民主党の代表を決める選挙を控え、鳩山由紀夫前首相は急きょモスクワへ飛び立った。息子紀一郎氏の単行本出版記念パーティーに出席するためだったが、そこで待っていたものは…
30日付けの英字紙モスコー・タイムズの記事によると、鳩山前首相一行は26日夕、モスクワのドモジェドボ空港に到着、リムジンでモスクワ市庁舎に向かった。ところが運悪く夕方のラッシュにぶつかり、車は身動き取れなくなってしまった。わずか45キロの距離だったが、このままでは記念パーティーに間に合わないのは明らかだった。
それを聞いたパーティー主催者のルシコフ・モスクワ市長は市長権限で警察に一行のエスコートを要請、警察の力をフルに使ってリムジンを会場に誘導した。それでも予定時間を1時間半も遅れたため、鳩山前首相は遅刻を謝罪、ルシコフ市長に警察のエスコートを感謝したという。
ところで、この単行本のタイトルはというと『モスクワ:メガポリスの交通問題』、つまりはモスクワの深刻な交通渋滞をいかに解決するかという紀一郎氏が専門とする研究テーマをまとめたものだった。だが、当然のことながら、この本の中では渋滞解決策として警察にエスコートを依頼するというケースには言及していない、とモスコー・タイムズ紙は皮肉っている。
さらに同紙は、鳩山前首相は次回再び市庁舎に来ることがあっても、市職員や運転者が単行本について質問してくると困るので、警察にエスコートを依頼しないだろうとも書いている。民主党の運命を大きく変える代表選の最中にわざわざモスクワを訪れた鳩山前首相だったが、飛んだ赤恥をかいたことになる。
30日付けの英字紙モスコー・タイムズの記事によると、鳩山前首相一行は26日夕、モスクワのドモジェドボ空港に到着、リムジンでモスクワ市庁舎に向かった。ところが運悪く夕方のラッシュにぶつかり、車は身動き取れなくなってしまった。わずか45キロの距離だったが、このままでは記念パーティーに間に合わないのは明らかだった。
それを聞いたパーティー主催者のルシコフ・モスクワ市長は市長権限で警察に一行のエスコートを要請、警察の力をフルに使ってリムジンを会場に誘導した。それでも予定時間を1時間半も遅れたため、鳩山前首相は遅刻を謝罪、ルシコフ市長に警察のエスコートを感謝したという。
ところで、この単行本のタイトルはというと『モスクワ:メガポリスの交通問題』、つまりはモスクワの深刻な交通渋滞をいかに解決するかという紀一郎氏が専門とする研究テーマをまとめたものだった。だが、当然のことながら、この本の中では渋滞解決策として警察にエスコートを依頼するというケースには言及していない、とモスコー・タイムズ紙は皮肉っている。
さらに同紙は、鳩山前首相は次回再び市庁舎に来ることがあっても、市職員や運転者が単行本について質問してくると困るので、警察にエスコートを依頼しないだろうとも書いている。民主党の運命を大きく変える代表選の最中にわざわざモスクワを訪れた鳩山前首相だったが、飛んだ赤恥をかいたことになる。