ロシアとNАΤOの外相会議が28日、ギリシャのコルフ島で開かれた。昨年8月のグルジア戦争で両者が激しく対立して以来、初めて開かれた会議。グルジア戦争をめぐっては双方とも意見の違いがあるものの、こうした対立を超え、アフガン戦争など当面のテロ対策や欧州の安全保障強化に向けて協力することで合意した。
29日付けのロシアの中立系独立新聞は、ロシアとNАΤO諸国の関係は約1年前とは様変わりし、好転したことを会議の結果が示していると伝えた。もちろん、グルジア戦争についてはそれぞれ言い分があり、欧米諸国が南オセチアやアブハジアの独立を認めているわけではない。だが、米国がイラク戦争から撤退し、アフガン戦争に軸足を移動しつつあり、ロシアとの協力が不可欠と判断している以上、いつまでも前の戦争に関わってはいられないというのが会議全体の雰囲気だったようだ。
このため、会議ではロシアを経由してアフガニスタンへ物資を運ぶ問題やソマリアなどの海賊対策など、現在進行中のテロ対策を重点的に協議した。また、メドベージェフ露大統領が提案している「新欧州安保条約」についても協議したが、米国やEUはNАΤOを弱体化するいかなる案にも賛成しないだろうとの意見が大勢を占めたという。
会議終了後の記者会見でラブロフ露外相はグルジア戦争に関して「だれもが新しい現実を認めることが必要だ。戦争後にとった我々の措置は覆せないし、現実の事態を考慮するべきだ」と述べた。一方、NАΤOのデホープスヘッフェル事務総長は「この問題はすぐには解決しないが、難問になるとも思えない」と語った。
オバマ米大統領が7月はじめ、モスクワを訪問し、メドベージェフ大統領と会談する。ロシアはすでにアフガンへの物資輸送受け入れを決めており、米輸送機が近くロシアの上空を飛ぶことになる。これにより米露関係は緊密化し、ロシアと欧州の関係も改善されることになろう。
29日付けのロシアの中立系独立新聞は、ロシアとNАΤO諸国の関係は約1年前とは様変わりし、好転したことを会議の結果が示していると伝えた。もちろん、グルジア戦争についてはそれぞれ言い分があり、欧米諸国が南オセチアやアブハジアの独立を認めているわけではない。だが、米国がイラク戦争から撤退し、アフガン戦争に軸足を移動しつつあり、ロシアとの協力が不可欠と判断している以上、いつまでも前の戦争に関わってはいられないというのが会議全体の雰囲気だったようだ。
このため、会議ではロシアを経由してアフガニスタンへ物資を運ぶ問題やソマリアなどの海賊対策など、現在進行中のテロ対策を重点的に協議した。また、メドベージェフ露大統領が提案している「新欧州安保条約」についても協議したが、米国やEUはNАΤOを弱体化するいかなる案にも賛成しないだろうとの意見が大勢を占めたという。
会議終了後の記者会見でラブロフ露外相はグルジア戦争に関して「だれもが新しい現実を認めることが必要だ。戦争後にとった我々の措置は覆せないし、現実の事態を考慮するべきだ」と述べた。一方、NАΤOのデホープスヘッフェル事務総長は「この問題はすぐには解決しないが、難問になるとも思えない」と語った。
オバマ米大統領が7月はじめ、モスクワを訪問し、メドベージェフ大統領と会談する。ロシアはすでにアフガンへの物資輸送受け入れを決めており、米輸送機が近くロシアの上空を飛ぶことになる。これにより米露関係は緊密化し、ロシアと欧州の関係も改善されることになろう。