)で爆発がおき、十数人が死亡、20人以上が負傷した。モスクワの地下鉄網は市内全域に張り巡らされ、環状線と南北に走る線がある。この駅は環状線と南北の線の接点上にある。しかも、ルビャンカ駅とパルク・クリトゥールィ駅は東北方向のソコーリニキ駅と西南方向のユーゴ・ザーパド駅を結ぶ同一線上にある。つまり、犯人はこの線を利用して2カ所で爆弾を爆発させたとみられる。
モスクワの捜査当局によると、地下鉄に設置したビデオカメラから女性2人による自爆テロと判明したという。女性2人はユーゴ・ザーパド駅でテロリストに連れられて地下鉄に乗り込み、犯行に及んだとみられる。女性は2人とも18-20歳で、顔に北カフカス系の特徴があるとされる。このため北カフカス地方に拠点があるテロ組織の犯行との見方が強い。
モスクワの地下鉄を狙った爆弾テロは、最近では2004年の2月と8月に発生、いずれも多数の死傷者が出ている。グルジアと国境を接する北カフカス地方では、チェチェン共和国を中心にロシアからの独立を目指す武装組織がテロ活動を繰り返している。メドベージェフ大統領はこの日、声明を発表し、テロ組織と頑固闘うことを明らかにした。
モスクワの地下鉄は、いざという時、核シェルターとして使えるようにつくられたという。そのため地下の深いところにあり、しかも乗降用のエスカレーターのスピードが速い。これに乗ると、まっさかさまに地底に落ちていく感じがする。モスクワ特派員時代、エスカレーターに乗りながら「事故が起きたら怖いだろうな」といつも考えていた。今回のような事件が起きると、モスクワっ子はもちろん、観光客も地下鉄をますます敬遠する。地下鉄を狙ったテロリストの卑劣さに怒りがわいてくる。
モスクワ発のネットを総合すると、まず最初に爆発が起きたのは、モスクワ中心部にあるルビャンカ駅。午前8時ごろ、大音響とともに爆発がおき、車両内とプラットホームの両方で20数人が死亡、40人以上が負傷した。地下鉄を出ると、泣く子も黙る旧KGB(国家保安委員会)本部の大きなビルが建っているところで、モスクワの観光名所のひとつだ。ここの駅が狙われたのは単なる偶然とも思えない。
それから30数分後、今度はパルク・クリトゥールイ駅(日本語では文化公園駅)で爆発がおき、十数人が死亡、20人以上が負傷した。モスクワの地下鉄網は市内全域に張り巡らされ、環状線と南北に走る線がある。この駅は環状線と南北の線の接点上にある。しかも、ルビャンカ駅とパルク・クリトゥールィ駅は東北方向のソコーリニキ駅と西南方向のユーゴ・ザーパド駅を結ぶ同一線上にある。つまり、犯人はこの線を利用して2カ所で爆弾を爆発させたとみられる。
モスクワの捜査当局によると、地下鉄に設置したビデオカメラから女性2人による自爆テロと判明したという。女性2人はユーゴ・ザーパド駅でテロリストに連れられて地下鉄に乗り込み、犯行に及んだとみられる。女性は2人とも18-20歳で、顔に北カフカス系の特徴があるとされる。このため北カフカス地方に拠点があるテロ組織の犯行との見方が強い。
モスクワの地下鉄を狙った爆弾テロは、最近では2004年の2月と8月に発生、いずれも多数の死傷者が出ている。グルジアと国境を接する北カフカス地方では、チェチェン共和国を中心にロシアからの独立を目指す武装組織がテロ活動を繰り返している。メドベージェフ大統領はこの日、声明を発表し、テロ組織と頑固闘うことを明らかにした。
モスクワの地下鉄は、いざという時、核シェルターとして使えるようにつくられたという。そのため地下の深いところにあり、しかも乗降用のエスカレーターのスピードが速い。これに乗ると、まっさかさまに地底に落ちていく感じがする。モスクワ特派員時代、エスカレーターに乗りながら「事故が起きたら怖いだろうな」といつも考えていた。今回のような事件が起きると、モスクワっ子はもちろん、観光客も地下鉄をますます敬遠する。地下鉄を狙ったテロリストの卑劣さに怒りがわいてくる。