飯島一孝ブログ「ゆうらしあ!」

ロシアを中心に旧ソ連・東欧に関するニュースや時事ネタを分かりやすく解説します。国際ニュースは意外と面白い!

新刊本『外交官になるには』出来ました!

2022年02月14日 09時05分59秒 | Weblog
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ぺりかん社の「なるにはBOOKS」シリーズ4冊目の『外交官になるには』が出版されました。私自身は外交官経験はありませんが、毎日新聞社でモスクワ特派員を経験しているので、その時の体験を活かせるかも知れないと思い、執筆に挑戦しました。現役の外交官8人にインタビューして、外交官を志望した動機、海外で苦労したこと、外交官の資質、適性とは何かを中心にまとめました。

外交官の人選は外務省にお願いし、男女4人づつリストアップして頂き、オンライン形式でインタビューしました。現役の大使から国連代表部参事官、儀典外国訪問担当まで様々な職種の方々とお話しすることができました。その中で、女性職員があらゆる職種で活躍していて、男女の違いを感じさせない働きぶりに感動しました。入省8年目の女性職員は「仕事は分野や内容に区別なく、男女どちらも担当します。私自身、担う範囲が広がり、とてもやりがいがあります」と語っていたのが印象的でした。

外務省職員の採用に関するデータを見ても、2021年4月採用の男女比率は52%対48%でほぼ同率でした。外務省の女性採用比率は国家公務員全体より約10ポイント高く、中央官庁の中でも上位に入っています。外務省人事課の話では、女性の比率が高いのは以前からで、特に総合職の女性比率が高い傾向があるとのことです。その理由を尋ねたところ、「能力の高い女性が受験しているということでしょう」という答えが返ってきました。

外交官が女性に人気の秘密を探ってみると、外務省が毎年行っている学生向けのセミナー「学生と語る」にぶつかりました。2003年から年2回程度開いていて、毎年約200人が参加しているとのことです。中堅の外務省職員が外交課題について講演したり、自分の体験を語ったりした後、学生の質問に答える形式で行われています。参加者の一人は「自分の将来を想像するきっかけになった」と話していました。

外交官というと、手が届きにくい感じがしますが、こうしたセミナーなどで現役の人たちの話を聞くと、身近に感じられるようになると思います。世界の出来事や国際社会に関心のある方は、この本を手にとって外交官という仕事を実感して見ませんか。きっと役に立つと思います。
 (ぺりかん社刊、定価本体1500円+税  ISBN:9784831516077)

 
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