菅首相は26日昼(現地時間27日未明)、カナダ・トロント近郊でメドベージェフ・ロシア大統領と初の首脳会談を行った。ロシア紙の報道では、菅首相は鳩山前首相がロシア側と合意した年内3回の首脳会談で北方領土問題を詰めるという約束に積極的に対応せず、ロシア側は領土問題は新政権の優先課題に含まれていないと見ていると伝えている。
ロシアの有力紙コメルサントの28日電子版によると、首脳会談は皮革製のソファーに座って冗談を言い合うリラックスした雰囲気で45分間行われた。菅首相は日本側の伝統に沿ってまず北方領土問題を取り上げ、「首脳レベルの会談を通じて最終的な解決を図りたい」と切り出した。
さらに菅首相は、「歴史的論争」を行うのではなく、両首脳の直接の合意によって問題を解決することを示唆した。一方、メドベージェフ大統領はこれに反対せず、「北方領土問題は難しい問題だが、相互に受け入れ可能な、建設的な解決法を探したい」と述べた。
今回の会談について同紙は、新首相は北方領土問題に過度に圧力を加えるような感じはなく、東京の外交筋は、新政権の優先課題に領土問題が含まれていないと見ていると伝えている。さらに、菅首相の姿勢は就任時に「半年から1年後に領土問題を解決する」と述べた鳩山前首相の積極的な姿勢とは異なると指摘し、結局今回の会談には新たな提案はなかったと述べている。
鳩山前首相とメドベージェフ大統領との合意事項に、年内に3回首脳会談を行うという約束があり、今年9月にヤロスラブリで開催されるフォーラムに首相が出席することになっているが、コメルサント紙によると、菅首相はそのフォーラムに出席するかどうかについて言及しなかったという。これでは、菅首相が領土問題に熱心でなく、同問題が優先課題にも入っていないとロシア側に受け取られても仕方ない。
北方領土問題に限らず、国際問題に対する菅首相の消極的な姿勢が目立つが、こういうスタンスでは日本は世界の動きから取り残されかねない。ましてロシアは日本の重要な隣国であり、中国の台頭が激しい今日、ロシアとの関係強化は重要な対中カードになりうる。ロシアともっと積極的に関わっていかないと領土問題の解決どころか、日本経済の成長も図れない。菅首相だけでなく、外務省幹部にもイエローカードを出したい気分だ。
ロシアの有力紙コメルサントの28日電子版によると、首脳会談は皮革製のソファーに座って冗談を言い合うリラックスした雰囲気で45分間行われた。菅首相は日本側の伝統に沿ってまず北方領土問題を取り上げ、「首脳レベルの会談を通じて最終的な解決を図りたい」と切り出した。
さらに菅首相は、「歴史的論争」を行うのではなく、両首脳の直接の合意によって問題を解決することを示唆した。一方、メドベージェフ大統領はこれに反対せず、「北方領土問題は難しい問題だが、相互に受け入れ可能な、建設的な解決法を探したい」と述べた。
今回の会談について同紙は、新首相は北方領土問題に過度に圧力を加えるような感じはなく、東京の外交筋は、新政権の優先課題に領土問題が含まれていないと見ていると伝えている。さらに、菅首相の姿勢は就任時に「半年から1年後に領土問題を解決する」と述べた鳩山前首相の積極的な姿勢とは異なると指摘し、結局今回の会談には新たな提案はなかったと述べている。
鳩山前首相とメドベージェフ大統領との合意事項に、年内に3回首脳会談を行うという約束があり、今年9月にヤロスラブリで開催されるフォーラムに首相が出席することになっているが、コメルサント紙によると、菅首相はそのフォーラムに出席するかどうかについて言及しなかったという。これでは、菅首相が領土問題に熱心でなく、同問題が優先課題にも入っていないとロシア側に受け取られても仕方ない。
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