ロシアは30日の総選挙で民主党が圧勝し、親露派である鳩山由紀夫代表の首相就任が確実となったことで、鳩山氏に対し大きな期待を寄せている。
総選挙で民主党が圧勝したニュースは、ロシアのマスコミで大きく取り上げられた。これらの報道から、ロシア側の関心は、自民党から民主党への政権交代が初めて実現するということと同時に、新首相となる鳩山由紀夫氏個人に向けられていることがはっきりしてきた。
ロシアの有力紙コメルサントは、ロシア国営タス通信の東京支局長を長く務めるゴロブニン氏の特別寄稿文を掲載し、鳩山由紀夫氏の経歴と政財界の人脈を詳しく紹介している。この中で、由紀夫氏の祖父一郎氏が1956年、老体に鞭打ってモスクワへ出向き、旧ソ連と交渉、終戦処理を取り決めた「日ソ共同宣言」に署名したことを強調している。
さらに、由紀夫氏が日ロ協会会長としてロシア側の要人と何度か会談しており、そのなかでもルシコフ・モスクワ市長やサドブニチ・モスクワ大学総長と親しいことをあげている。
ここで特に注目されるのは、由紀夫氏の長男紀一郎氏がモスクワ大学で働いていることに言及している点だ。モスクワ大学のビジネススクールで講義する傍ら、技術者としてモスクワの交通渋滞緩和基本プロジェクトに携わっているという。このことは日本でもあまり知られていない事実で、鳩山氏がロシアと特別な関係を持っていることを示唆しているように受け取れる。。
ロシア側も由紀夫氏が北方領土問題解決に取り組む意欲を見せていることを熟知しているが、といって簡単に解決できるとも考えていない。それでも親露派の首相就任への期待は大きく、具体的にどんな手を打ってくるか見守っている。
総選挙で民主党が圧勝したニュースは、ロシアのマスコミで大きく取り上げられた。これらの報道から、ロシア側の関心は、自民党から民主党への政権交代が初めて実現するということと同時に、新首相となる鳩山由紀夫氏個人に向けられていることがはっきりしてきた。
ロシアの有力紙コメルサントは、ロシア国営タス通信の東京支局長を長く務めるゴロブニン氏の特別寄稿文を掲載し、鳩山由紀夫氏の経歴と政財界の人脈を詳しく紹介している。この中で、由紀夫氏の祖父一郎氏が1956年、老体に鞭打ってモスクワへ出向き、旧ソ連と交渉、終戦処理を取り決めた「日ソ共同宣言」に署名したことを強調している。
さらに、由紀夫氏が日ロ協会会長としてロシア側の要人と何度か会談しており、そのなかでもルシコフ・モスクワ市長やサドブニチ・モスクワ大学総長と親しいことをあげている。
ここで特に注目されるのは、由紀夫氏の長男紀一郎氏がモスクワ大学で働いていることに言及している点だ。モスクワ大学のビジネススクールで講義する傍ら、技術者としてモスクワの交通渋滞緩和基本プロジェクトに携わっているという。このことは日本でもあまり知られていない事実で、鳩山氏がロシアと特別な関係を持っていることを示唆しているように受け取れる。。
ロシア側も由紀夫氏が北方領土問題解決に取り組む意欲を見せていることを熟知しているが、といって簡単に解決できるとも考えていない。それでも親露派の首相就任への期待は大きく、具体的にどんな手を打ってくるか見守っている。