飯島一孝ブログ「ゆうらしあ!」

ロシアを中心に旧ソ連・東欧に関するニュースや時事ネタを分かりやすく解説します。国際ニュースは意外と面白い!

旧満州のハルビン学院、開校100年の記念碑祭を4月21日に開催!

2023年04月09日 23時13分46秒 | Weblog

       (2019年4月の記念碑祭の時の写真)

旧満州(中国東北部)にロシア専門家養成の専門学校として1920年に創立された「日露協会学校」(その後、「ハルビン学院」と改称)の開校100年を祝う記念碑祭が4月21日、東京・八王子の高尾霊園で開催される。当日は全国から卒業生やその家族らが集まり、亡くなった卒業生らの霊を弔う。

この学校を異郷の地につくったのは満鉄(南満州鉄道株式会社)の初代総裁だった後藤新平だ。満鉄は日露戦争で勝利した日本が、ロシアから譲渡されたシベリア鉄道の南満州支線と附属地を経営する会社。後藤はロシアと共存する道を探るため、ハルビン学院を創設したという。

同学院は、日本国内から広く学生を集め、ロシア語をベースに幅広い教養を身につける教育を進めた。だが、第二次大戦で日本は連合国に敗れ、満州国はソ連軍に進攻されて崩壊。学院も創立25年で閉校となった。卒業生は、繰り上げ卒業になった生徒も含め1、514人だが、生存者は現在数十人とみられている。

開校100年の記念碑祭は2020年に行われる予定だったが、コロナ禍の影響で延期され、ようやく今年行われる運びとなった。当日は高尾霊園にある、カロートと呼ばれる墓所で記念碑祭が行われる。卒業生代表が挨拶したあと、出席者全員で校歌を合唱する。

その後、参加者は近くの旅館に集まって近況を語り合う予定。記念碑祭を支援しているハルビン学院連絡所の麻田恭一代表は「開校100年は大きな区切りだが、今後のことはみなさんのご意見を聞いて決めたい」と話している。(この項終わり)

 

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