メドベージェフ首相は22日、公言していた通り、北方四島の択捉島を訪問した。これに関連してロシア外務省は声明を発表し、日本政府の閣僚訪問中止要請を拒否する姿勢を明確にした。このためプーチン大統領の訪日は当分の間延期される見通しとなった。
タス通信によると、メドベージェフ首相は空路択捉島に入り、同島で開催中の青年研修キャンプに出席。さらに、建設中の飛行場や文化スポーツ会館を視察する。これらの施設はロシア政府の「北方四島社会経済発展計画」に基づいて建設されているもので、その進捗状況を確認するというのが表向きの訪問理由にされている。
メドベージェフ首相訪問と同時に発表されたロシア外務省の声明によると、最近日本政府側からロシア政府閣僚の北方四島訪問に対し『受け入れられない』とのコメントが聞かれるが、我々の閣僚の日程作成に当たって日本政府の立場を考慮に入れることは考えていないと明言。とりわけ、北方四島計画の進捗状況をチェックする訪問については今後も続けるとして、日本政府の要請を拒否した。
声明は最後に「日本政府は北方四島の根拠のない要求について、いつも第二次大戦の公然たる結果を無視する態度をとっているが、そのような言動は戦後70年を目前に控えた国際社会にとって遺憾である」と言い切っている。
この声明は日本政府の要請への「最後通牒」ともいえるもので、日本政府としても看過出来ないだろう。安倍政権はプーチン大統領の年内訪日を希望して岸田外相の訪露の準備を進めていたが、これで当分は凍結となろう。ウクライナ紛争も解決の見通しが立たず、双方による経済制裁が継続中であり、日露関係は再び停滞が続きそうだ。(この項おわり)
タス通信によると、メドベージェフ首相は空路択捉島に入り、同島で開催中の青年研修キャンプに出席。さらに、建設中の飛行場や文化スポーツ会館を視察する。これらの施設はロシア政府の「北方四島社会経済発展計画」に基づいて建設されているもので、その進捗状況を確認するというのが表向きの訪問理由にされている。
メドベージェフ首相訪問と同時に発表されたロシア外務省の声明によると、最近日本政府側からロシア政府閣僚の北方四島訪問に対し『受け入れられない』とのコメントが聞かれるが、我々の閣僚の日程作成に当たって日本政府の立場を考慮に入れることは考えていないと明言。とりわけ、北方四島計画の進捗状況をチェックする訪問については今後も続けるとして、日本政府の要請を拒否した。
声明は最後に「日本政府は北方四島の根拠のない要求について、いつも第二次大戦の公然たる結果を無視する態度をとっているが、そのような言動は戦後70年を目前に控えた国際社会にとって遺憾である」と言い切っている。
この声明は日本政府の要請への「最後通牒」ともいえるもので、日本政府としても看過出来ないだろう。安倍政権はプーチン大統領の年内訪日を希望して岸田外相の訪露の準備を進めていたが、これで当分は凍結となろう。ウクライナ紛争も解決の見通しが立たず、双方による経済制裁が継続中であり、日露関係は再び停滞が続きそうだ。(この項おわり)