ベラルーシ大統領選後の混乱収拾を目指してロシア南部のソチで会談したプーチン露大統領とルカシェンコ・ベラルーシ大統領は9月14日、ロシアがベラルーシに15億ドル(約1580億円)の緊急融資を行うことで合意した。プーチン大統領はベラルーシを「ロシアの最も近い同盟国」と呼び、全面的に支援することを明らかにした。だが、ベラルーシの反政権派はあくまでルカシェンコ大統領の退陣を要求する構えで、事態の収拾には時間がかかりそうだ。
タス通信などによると、首脳会談はプーチン氏とルカシェンコ氏のサシで行われ、プーチン氏はルカシェンコ氏の大統領選勝利を改めて容認、支援していくことを明らかにした。その上で、ベラルーシ支援のため、15億ドルの緊急融資を行うことを約束した。さらに、ルカシェンコ氏が混乱収拾策として国民に提案しているベラルーシ憲法の改正に賛意を示した。これに対し、ルカシェンコ氏は「選挙後にわれわれを支援してくれた全てのロシア人に感謝する」と謝意を述べた。
また、プーチン大統領はベラルーシ情勢を監視するため、国境周辺に出動させた治安部隊を撤退させることを約束した。これにより、ベラルーシは今後、反政権派対策に専念することになるが、国民はルカシェンコ政権の5期25年に及ぶ”強権政治”に飽き飽きしており、どのように反政権派を説得していくかがカギとなる。現在、反政権派は市民各派の代表による「調整評議会」を結成して抗議行動を指揮しているが、政権側の相次ぐ弾圧で大半のリーダーが拘束されているのが実情。このため、双方が話し合いのテーブルにつけるかどうかが当面の焦点となろう。(この項終わり)
タス通信などによると、首脳会談はプーチン氏とルカシェンコ氏のサシで行われ、プーチン氏はルカシェンコ氏の大統領選勝利を改めて容認、支援していくことを明らかにした。その上で、ベラルーシ支援のため、15億ドルの緊急融資を行うことを約束した。さらに、ルカシェンコ氏が混乱収拾策として国民に提案しているベラルーシ憲法の改正に賛意を示した。これに対し、ルカシェンコ氏は「選挙後にわれわれを支援してくれた全てのロシア人に感謝する」と謝意を述べた。
また、プーチン大統領はベラルーシ情勢を監視するため、国境周辺に出動させた治安部隊を撤退させることを約束した。これにより、ベラルーシは今後、反政権派対策に専念することになるが、国民はルカシェンコ政権の5期25年に及ぶ”強権政治”に飽き飽きしており、どのように反政権派を説得していくかがカギとなる。現在、反政権派は市民各派の代表による「調整評議会」を結成して抗議行動を指揮しているが、政権側の相次ぐ弾圧で大半のリーダーが拘束されているのが実情。このため、双方が話し合いのテーブルにつけるかどうかが当面の焦点となろう。(この項終わり)